★MotoGP2016 セパンテストにおいてオープンクラスでの努力を実らせたDucati
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Ducatiはセパンテストにおいてもそうですが、統合ソフトウェアへ素晴らしい形で対応しています。ただ確かに思い返せば、2014年のオープンクラスが存在した時代から先を見据えて積極的にソフトウェアの開発に携わってきたのもまた事実です。市販車両にもMagneti Marelliを使用しているDucatiとMagneti Marelliの関係性の深さを考えると、色々な憶測や話が出てくるのも当然と言えば当然ですが。。
ホンダが新しいMotoGPの統一ソフトウェアへの適用に苦労する中で、DucatiはファクトリーECUからスムーズに適応しているように見える。これはDucatiが以前のオープンクラスソフトウェアに注いでいた労力、そしてDucatiのMagneti Marelliとの関係性を考えると大して不思議なことではない。
Ducatiゼネラルマネージャー ジジ・ダッリーニャ
「ソフトウェアに関しては確かオープンクラスが始まった時(※2014年)から初めたと思います。というのもオープンクラスのソフトウェアが統一ソフトウェアの開始点ですからね。ですからオープンクラスの開始と同時にソフトウェアの作業を初め、過去2シーズンで多くを学べたと思います。ですからそういった意味では他のメーカーに比べると有利だったとは思います。でも率直に言うと、新しいソフトウェアはヤマハとも上手くいっていますよね。」
ダッリーニャはDucatiへの加入後すぐに、オフィシャルチームをオープンクラスに移動させようという大胆な動きをした。オープンクラスでスタンダードECUを使用するのは必須であるが統一ソフトウェアを開発するにあたり、全てのメーカーに開発への参加が呼びかけられていた。Ducatiはファクトリーソフトウェアの秘密をドルナのMagneti Marelli ECUチームに渡すことで、共通システムを使用する不便さが軽減されることを理解していた。DucatiのライバルはDucatiがオープンクラスに移り、オープンクラスの特別待遇を受けながらオフィシャルチームがファクトリー体制で参戦することを快く思っていなかった。(※自前のソフトウェアでの参戦)しかし、Ducatiはオープンクラスのエクトル・バルベラにオープンスペックのデスモセディチを2014年に与える事で未来を見据えていた。そして昨年は両Avintiaのライダーをオープンクラスで走行させた。ホンダとヤマハもオープンクラスでバイクを走らせていた。しかしライダー達はいかにこのECUで彼らのバイクを上手く操縦出来るようになるかについて、まったく関心を持っていないようであった。現在全てのバイクは同じソフトウェアを使うことになり、オープンクラスは2016年に消滅した。ダッリーニャはDucatiはGP14.2、GP15、GP16の少なくとも8台のバイクを走らせることで、多くの利益を得ることが出来ると考えtいた。
「多くのルールが変わる中では、例えば統一ソフトウェアなどから多くのデータを得ることが出来る可能性があります。異なるライダーで同じテストを行い、異なるフィードバックを得ることが出来ます。これがアドバンテージになっていると思います。確かに上手くマネジメントする必要があります。8人のライダーがいるわけですからね。ですが我々には知識がありますし、状況をコントロール出来るスタッフが揃っています。ミシュランはシャーシによって異なるフィードバックを必要としています。これは実に大きな変化だと思います。バイクのジオメトリーだとか重量配分だとかね。」
Ducatiは2016年シーズンのオープニングテストを終え、10人のライダーがトップ4であり、トップがテストライダーのケイシー・ストーナーであった。ヤマハのロレンゾとロッシはベストラップではリードしている。なお、エレクトロニクスはレースの中で失われるタイヤのグリップに関して大きな助けとなるものだ。 by Peter McLaren