気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★MotoGP2016サンマリノGP 予選プレスカンファレンス翻訳

Sponsored Link

レース直前となってしまいましたが、土曜日に行われた予選の後のプレスカンファレンスの翻訳をお伝えします。各選手一様にタイヤチョイスが鍵と言う話と、気温によっては判断が難しいだろという事を語っています。気になるのは、3人共にミシュランのタイヤが同じコンパウンドで異なるパフォーマンスを示すものがあり、品質にバラつきがあるという話をしていることです。昨日今日で解消される問題ではありませんが、レースでは問題が出ない事を願うばかりです。 f:id:teletele916:20160911201618p:plain ###ニック・ハリス 「今日の予選のラップは自分でもキャリアの中でベストと語っていましたね。」

ホルヘ・ロレンゾ

f:id:teletele916:20160911201702p:plain 「最後に獲得したポールポジションがいつも最高という感じがするものですけど、今回のラップに関しては32秒0を先に記録した後でしたから、さらにラップタイムを向上するために少しリスクを冒してみようと思ったんです。ブレーキも少し我慢してスロットルも少し多めに開けたんです。特に低速コーナーではそうした走りをしても怪我の危険性は低いですからね。最終的に素晴らしいラップタイムを記録出来たので、リスクを冒した甲斐がありました。この予選は本当に嬉しいですね。」

ニック・ハリス

「今のところ素晴らしい週末になっています。今までと比べると全然良い週末ですね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「少しづつバイクの調子が良くなっています。練習走行ごとにね。ただ1つのリアタイヤに関してはあまりグリップが得られないという問題が起きていて、FP4でこうした問題が起きました。ただなんとか大丈夫という形になり、マルケスと同じようなペースを刻めるようになりました。FP4でパフォーマンスが向上したことにより、コーナーでさらに速く走れるようになりました。予選ではプッシュしましたが、レースペースとして33秒0、32秒後半で走行出来ますね。」

ニック・ハリス

「もし天候が同じであればタイヤチョイスはどうなりますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「ここでは言いませんけど、アイディアはあります。これはペースやライディングスタイルに依存するものです。他の選手がどうするかというところですよね。」

ニック・ハリス

「ホルヘありがとう。それではヴァレンティーノ。厳しい週末でしたが、1列目は本当に大事ですね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

f:id:teletele916:20160911201740p:plain 「2位、フロントローは本当に嬉しいです。MotoGPではフロントローは大事ですが、特にミサノではそうです。タイトでオーバーテイクが難しいですから。今週は完璧にいかないこともありましたが、FP4でハードのリアで良いラップタイムで周回出来、これは明日の選択肢としてはありですね。ただフロントに関しても色々と可能性があります。これは明日のコンディション次第ですけどね。フロントローは大事ですけど、走行中に細かい内容を修正いていくこともそうですし、明日のコンディションがどうなるかを待って使用するタイヤのライフを理解することも重要です。」

ニック・ハリス

「28周で同じようなコンディションとなると、タイヤにしてもそうですが、ライダーにとってもハードなレースになります。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ミサノはフロントにハードなトラックですけど、それはライダーにとっても同じです。ブレーキはワイドに深く行う必要があります。加速もハードに行なう必要がありますしね。その中で28周全力を尽くすのは難しいですよね。明日は最初から最後まで速いペースになるでしょうから、集中していることも必要です。明日は今日よりも4℃5℃低いといいんですけどね。」

ニック・ハリス

「天候が同じならタイヤチョイスは決まっていますか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「前後ともにまだ明確になっていません。フロントはまだわからず、リアはハードを試すまではソフトだなと思っていましたが、最後にハードを試したら快適だったんです。プッシュして33秒0、33秒2というタイムで走行中に、ハードのリアは実に快適でした。明日のウォームアップは15℃くらいは気温が低いでしょうから、それもあってタイヤの選択は難しいですね。」

ニック・ハリス

「ヴァレンティーノありがとう。それではビニャーレス、シルバーストーンでは勝利がありましたが、今までのところ素晴らしい週末になっていますね。」

マーヴェリック・ビニャーレス

f:id:teletele916:20160911201810p:plain 「1列目が獲得出来て本当に嬉しいです。オーバーテイクが難しいサーキットですから嬉しいですね。良いペースで走行出来ていますし、ベストラップも良い感じです。バイクも良い調子ですし、この暑さの中でもバイクがしっかりと働いていますので、こういったコンディションでパフォーマンスが向上したと思います。」

