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★MotoGP2017 ロレンソ「パッケージを向上させていくことに最も集中すべき」

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ヤマハに続いてチーム体制を発表したDucati。特にヤマハから移籍したロレンソ選手に関しては、バレンシアテストでDucatiのバイクにどのような感触を持ったのかに大きな関心が集まっていました。すぐにチャンピオンシップ優勝をせねばと切羽詰まった気持ちではなく、まずは1日1日パッケージを向上させていくことが重要というマインドでいるのであれば、結果を出そうと焦って怪我、失敗をする事も無さそうですね。 f:id:teletele916:20170120111541p:plain バレンシアテストのイメージからは、ロレンソは大きな笑みを見せたり、リラックスした物腰だった。しかしロレンソは契約によって2017年が始まるまで、Ducatiについてコメントすることを禁じられていた。ボローニャでのチーム発表の後、ロレンソは彼のゴールに関する考え、ライディングスタイルの変更について、ロッシのDucatiでの過去の成績については特に気にしていないなどということを語った。

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「Ducatiについての第一印象について」

ホルへ・ロレンソ

「ようやくお話出来ますね!まず最初にバイクに乗る時は極めてショックでした。今までは一色ブルーで同じスポンサー、同じチームで走ることに慣れていましたからね。バレンシアで遂に全てが新しくなったんです。バイクに関してはヤマハとDucatiではバイク作りに関してのフィロソフィーが完全に異なりますね。エンジンにしてもそうです。Ducatiは全く異なるサウンドで、パワーを持ち、シャーシにしてもスイングアーム、ハンドルバー、エアロダイナミクスなど全てが異なるんです。どこを走っているかを把握するのに数周かかりました。ストレートで初めて5速、6速に入れた時は信じられませんでした。そして思わず笑みが浮かびました。第一印象は常に重要ですが、この第一印象は良かったですね。」

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「2017年の抱負について」

ホルへ・ロレンソ

「誰も将来のことはわかりません。ただ自分が失敗するとは思いません。それは無いと言えます。すぐに到達出来るレベルがどの程度かわかりませんが、いずれ競争力を身につけてレースで勝てるでしょう。ただ、チャンピオン、ワールドチャンピオン、最高の結果を得ることだけに集中しているのは大きな過ちでしょう。それだけに集中していると道に迷い、不安になる、ミスをしてしまうでしょう。自分達が集中すべきは、自分達のパッケージを日ごとに、週ごとに向上させていくということです。パッケージというのは、ライダー、チーム、人々、そして特にバイクです。このカテゴリーの中で最高のパッケージを持つことだけが世界チャンピオンになる道です。ですから、パッケージを向上するという事がメインで、そこにこだわるべきです。」

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「クリスチャン・ガバッリーニを新たなクルーチーフとしてことについて」

ホルへ・ロレンソ

「ええ、クルーチーフに関してはいくつか選択肢があったんです。まぁそこまで多くはありませんですけど。クリスチャンは自分の頭に浮かんだ最初の人物でした。長年ラモンと一緒にやってきましたから、彼もそのオプション1つでしたけどね。ただ、自分の中で変化が必要だとわかっていましたし、いろいろな人から聞いた話では、クリスチャンは良い人柄m,素晴らしいプロフェッショナル、優しん人間だと聞いていましたので。これは仕事のためには非常に重要なことなんです。彼はケーシーとも素晴らしいい仕事をしていましたし、それ以外のライダーに関してもそうです。彼は経験があり、自分達のゴールを達成するための情熱と忍耐を持ち合わせています。」

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「Ducatiに合わせてどのようにスタイルを変えるのか?」

ホルへ・ロレンソ

「それは場合によります。250cc時代を例にだすと自分は2台のバイクに乗りました。ホンダの時はブレーキを遅くかけコーナリングスピードを遅くする必要がありました。そしてアプリリアは完全に対局だったんです。アプリリアではあまりブレーキングを遅くできませんでした。Ducatiもおそらく似たような感じです。エンジンタイプも違いますし、さらにストレートパワーがあり安定性が高いです。スピードが速くても安定性が高ければ、おそらく同じポイントでブレーキングが出来るでしょう。ただ、自分に関しては、正確性、集中、スムーズさ、コーナリングスピードをDucatiで活かしていきますよ。」

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「2016年のようにタイヤが問題になることはないのか」

ホルへ・ロレンソ

「ミシュランは長いことチャンピオンシップから離れていましたから、タイヤに関して何か問題を抱える事は普通ですよ。MotoGPバイクはとてもパワフルですから難しいでしょうし、バイクも大きくて思いですから、問題が起きない事を期待するのは無理です。ただ1年戦った経験、シーズン序盤での問題、そうした問題からの経験を踏まえると、彼らがより各トラックに適したタイヤを持ってくるのは間違いないでしょうし、昨年のような問題は起きないでしょう。さらにグリップが高まるでしょうし、耐久性も上がりタイヤの消耗も減るでしょう。タイヤメーカーが変更になったんですから、バイクの乗り方も変わるでしょう。特に雨の中ではね。エレクトロニクスによって多くの勝者が生まれ、トップライダー達のパフォーマンスが不安定になりました。ただ、より安定したタイヤ、良いタイヤが各トラックで使えるようになれば、レースの結果は自分達が3年か4年前に見ていたようなものになるでしょう。」

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「ヴァレンティーノ・ロッシのDucatiでの記録について」

ホルへ・ロレンソ

自分のゴールはヴァレンティーノの残した結果を上回っていくことではありません。それは異なる時代、異なる年、異なる人々がDucatiにいた時の記録です。そして現在はバイクも異なり、タイヤも異なるわけです。そして現在はチームも異なるわけですからね。ライダーも異なり、反応も異なりますし、恐らくバイクの性能も異なるでしょう。ですから自分は比較はしません。過去に起きたことに関しては比較することも注意を引かれる事もありませんね。」

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