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★MotoGP2017 KTMポール・トレバサン「ポルの明るさはチームの助けとなる。」

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以前お伝えしたポール・トレバサンのインタビューと同日に語られた内容のようですが、少し情報が増えていましたので改めてご紹介します。会社としてMotoGPを全面的にバックアップする体制があるというのは強いですね。 f:id:teletele916:20170119021107j:plain (Photo courtesy of michelin)

ポル・エスパルガロの新たなクルーチーフであるポール・トレバサンは、ポルの持つ熱意とキャラクターがKTMがこのMotoGPプロジェクトに必要なものだと感じている。エスパルガロはRC16を2日のみテストしただけだが、トレバサンはエスパルガロがKTMをデビューシーズンに良い成績に持っていくという熱意を感じている。


トレバサンもまたエスパルガロの技術的なフィードバックに満足しており、それは非常に明快なものであった。エスパルガロはヤマハがヘレスでのテストを許さないという事に関して不満を感じていた。彼はテストに参加しない代わりにトラックサイドでブラッドリー・スミスとミカ・カリオを見守っていた。


ポール・トレバサン

「こういったプロジェクトにおいて彼の雰囲気、態度というのは素晴らしいですね。開発の日々は長く暗い道です。彼のような明るいキャラクターの人間が必要になるんですよ。彼がそうした空気を常に出してくれれば皆にとって助けになります。エンジニア達がポルのコメントを聞いた後に嬉しそうにしていたのを覚えています。彼はトップライダーですよ。彼のフィードバックはまさに私が求めていたものでした。皆自分の言葉で問題を説明しますが、私の仕事はそれをわかりやすくして要点をまとめることです。明らかなのは彼は明晰な判断をしており、1度に1つの物事に集中しているということです。彼は1つに集中して「これを直す必要がある」と言って次の内容に進むんです。彼はコーナーごとに違う問題があると感じるようなライダーではありません。そういうフィードバックだと非常にやりづらいですからね。非常にポジティブなことですよ。」


「個人的にはポルはヘレスでテスト出来なかった事を残念に思っています。彼はバレンシアでエレクトロニクスに関して大きな助けになってくれましたからね。彼はエレクトロニクスに集中して、我々は彼の知識を使って大きな前進をしました。同じような形で作業が進められれば良かったんですが、ただ代わりにミカを乗せて前進が出来ました。」


トレバサンは昨年の最終戦バレンシアではカリオと共に参戦した。しかし結果的にはリタイアとなってしまった。またカリオは週末を通じて旋回性に苦しんでいた。しかしトレバサンは、KTMの上層部にMotoGPプロジェクトで大きな結果を出そうという気概を感じると自信を見せる。


「この会社のレースにかける意気込みは本物です。それが私がKTMにきた理由でもあるんです。Ready to Raceというスローガンがありますが、現場にいるとひしひしと感じますよ。それにピット・ベイラーもいますから。もし”ピット、こういうことがやりたいんだ。”と彼に言えば、彼は携帯を取り出して意思決定をして、自分達は作業を続ける事が出来るでしょう。何かしらミーティングであるとか、取締役会みたいなものはないんです。非常に明快なんですが、これはKTMの強みでしょうね。会社全体がMotoGPを100%サポートしているんです。ですから私も必ず目標を達成出来ると感じるんです。」


「もちろんKTMにも経験はありますがMotoGPに関して学ぶ事は多く、またそれが楽しい部分なんです。後ろ向きに進んだり間違った方向にすすことに関してがっかりする事はないと思います。間違った方向に進むことは、正しい方向に進むための最速の方法ですよ。そうした事を許容する自由さがあるんです」


ポル・エスパルガロはバレンシアを17番手で終え、これはマーヴェリック・ビニャーレスから1.8秒遅れだった。

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