ニック・ハリス

「確かにスズキはこうした暑さのなかで苦戦して来ましたね。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「ブルノでも同様に高い気温の中でのパフォーマンスが向上しました。FP4ではオールドタイヤで走行して、非常にコンスタントに走行出来て、予選も同様でした。明日はチャンスがあると思います。」

ニック・ハリス

「レースペースに関して満足ですか?タイヤは既に決めました?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「いやまだですね。これから話しあつ必要があります。スタートが良ければ優勝争いが出来ると思います。」

ニック・ハリス

「ありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」


Q

「リアのタイヤチョイスについてですが、ミディアムとハードの利点、不利な点を教えてください。またどのあたりでタイヤは限界をむかえるのでしょう?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「FP4まではソフトで行こうと思っていました。ただ出走10分前に問題が出てハードを履こうということになりました。ただ走りだしてすぐに良い感触で、タイムも最初から速かったです。1周目はブラドルとバトルになったんですけどオーバーテイクすることが出来て、ラップタイムも良かったんです。これは正直予想していなかったことでした。自分はハードのほうが安定しているし、ドライでも好きなんです。レース距離に関しては誰もその距離を走ってませんからね。半分くらいの距離しか走っていませんから、半分走った後の事は誰もわかりませんね。データを理解することと、明日の気温が重要です。


Q

「明日は地元でのレースですが、これはさらにプレッシャーとなりますか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「明日は2時までは凄いプレッシャーですね。特にパドックの中であちこち移動するのも大変ですから。ただトラックに出てしまえば、素晴らしい雰囲気を感じる事が出来ますよね。ただ、それにしても凄いプレッシャーなわけです。これは他のサーキットよりもそうだと言えます。」


Q

「ヘレスとカタルーニャでは同様のコンディションでのレースでした。これはあなたに自信を与えますか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「自分達のバイクは良いコンディション、クリーンなトラックのドライで素晴らしいラップタイムを刻めるようです。ムジェロやル・マンも暑かったですけど勝利はしていません。ただ明日は良いペースで走行出来ると思いますよ。」


Q

「長年ヴァレンティーノとストーナーの心理戦があったと以前話していましたが、スクリーンでライバルのラップタイムを見るというのは、相手を不安にさせると思いますか?またヴァレンティーノのFP4でのライムは不安になりました?」

ホルヘ・ロレンゾ

「彼に聞かないとわからないですけど、予選と違って決勝はフルタンクで走るので全く前提が異なるんです。ただ予選でこうした素晴らしいタイムを記録出来るというのは自信になりますし、1秒落ちかもしれませんけど速く走れるということでもあります。彼は異なるタイヤを履いてますからどうなるかはわかりませんが。」


Q

「あるタイヤは他のものに比べてグリップが低いと話していましたが、ミシュランは時折タイヤの品質に問題を抱えているようですが、これはコンスタントな問題なのでしょうか?

ホルヘ・ロレンゾ

「全てのタイヤが同じように機能しないというような意味ですか?ブリヂストンではそういった問題もありました。正直に言うとね。ただ、シルバーストーンではタイヤに問題があって1周目はスピンが多かったんです。そしてタイヤがホイールの下で滑るという問題がありました。ただ今週に関しては2つのうち1つの同じタイヤのパフォーマンスが同じではないという問題がありました。これは僅かな違いではなくて、0.5秒から0.7秒ほども遅かったんです。ですから、明日に関してはリアタイヤが大丈夫であることを祈るばかりです。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ここまでのレースで問題は起きてません。タイヤのパフォーマンスはコンスタントです。1シーズンで考えればブリヂストンはそういった事もありました。ただ、今週に関しては問題があって昨日のハード、今日のソフトに関して、同じタイヤで異なるパフォーマンスという状態でしたね。ミシュランと相談してなぜなのかを理解しようとしました。特に明日に関してはレースで非常に重要になります。ミシュランがこうした問題が起きているタイヤの本数を理解してくれる事を望んでいます。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「今までは確かに問題なかったんですけど、今週末に関しては昨日そういった問題がありました。明日に関してはタイヤが無事であることを祈るばかりです。そうでないと良いレースが出来ませんからね。ミシュランとタイヤがしっかりとしているかどうかについて話す必要があります。ブリヂストンでは金曜にそうした事もありましたが、明日はとにかく良いタイヤが使えることを祈っています。」


