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★スズキ、アプリリア、KTM 2017年からECU開発の投票権を獲得

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2017年のECU開発の方向性については、提案された内容に関して全メーカーが賛成する必要があるという方向性が適用されるとのことですが、来年からは今まで蚊帳の外だったスズキ、アプリリアが加わり、さらにKTMが新規参戦メーカーとして同じ土俵に上がることになります。 f:id:teletele916:20161215141107p:plain (Photo courtesy of michelin)

共通のECUソフトウェアを使用するようになってから2年目のMotoGPに、僅かなテクニカルルール上の変更が適用される。今まで統一エレクトロニクスというシステムで合意を取るために、ファクトリーが進めていた開発内容については(共通ECUへの導入が)許可され、オーガナイザーから押し付けられたメーカー側が望まないECUの特徴に関しては、メーカー側がブロックするという形となっていた。なお、こうした内容で進める場合、メーカーは個別に声を上げる必要がある。


しかし、2016年に賛成していた全てのメーカーが対等の立場であったわけではなく、統一ECUの合意がされた2014年当時、ファクトリークラスで戦っていたメーカー(ホンダ、ヤマハ、Ducati)のみが、変更内容に関しての決定権を持っているという形だった。つまり、スズキ、アプリリアはこれに含まれず、2017年からフル参戦するKTMも含まれない。しかし、このルールは2016年シーズンの終わりまで有効となっている。それでは何がこれから起こるのだろう?

スズキ ダヴィデ・ブリビオ

「来年は全てのメーカーがこのプロセスに関わるべきですね。どうなるか見守ろうと思います。そうなると思いますし、2017年のルールブックに加えられるでしょう。」


MotoGPの技術ディレクターのコラード・チェッキネッリはこうした変更が行われる事を認め、3つの新たなメーカーがECUの開発プロセスに含まれるようになると語った。

コラード・チェッキネッリ

「これからは全てのメーカーに投票権が与えられます。つまりアプリリア、KTM、スズキが加わることになります。ルールもこれに従う形で変更されます。まあ、それは私の担当ではありませんが。」

スズキ ダヴィデ・ブリビオ

「今のところ、ヤマハ、ホンダ、Ducatiのみが提案内容を許可を出すことが出来ます。ただ、現実的には全員が参加していたわけです。MSMAのミーティングある時は、エレクトロニックの開発に関する内容もあり、自分達も参加していましたからね。私達も望めば提案が出来ました。でもそれが許可されてMagneti Marelliがその内容を適用する前に、ホンダ、ヤマハ、Ducatiが全会一致で賛成する必要があったんです。」


ブリビオは、他の3メーカーに却下されるだけの状態であったスズキがECUの開発内容に関して提案をした事があるのかという問いに曖昧に回答した。


「ほとんどないですね。それにソフトウェアはかなり良い状態でしたし、1年を通じてどんどん良くなっていましたしね。」


MotoGPで戦うメーカーは、同じソフトウェアと、ほぼ同じハードウェアを使用出来るようになった。パフォーマンスを最大化する鍵は、最適なパラメーターを発見することにある。別の言い方をすると、共通ECUに、いつどのように機能するかを明確に伝える事が必要となる。


「統一ソフトウェアに関しては、適切なパラメーターを見つけ、ECUに正しい数値を入力する必要があるんです。開発を行うには、入力するべき数値を見つける必要があります。 トラクションコントロール、エンジンブレーキングは良くなる可能性があります。より洗練されたエレクトロニクスを持っていたDucatiから移籍したイアンノーネが、どのような部分で向上出来るかについて、方向性を示してくれる事を期待しています。」


なお、全てのメーカーがECUの開発に関しての投票権を持つこととなり、メーカー数の増加とともに全会一致の賛成に達するのは難しくなる。

www.crash.net