★MotoGPライダー評価2016 6位 ダニ・ペドロサ
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motomattersのエメットさんの2016年のライダー評価の次のライダーはダニ・ペドロサ選手。毎年今年こそはペドロサ選手の年になるか?と言われつつ報われないシーズンを過ごしています。2016年は序盤苦戦しながら徐々に結果が出てきたペドロサ選手でしたが、もてぎでのハイサイドで鎖骨を骨折。3戦を欠場というシーズンとなりました。それでもランキング6位を獲得しているところは流石ですが、もしヤマハに移籍していたらどんなシーズンだっただろう?というのはどうしても考えてしまいますね。 (Photo courtesy of michelin)
MotoGP2016年シーズンで次に注目をするのはダニ・ペドロサだ。彼は2016年シーズン前に良い評価を得ていたが、シーズンは彼が望むような形にはならなかった。
(Photo courtesy of michelin)
ダニ・ペドロサ ホンダ7点/6位 155ポイント
ダニ・ペドロサは2016年シーズンが始まるまでは、誰にとってもダークホースと言える存在だった。シーズン前のテストではペドロサはフロント近くにおり、ミシュランタイヤのさらなるグリップを利用していた。タイヤのリアグリップがペドロサにとっては常に問題だったのだ。
グリッドで最軽量の選手として、ペドロサがブリヂストンのタイヤからメカニカルグリップを発生させるのはほぼ不可能だった。ミシュランは元々リアタイヤのグリップが高く、ペドロサが長年をかけて習得したリアタイヤをドライブさせるという方法を実践するチャンスを与えたのだった。
(Photo courtesy of michelin)
シーズン開幕が近づくとペドロサの調子は落ちていった。バレンシアテストで、妙なセパンでの1日目のテストで3番手を記録するも、厳しいコンディションとなったフィリップアイランドでは遅く、カタールテストでもスピードが無かった。
開幕戦では優勝したホルへ・ロレンソから約11秒も離されてゴール。その後結果は改善しアルゼンチンでは表彰台を獲得、そして表彰台争いをしていたオースティンでは転倒。
(Photo courtesy of michelin)
それ以降ペドロサは苦戦しているように見えた。彼は苦戦しながらヘレス、ル・マン、ムジェロで4位を獲得。バルセロナでは再び表彰台を獲得したが、彼がホンダのバイクに苦しんでいるのは明らかだった。
RC213Vは未だにたちが悪いバイクだ。アクセルオンでリアはスピンし、グリップをするとウイリーが始まる。この症状は悪天候では悪化する。ミシュランのハードコンパウンドのウェットタイヤでは、ペドロサはタイヤに熱を与える事が出来ず、それに従って彼の結果も悪化する。
(Photo courtesy of michelin)
ブルノテストではペドロサは基本に戻り、ベースセットアップを作ることと、バイクを自分に合わせるのではなくバイクへ適応することに集中した。これによって結果は改善、しかし状況は彼に見方しなかった
後半にもたらされたエレクトロニクスのアップデートが助けになり、彼のホンダ機のエンジンは扱いやすくなった。暖かいコンディション、そしていつも得意なミサノでタイヤに熱を与える心配のなかったペドロサは、彼が未だにレースで勝利出来るのだという事を証明。
(Photo courtesy of michelin)
この勝利は彼の連続記録を繋いだ。ダニ・ペドロサは過去15シーズンに渡り、少なくとも年間1勝はしている。そして、これは驚くべき業績と言える。
アラゴンではダメージを受けたタイヤによってしっかりとした結果が得られず、もてぎの練習走行でのハイサイドで彼のシーズンは早々に終わりを告げた。ペドロサは3戦を鎖骨の骨折によって欠場し、バレンシアでようやくレースに復帰した。これは残念なシーズンにおけるタフな終わり方だった
(Photo courtesy of michelin)
しかしペドロサが楽観的になれる事は多々ある。ミシュランがアルゼンチン以降に固いリアのカーカスを採用したことが、誰よりもペドロサに影響した。これによってリアタイヤを温めるのがより難しくなったのだ。しかしそれでも彼の戦闘力は高い。攻撃的なホンダのバイクであってもだ。
トップファクトリーチームにとってペドロサの価値というのは、昨年の狂ったシリーシーズンの中で明らかになった。ホルへ・ロレンソがDucatiと契約した後、モビスターヤマハのセカンドシートを巡ってはいくつかの動きがあった。
(Photo courtesy of michelin)
マーヴェリック・ビニャーレスが最有力と言われていたが、確かな筋の情報としてダニ・ペドロサがヴァレンティーノ・ロッシのチームメイトになるという話もあったのだ。これはヤマハがビニャーレスに契約をするようプレッシャーをかけるための企みだったのかもしれないが、実際には上手く働いた。
ヤマハのシートが失われ、ペドロサはスズキへの移籍も可能性があったが、最終的に彼はレプソルホンダを選んだ。HRCはペドロサをDucatiがアンドレア・ドヴィツィオーゾをキープしたのと同じ理由でキープした。ペドロサは実に頼りになるライダーで、ナンバーワンのライダーが転倒した時に頼りになる存在だ。
(Photo courtesy of michelin)
マルク・マルケスはMotoGPにおける中心ライダーであるが、ペドロサはマルケスが勝てない時に勝てるライダーである事を、ホンダは理解しているのだ。そしてその価値もまた計り知れないのだ。
(Photo courtesy of michelin)
Rating The Riders, 2016: Dani Pedrosa | MotoMatters.com | Kropotkin Thinks