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★MVアグスタ AMGメルセデスの元を離れる方向を模索?

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財政的にかなり厳しい状態のMVアグスタですが、株主であるAMGメルセデスの所有株式を買い取って再建を目指しているとされています。と言っても、とてもそんな資金は無いので新たに投資家を探しているようですが、いずれにしても財政再建の為に生産台数を減らし、人員カット、レース予算なども削減するとのこと。色々とブランドとしての将来が心配です。

★MVアグスタ AMGメルセデスの元を離れる方向を模索?

MVアグスタを巡るストーリーは更に続く。このイタリアのバイクメーカーはどうやら自身の株式の持ち分をメルセデスAMGから買い戻し、新しい投資家と共に資本再構成を考えているようだ。今週イタリアのGiornoにMVアグスタのCROであるジョヴァンニ・カスティリオーニは「株式の買い戻しの交渉を行っている」事を明らかにした。というのも現在のアグスタの負債の蓄積は4000万ユーロになり、こちらの方向のほうが会社の再建が簡単だからとのことだ。 さらに複雑な事にいくつかの負債はAMGが関連する内容もあるようで、投資契約の中にはAMGがアグスタの株式を20%かそれ以上所有しない場合、貸付金の合計を直ちに支払うことという規定が存在する。

つまりこの内容を守るために、ジョヴァンニ・カスティリオーニは、AMGが所有するMVアグスタの株式を買い戻そうとしているのだ。彼は1500万ユーロを負担してくれる投資家を探す必要があり、さらにMVアグスタの経営を回していくだけの資金が必要だ。イタリアとドイツからの噂によると、メルセデスAMGはMVアグスタにおけるカスティリオーニのポジションを買い上げる事を望んでいる。これはAudiがDucatiを所有しているのと構造としては同じだ。そしてジョヴァンニ・カスティリオーニに選択の余地はないと見なされている。MVアグスタはその再建プランについてイタリアの訴訟手続きの中で合意に達したとされており、MVアグスタは利益を伴う成長をするためにそのビジネス上のオペレーションを大きく減少せざるを得ない。


この新しいプランの元で、MVアグスタはその生産ボリュームを年間9000台から、年間6000から7000台に落とすことになる。また同時にその研究開発費も、1500万ユーロから半額となる700万ユーロへと縮小される。レース予算も400万ユーロから60万ユーロへとカットされる。ただレース予算に関しての差額はチームのスポンサーなどの第三者によってカバーされるということだ。予想されるとおり生産台数の減少とレース予算の減額は人員の削減にも繋がり、仕事の数は200程度にまで減少するようだ。


カスティリオーニが適切な仕事上のパートナーを見つける事が出来るかどうかは時が語るだろう。MVアグスタのファンの懸念は、この若きCEOがMVアグスタの財政上の危機を救える投資パートナーを見つける事が出来るかだけでなく、このブランドの理念を理解し長期的な関係を持てるパートナーを見つける事が出来るかどうかということだろう。カスティリオーニはGiornoに「販売の質に関心を持っています。即時の現金化は資本の流動性を得るためのものです。我々はモーターサイクルにおけるフェラーリに戻りたいと考えています。」と答えている。

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