Q

「予選の中でピットアウトの際にマルケスと何か話していたようでしたが。」

ホルヘ・ロレンゾ

「スコットのことですか?いや、あれはタイヤを交換して2度目の走行で、自分が1人で走りたかったんです。だから彼に先に行けといったんです。ただ最終的には彼が止まって自分は1人で走る事が出来ましたけどね。」


Q

「ペドロサは予選はあまり良いタイムではありませんでしたが、週末を通じて良いペースを持っているようです。明日のレースで彼がライバルになると考えていますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「ペドロサですか。正直予選ではもう少し速いタイムを期待してましたけど、ターン14で転倒していましたね。それが自信に少し影響を与えたとは思います。特にフロントに関してね。恐らくあのコーナーだけでなく、いくつかのコーナーで自信を失っていると思います。ただ彼も良い形で作業をするでしょうし、明日は彼のベストな走行を見たいですね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「過去2戦でパフォーマンスを上げてますよね。シルバーストーンでも良いレースでした。ミサノでは練習走行の中で一環して良いペースでした。彼はライバルになり得ると思います。彼が3列目スタートだというのは、自分達にとっては良いニュースです。序盤に少しタイムを失うでしょうけど、その後は速いでしょうね。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「特に昨日は本当に速かったですね。32秒8で走ってるのを見た時は、「明日はトップに来るだろうな」と思っていました。ただ転倒の後はフィーリングが良くないのかもしれませんね。ただ彼のペースは凄く良いですし、FP4では速かったですからね。明日は最速ライダーの1人でしょう。」


Q

「ブルノと同様に最終コーナーでラインをオーバーしたということでラップがキャンセルになったライダーが何人かいました。来年何かしら変えるべきか、それとも問題は感じていませんか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「正直に言うと自分はこういったスタイルのほうが良いですね。ただレースディレクションにとっては、誰もコース外を走る事で利益を得ていないという事について、目を光らせているという意味で仕事が増えますけどね。限界で走っていてリアタイヤがダートの上を通過したりすると非常に危険な転倒に繋がる事もありますから、とても危険なんですよね。明らかに将来的に何かしら良い仕組みというのを分析する必要があります。もっとルールをコントロールしてね。今回は最終コーナーの最後の赤い縁石が小さくなったような気もしますが、路面をさらに塗装したんですかね?まぁわかりませんけど、自分は今の状況のほうが好みですね。将来的にもう少し改善出来るとは思いますが。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「こうした形のほうが良いですね。確かにたまにラップがキャンセルになることもあります。ただ安全性は大きく上がっています。ワイドになって縁石にタッチしてダートに乗り上げた場合はとても危険です。非常に速度が載っている状態ですからね。ラップタイムがキャンセルになることもありますけど、良いアイディアだと思います。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「このほうが良いですね。つねにグラベルの近くで走行することになりますからね。昨日からも少し変わっていますが、グラベルまでの距離が大きくなって安全性が上がりましたね。」


Q

「練習走行ではラップがキャンセルされますが、レースではペナルティが与えられます。これについてはどう思いますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「サッカーみたいにレフェリーというかジャッジがいると良いと思いますね。リアタイヤがラインから少し出たのか、1m出たのかなど、一回だけなのか何回も行っているのかなどをレースディレクションなりレフェリーなりが判断するのはどうかと思います。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「レースでは状況は異なると思います。異なるライダーでレースの中で起きることならば、誰にでも起きる可能性があります。同じライダーが繰り返し行なうとなると、それでアドバンテージを得ることになりますしね。シルバーストーンでのエスパルガロやラバトのように、最終的に何秒か加算されることになるでしょう。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「2回や3回ならそこまで変わらないでしょうが、何度も繰り返し行なうならペナルティが与えられるでしょう。28周バトルをしながら集中しているというのは難しいですから、たまにはそういう事もあるかもしれません。」


Q

「FP4ではセクター1が弱点のようにも思えましたが、これは正しいですか?もしそうであればなぜでしょうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「そもそもなぜか知ってればそうなってはいませんよね。そこまでトップと差はあるとは思ってませんけど、セクション1は難しいですね。最もタイトで2つのハードブレーキも必要ですし。1コーナーから3コーナーまで正しいラインで走行する必要もあります。コーナーが連続していますからね。ここではブラドルが前にいて、3つのコーナーの後に彼のほうが前にいたので、ここはあまり得意じゃないかもって思ったんです。ここでもう少し上手くやりたいですね。」

ニック・ハリス

「それでは皆さんありがとうございました。」