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★今週末に迫ったMotoGP2015年シーズンのレギュレーションおさらい

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MotoGP2015シーズンの開幕も今週末に迫ってきました。「そういえば今年のレギュレーションってどうなっていたっけ?」と気になる時期でありますが、ちょうど詳しく解説してくれている記事がMotomatters.comに掲載されていたのでご紹介します。

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基本ルール

・基本ルールに変更はなし。エンジンは最大4気筒、排気量は1000ccまで、最大ボア径は81mmまでとする。
・2015年から最低重量が2kg減って158kgとなる。なお計測は燃料タンクは空の状態で、他のクーラントやオイル、オンボードカメラなどは重量に含まれる。

 

ファクトリーオプション(ホンダとヤマハ)

・Magneti Marelli製のECUを使用し、独自のソフトウェアを使用する。
・エンジンのシーズン中の開発は出来ない。
・テストの回数制限がある。
・レースで使用出来る燃料は20Lまで。
・年間使用出来るエンジンは5基まで。
・ハードとミディアムのリヤタイヤの使用が可能。

 

例外つきファクトリーオプション(Ducati、スズキ、アプリリア)

・Magneti Marelli製のECUを使用し、独自のソフトウェアを使用する。
・エンジンのシーズン中の開発が可能
・テストの回数に制限はない。
・レースで使用出来る燃料は24Lまで。
・年間使用出来るエンジンは12基まで。
・ミディアムとソフトのリヤタイヤの使用が可能。
・ドライコンディションで3回の表彰台、2回の2位、1回の優勝をすると、燃料は22Lに制限される。
・ドライコンディションで3回優勝すると、ソフトのリヤタイヤが使用出来なくなる。

 

オープンクラス

・レースで使用出来る燃料は24Lまで。
・年間使用出来るエンジンは12基まで。
・テストの回数に制限はない。
・ミディアムとソフトのリヤタイヤの使用が可能。
・これらの条件はレース結果に関わらず継続される。

 

ソフトウェア開発の凍結

・ファクトリーオプション、例外つきファクトリーオプションの両チームは、2015年は独自のECUソフトウェアの使用が可能。ただ、シーズン中盤からソフトウェアの開発は凍結される。
・2016年からのECUソフトウェアの開発はMagneti Marelliが主導し、各メーカーは彼らのアイディアやアルゴリズムを提供出来る。
・各ファクトリーは2015年7月1日より、独自ソフトウェアの開発から、2016年に使用する共通ソフトウェアの開発に注力する事となる。
・ファクトリーは6月30日を超えても独自ソフトウェアの開発が出来るが、その場合彼らは2016年のソフトウェア開発に参加する事は出来ない。独自のソフトウェア開発を辞め、ドルナにそのソフトウェアを提供すれば、開発プロセスに参加する事か出来る。

 

タイヤに関して

・2015年のタイヤルールは複雑を極める。
・フロントタイヤの割り当ては昨年と同じ。ブリヂストンは2から3種類のコンパウンドのタイヤを持ち込み、ファクトリーオプション、オープンクラスのチームは同じタイヤを使用出来る。
・ブリヂストンが2種類のタイヤを持ち込んだ場合、各チームは9本までフロントタイヤを使用出来る。ブリヂストンが3種類のタイヤを持ち込んだ場合、各チームは10本までタイヤを使用出来る。
・ライダー達は1種類のタイヤに関して最大で6本まで選択出来る。(※管理人注 かなり複雑なんで、誤訳しているかもしれません…)
・リヤタイヤに関して、ブリヂストンはエクストラハードタイヤをアルゼンチン、そして恐らくインディアナポリスにも投入する。
・ブリヂストンは各トラックに合わせて3種類のリヤタイヤを持ち込む。
・ファクトリーオプション(ホンダとヤマハ)はハードとミディアムのリヤタイヤを使用出来る。
・それ以外のファクトリーチーム、オープンクラスは、ミディアムとソフトのリヤタイヤが使用出来る。
・全てのライダーは最大で11本のリヤタイヤを使用出来る。
・ファクトリーオプションのチームは7本のミディアム、5本のハードタイヤが割り当てられる。
・それ以外のファクトリーチーム、オープンクラスは、7本のソフト、5本のミディアムタイヤが割り当てられる。
・Ducati、スズキ、アプリリアはドライで3勝すると、通常のファクトリーチームと同じタイヤを割り当てとなる。

 

ブレーキに関するコスト制限

・ブレーキメーカー(ブレンボとニッシン)はシーズン開幕時にブレーキコンポーネントの価格を提示しなければならない。この価格は3年間据え置く事とする。
・ブレーキメーカーはキャリパー以外のブレーキのセットを€60,000以下で提供する。
・キャリパー3セットの価格は€70,000以下とする。
・ブレーキセットの中には3個のマスター・シリンダー、10枚のブレーキディスク、28枚のブレーキパッドを含む。
・チームはブレーキメーカーから追加のコンポーネントを購入することが出来る。
・チームは320mmと340mmのどちらのブレーキディスクも使用可能。ただし、茂木では340mmのディスクの使用が強制となる。
※レギュレーション上はフロントブレーキのコンポーネントの構成価格となっており、リヤブレーキとセットで販売した場合は非常に高額に出来るという抜け道がある。
※また、これらのコストには、チーム対しての各種サービスやアドバイスなどの料金は含まれていない。つまり資金力のあるチームのほうが、これらのアドバイスやサービスの提供を受けられる可能性がある。

 

その他のルール

・フラッグ・トゥ・フラッグのルールは大きく変わり、ライダーはピットインした時に、それまで履いていたタイヤと同じタイヤを履かせたバイクで走行出来るようになる。
※今まではピットインした場合、少なくとも1つのタイヤは異なるタイヤを履いたバイクで走行する必要があった。
※ライダーの安全を考えると良い変更だと言える。

The 2015 MotoGP Rules Primer: Engines, Fuel, Tires, Testing And More For The Five Factories | MotoMatters.com | Kropotkin Thinks