気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★Benelli(ベネリ) 倒産宣告を受ける

Sponsored Link

Benelli(ベネリ)と言えばその昔シート下にラジエターと冷却用ファンを装備した3気筒バイクのトルネード、TNTなどで話題になりましたが、今や中国企業の銭江グループの傘下にあります。何やら不可解な倒産をしたようですが、再び立ち上がることはあるのでしょうか。。

★Benelli(ベネリ) 倒産宣告を受ける

イタリアのバイク企業が倒産するというストーリーは目新しいものではない。しかしBenelliの倒産に関しては妙に面白いと言える。この倒産に関する話の発端はBenelliがWPサスペンションに€120,000(約1380万円)を支払えなかったことによるもの。WPはBenelliが借金を支払うと約束したにも関わらず支払わなかった事で、最終的にBenelliを法廷に呼び出した。

Pesaroにあるイタリアの裁判所はBenelliの倒産を宣告、未払金の支払いを命じた。このプロセスの中でいくつかのBenelliの車両が管財人によって支払いの担保として差し押さえられた。これはBenelliの中国のオーナー企業であるQianjiang Groupに拍車をかけ、裁判所の命令の後にQianjiang Groupは、Benelliは強い企業であり莫大な現金を持っているために、借金を支払う事が出来るというリリースを出した。(借金は約1億1519万円と言われていた。)当然Benelliはこれを不服としてAnconaの高等裁判所に上告。


実際のところBenelliの本当の状態は暗雲が立ち込めた状態で、2014年には9215万円の赤字、2015年には6億5600万円の赤字を出している。しかし、イタリアからのレポートによるとBenelliのキャッシュフローは最初の半年黒字となっているのだ。我々が知っている事は、Benelliは2015年ミラノのEICMAショーにおいて力強いラインナップを発表。これは間違いなくセールスの後押しとなったであろう。Benelliが今回の財政危機を乗りきれるかどうかは時のみが語る。しかしこうした物語の最後はいつも同じだ。

www.asphaltandrubber.com