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★MotoGP2017 ダヴィデ・ブリビオ「エンジン開発の凍結はもはや必要ない」

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スズキは今年からテクニカルコンセッションを失いますが、ブリビオはむしろイコールコンディションになることを歓迎していると言います。スズキが2年でこのレベルに到達出来た事を考えると、2019年シーズンにはKTMやアプリリアも優勝争いに加わる大混戦のレースが見られるのでしょうか? f:id:teletele916:20170114072356p:plain (Photo courtesy of michelin)

スズキのチームボスであるダヴィデ・ブリビオは2017年にスズキがテクニカルコンセッションを失ったことは、スズキのMotoGPクラスでの継続的な成長を妨げるとは考えておらず、むしろこの2年間で大きく前進したことを反映した結果と考えている。今年スズキは2015年にMotoGPに復帰して以来、初めてホンダ、ヤマハ、Ducatiとイコールコンディションでシーズンを迎える。エンジン開発は凍結され、エンジンの台数も減り、年間のテスト回数も減る形だ。


ブリビオはクラスをリードするメーカー達とイコールコンディションで戦うことはエキサイティングとしながら、過去2年と同じようにエンジン開発を進めていけるかどうかについて疑問としている。このクラスへの新規参入メーカーに適用されるコンセッションは、ライダーが表彰台のどの位置でレースを終えたかによるポイント制となっており、スズキが2015年と2016年に享受したコンセッションは、マーヴェリック・ビニャーレスがフランス、イギリス、日本、オーストラリアで表彰台を獲得した事で終了した。ビニャーレスの結果はスズキが2015年に使用する事が出来たソフトタイヤ、さらに多い容量の燃料を使えなかった事を考えると素晴らしいものだ。.

ダヴィデ・ブリビオ

「こうした結果を得ることが出来たんですからポジティブなことですよ。1勝、3回の表彰台はそうした結果を得られずにコンセッションを享受するより良いですけど、この先どうなるかということですね。競争力を高めるためにコンセッションを使う必要があります。それによって競争力が上がった事は確かです。ただ何よりも1勝を含む4度の表彰台を獲得出来た事が嬉しいんです。自分達にとっては本当に大きなことです。それに他メーカーと同じ条件で競技が出来るのは嬉しいですね。」


「ホンダ、ヤマハ、Ducatiに立ち向かうのであれば、同じシチュエーションのほうがエキサイティングです。2015年は自分達はソフトタイヤが使用できましたけど、2016年は2015年と比較して同じコンディションで戦って得た結果ですからさらにエキサイティングだったと思います。またエンジン開発に関しても嬉しいです。結局エンジン開発に関しては簡単な事ではなくて、開発が自由に出来るというのは、エンジンスペックの開発に失敗した時に有用になるものですからね。」


ブリビオはエンジンの開発の凍結に関しては、トップ4メーカーに関してはもはや必要ないと語る。これは各メーカーが開幕戦には少なくとも3スペックのエンジンを持ち込むからだという。各ライダーの使用出来るエンジン数が年間7基であることを考えると、エンジンに関する些細な変更であっても多くの時間とリソースが必要になる。


「私の考えでは、エンジンの開発に関する凍結はもはや必要ではないと思います。年間7基しかエンジンが使用出来ないということは、自然とそれに関する開発も限定されたものとなります。カタールの時点で既に2台のバイクにエンジンを積んでいれば、3基目、4基目のエンジンはガレージにとっておきますよね。つまり最低でも4台のエンジンを既に組み上げているわけです。そこで新たな開発をすることが出来るわけですが、エンジンマネジメントに関して注意が必要です。というのも古いエンジンが十分な走行距離に達した時に新たなエンジンを投入しない限り、無駄になってしまいますからね。」

「ですから新しいエンジン投入するまでに数戦は待つ必要があります。年間で数度はエンジンのアップデートが出来るでしょうが、それ以上は難しいでしょう。ですから燃料の使用に関して凍結されていなくても、開発における状況は大きく変わる事は無いでしょう。アップデートに関しては年間でも出来て1回、最大でも2回でしょうね。ですからこれが唯一我々が本当に失うかもしれないメリットでしょうね。」


2017年はアプリリアとKTMのみがこうしたコンセッションの適用を受け、他のメーカーとのギャップを埋めていくこととなる。

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