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★MotoGP2017 ウイングレット禁止後のカウルデザインはどうなる?

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2017年のカウル形状については、2重構造のカウルの内側に可変式のウイング(フラップ)を持つカウルが出て来るなどという噂も出ています。テクニカルディレクターのダニー・アルドリッジのもとには多数のカウルデザイン案が各メーカーから持ち込まれているようですので、2017年の開幕戦カタールGPのグリッドに並ぶ各メーカーのバイクは、我々が今見ているデザインとは大きく異るものになるかもしれません。 f:id:teletele916:20161210120127p:plain (Photo courtesy of michelin) 

ウイングレットが禁止になったことに続いて、MotoGP参戦メーカー達が2017年に何が出来て何が出来ないのかを見つけようとしているのは明らかだ。新しいルールは「フェアリング、ボディーワークから飛び出しているデバイスもしくは鋭角な突起物、ボディの流線型の中に収まっていないパーツでエアロダイナミクスの効果を発揮する可能性がある(ダウンフォースを発生させる、エアロダイナミクスにおいて後流を乱す)ものは禁止とする。テクニカル・ディレクターのみが、こうしたデバイス、フェアリングのデザインが規定範囲を超えているかどうかを判断出来る。」となっている。


2017年のバイクは既に姿を現しているとは言え、そのデザインは最終的なデザインとはかけ離れているだろう。Ducatiが2017年のデスモセディチにウイングレットを装着してテストを行っていたことは、彼らが新ルールの元で何らかの方法を使ってダウンフォースを維持する方法を見つけたという憶測を呼んでいる。Ducatiはウイングレットを”シャーシの比較のため”に残したとしているが、ただ何も無いのであれば、それがGP17の本当のカウルデザインが公開されていない証明と言える。


来年はバイクのエアロダイナミクスを完全に変えます。そして今の段階では新しいエアロダイナミクスに関して準備が出来ていません。とDucatiコルセのゼネラルマネージャーのジジ・ダッリーニャは語っていた。また、エルヴェ・ポンシャラルは、ヤマハがウイングレットの効果を得る事を狙った特別なデザインのフェアリングをバレンシアテストに持ち込んだと語っている。来年は何がルール内で何がルール外かをテクニカルディレクターのみが判断するため、ダニー・アルドリッジの元には、ヤマハを始めほとんどのメーカーが、いくつものフェアリングデザインを確認のために提出しているという。


ダニー・アルドリッジ

「ヤマハは私にいくつものフェアリングデザインを見せたということは言えます。そしていくつかはバレンシアでね。それらが2017年のルールに適合しているか否かを知るためです。デザインについてはあまり詳細に話せません。ただ、基本的に何がルールに適合して、何が適合しないかを伝えています。デザインを提出してきているのはヤマハだけではなく、ほとんど全てのメーカーが同じことをしています。」


デザインの提出の方法について、アルドリッジはいくつかのメーカーは3D CADで、いくつかは完成したテスト前のフェアリングを見せてくるという。


「承認を得るまではデザインのみで作業をすることは理にかなっています。ただ、メーカーがそのフェアリングを製造したいのであれば、それは彼らの選択と資金を使っているわけです。」


アルドリッジからのフィードバックを得て、各メーカーは2017年のフェアリングデザインを制作し、セパン、フィリップアイランド、カタールのプレシーズンテストに持ち込む。しかしフェアリングデザインのアップデートに関する制限(1シーズンに1ライダーにつき1回)は、2017年開幕ぎりぎりまでデザイン変更を待つチームが出てくる可能性も含んでいる。例えばカタールテストまで待つチームいるかもしれないのだ。


これによってメーカー達は、フェアリングが設計したように機能するかを、それぞれのレースライダーで確認出来る。しかし開幕前にライバルのデザインに応えたデザインや、それをコピーしたりするということは難しくなる。


なお、Ducatiは2015年の開幕戦直前のカタールテストで、MotoGPのウイングレットを披露することを選択していた。

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