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★Suter 2ストロークレーサーMMX500で今年のマン島に参戦!

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登場した時もかなり話題になったSuterの2ストロークV4エンジンのレーサー「MMX500」ですが、なんと今年6月のマン島TTで走行するようです。参戦クラスはスーパーバイク、シニアTTということなので、最新の国産1000cc勢とガチンコで戦うことになりそうです。イギリスのTT優勝経験者に声をかけているということですが、ジョン・マクギネス選手あたりが乗るとなったら鬼に金棒ですね。

★Suter 2ストロークレーサーMMX500で今年のマン島に参戦!

500ccの2ストロークレーサーに影響を受けて開発されたSuterの2ストロークレーサーが今年のマン島TTを走る許可を得た。MMX500は昨年9月にオリジナルの500GPレーサーのパーツ供給などが難しくなり、ワールドGPバイクレジェンドなどのイベントでの走行への影響が出るなどの背景を受けて開発された。なお、これらのイベントにはケヴィン・シュワンツ、ワイン・ガードナーフレディ・スペンサーなどが参加する。

しかしながらエスキル・スッターの野望はクラッシックレースへの参加ではなく、6月にマン島で開催されるマン島TTで最新のスーパーバイク達とスーパーバイククラス、シニアTTクラスで競うことになってきたようだ。なお今年からマン島の4ストロークの最大排気量は1200ccまでになる。Suterはイギリス人のライダーの中でも優れた参戦記録を持つ選手にコンタクトをすると予想され、ライダー体制は近く発表されるだろう。

マーケティングディレクター フィリッペ・スッター

「我々は現在、元TTの優勝ライダー2人に声をかけているところです。彼らならトラックの隅から隅まで知り尽くしていますから。」


”The Beast Is Back”という名前で昨年9月に紹介されたこの車両は99台の限定生産が予定され、12万ユーロの値が付いていた。(※現在のレートで1500万円)576ccV4エンジンを搭載し、195馬力を発生し、重量は僅かに127kg。最高速度は310km/hと予想される。(※パワーウエイトレシオは0.65です。。)

エスキル・スッター

「このバイクは素晴らしいパワーウエイトレシオを誇ります。将来的にMMXのロードバージョンを市販する予定ですので、我々はMMX500でもって最高峰のロードレースの世界に身を投じるべきなのです。TTは我々にとって最高のテストの場と言えます。」


このバイクはフューエルインジェクションを搭載し、逆回転クランクシャフトを搭載する。Suterが自社体制でMMX500でTTに参戦するのか、既存のレースチームで参加するのかはまだ定かでなない。Suterレーシングテクノロジーは1990年代の終わりからグランプリの2ストロークレーシングに関わり初め、Swissauto 500/MuZに深く関わり、ユルゲン・ファン・デン・グールベルクが2回のポールポジションを獲得している。Suterはその後Foggy PetronasとWSBKで、カワサキMotoGPで、IlmorとMotoGPで戦い、Moto2カテゴリーでは3回のコンストラクターズタイトルを獲得している。Suterは2016年のDucatiMotoGP機とも関わっていると噂されている。


全長60km近くに及ぶマン島TTサーキットは1976年にグランプリカレンダーの一部に組み込まれた歴史あるサーキットだ。Suterは2017年にアメリカで開催されるパイクスピーク・ヒルクライムにもターボチャージドエンジンを使用して参戦する予定があるようだ。

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