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★KTMクルーチーフ ポール・トレバサン「明快であることがKTMの強み」

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KTMクルーチーフのポール・トレバサンは、ワイルドカードで参戦したバレンシアでMotoGPのライバル達のレベルの高さを思い知ったと語ります。意思決定のスピードはどうやら非常に速いことが伺えますね。 f:id:teletele916:20161115042253j:plain (Photo courtesy of michelin)

2017年のフル参戦前に1年間のテストを行い、KTMは11月の最終戦バレンシアで最高峰クラスへのデビューをミカ・カリオと果たした。KTMはシーズン中盤にレッドブルリンクでMotoGPチームと合同でテストを行ったが、これほどまでに競争力が高い環境で戦うのはまったく新しいゲームなのだということを実感した。カリオはバレンシア戦の金曜日にトップから3.111秒遅れ、予選ではトップのホルへ・ロレンソのタイムから2.691秒離されていた。また、カリオがリタイアの前に記録したベストレースペースは、ロレンソが記録したラップタイムから2.037秒離されていた。


KTMクルーチーフ ポール・トレバサン

「MotoGPテストは既に行っていましたから、ライバルとさほど変わらない部分というのはわかっていました。ただ、レースの中で発揮されるプラスの10%だとか20%については理解出来ていませんでした。まるで”なんて高い山なんだ!”という感じでした。それにシーズンの最後でしたから、皆失うものが無い中で非常に速かったですね。何が足りないのかというアイディアはありますし、そこまで悪いというわけでもありません。」


「週末を通じていくつか驚いたこと、いくつかの解決策を見つける事が出来ました。チームとテクニカルパッケージを考えると、1:32秒台というラップタイムは非常にポジティブだったと思いますよ。レースはネガティブでした。自分達にはそれほどでもありませんでしたが、ミカにとっては特にそうでしたね。彼の事は本当に残念に思います。あれは彼にとってMotoGPクラスのライダー達と再びレースをするチャンスだったわけですから。かなりの数のレースシミュレーションをこなしたんですが、一度もバイクが止まったり、技術的な問題が発生したことはありませんでした。ですから、問題が発生したタイミングとしては最悪でした。」


新たなファクトリーライダーであるブラッドリー・スミスとポル・エスパルガロは、バレンシアのレースの後に初めてバイクを試し、その次週にスミスとカリオはヘレスで再びバイクを試している。3つのサーキットでの合計9日間に及ぶプレシーズンテストは、1月30日にセパンでスタートする。トレバサンは、今年の長いテストの後に3月にカタールでデビューした後は、KTMは速いスピードで成長出来る準備が整っていると考えている。


「開幕までには満足出来るレベルになっていると信じています。今年は既に相当の数のテスト重ねてきましたからね。皆には頭があがりませんよ。ただ、まだやるべきことが残っています。それにピット・ベイラーもいますから。もし”ピット、こういうことがやりたいんだ。”と彼に言えば、彼は携帯を取り出して意思決定をして、自分達は作業を続ける事が出来るでしょう。何かしらミーティングであるとか、取締役会みたいなものはないんです。非常に明快なんですが、これはKTMの強みでしょうね。」

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