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★MotoGP2016 グランプリコミッション 新しいレギュレーションを発表

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タイヤの空気圧は先日のマレーシアテストにおけるロリス・バズ選手の事故によるものだと思いますが、ライダーのプロモーション活動の義務化というのは興味深いというか、それでペナルティも与えられるというのは、かなり思い切ったレギュレーションですね。

★MotoGP2016 グランプリコミッション 新しいレギュレーションを発表

ドルナのカルメロエスペレーター、FIM CEOのイグナシオ・ヴァーネダ、IRTAのエルヴェー・ポンシャラル、MSMAのツボウチ・タカナオ、FIM会長のヴィト・イッポリト、ドルナのハビエル・アロンソ、IRTAのマイク・トリンビからなるグランプリコミッションは、2月4日にジュネーブにて会合を開いた。

レースディレクションとスチュワード

レースディレクションの構成はレースディレクターのマイク・ウェッブ、FIMのフランコ・ウンチーニ、ドルナのハビエル・アロンソであることに変わりはない。しかし新たにグラハム・ウェバーがレースディレクターが忙しい時に代役を勤めることとなった。レースディレクターは安全なイベントの開催に責任を追う。しかしながら制裁やペナルティを検討するレースディレクションの能力は、ピットレーンでの速度違反やイエローフラッグ下でのパッシングなどに限定されたものになる。その他の物事に関してはさらなる調査が必要となる。危険走行による出来事はスチュワードによって判断され、スチュワードはどのような制裁やペナルティを課すかについての責任を負う。またスチュワードはいかなるアピールや抗議にも耳を傾ける責任があるスチュワード委員会は3人のメンバー、マイク・ウェッブ、FIMから指名された2名からなる。マイク・ウェッブがスチュワードの行動についての責任を持ち、記録の管理、情報に関する決定などを下す。将来的にはレースディレクションやスチュワードから下される制裁などはしっかりとセキュリティで保護されたEメールシステムで伝えられ、既読されたことで内容が確認された事を判断する仕組みとなる。確定したペナルティはタイムキープモニターに表示され、メディアにも内容が伝えられる。

プロモーション活動の義務化

ライダーにとっていくつかのプロモーションへの参加が義務化される。既にこうした内容はIRTAとチームの間に存在するが、これがグランプリのレギュレーションに含まれるようになった。これはライダーにサイン会への参加、プレスカンファレンスへの参加、パレードラップへの参加その他が義務化される。こうしたプロモーション活動に参加しないライダーはペナルティを与えられると同時に、罰金も課せられるようになる。

MotoGPクラスのエレクトロニクス

テクニカル・ディレクターは正確なリストに基づく内部データロガーのチャンネルに加え、特定のメンテナンスチャンネルの確認が出来るようになった。バイクメーカーが供給するセンサーについてのホモロゲーションと同様に、第三者であるサプライヤーから供給されるセンサーについてのホモロゲーション(※承認を与える)の手続きが承認された。

MotoGPクラスの最低空気圧

テクニカルディレクターとスタッフ、タイヤサプライヤーのエンジニアによって既存のこのルールが強化され、最低空気圧の確認が行われる。これらの情報は自動的にデータロガーによって記録され、テクニカルスタッフはダウンロードしてこれを確認出来る。しかし電子的な記録に関わる装置と方法はテクニカルスタッフとオフィシャルタイヤサプライヤーのスタッフによって確定されることから、オフィシャルタイヤサプライヤーはいかなる時にも手動でタイヤの空気圧を確認する事が出来るようになった。

Moto2クラスのクイックシフター

チャンピオンシップに供給されるエンジンにおけるギアボックスの機能不全は、第三者であるサプライヤーによるクイックシフターコンポーネントの供給へと繋がった。テクニカルディレクターはExternpro(※Moto2で使用されているホンダのエンジンのメンテンスを請け負うスペインの企業)と共同で、このクラスで義務化される第三者サプライヤーから供給される適切なクイックシフターのブランドとモデルを確定させることになった。全てのチームが新しいパーツを獲得出来るようにというのが、このレギュレーションの狙いである。

レギュレーションの変更に関わるFIMグランプリレギュレーションの詳細についてはhttp://www.fim-live.com/en/sport/regulations-and-documents/grand-prix/で確認出来る。

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