★ハーレーダビッドソン 今後5年で電動バイクを生産へ
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登場した時はかなり話題になったハーレーの電動バイクプロジェクトLive Wireですが、ついにハーレーから電動バイクの市販化へのゴーサインが出たようです。Live Wireを引き継いだものにはなると思われますが、どのような製品になるのか楽しみですね。
ハーレーダビッドソンは今後5年間のうちに電動バイクを製造すると、シニア・バイス・プレジデントのシーン・カミングスはミルウォーキー・ビジネスジャーナルに語る。このニュースは、ハーレーダビッドソンが今は無きMission Motorsの協力を得て電動バイク開発プロジェクトLive Wireを開始してからちょうど2年ほど経ってからの発表となった。
このニュースに関する詳細は明らかではないが、ライバルメーカーであるVictory Motorcycleが電動バイクのVictory Empulse TTを全面に打ち出し、マン島TTやパイクスピークのヒルクライムチャレンジなどのレースにも積極的であることへの返答と言えよう。バイクというのはエンジニアリングやデザインが必要なことから、新しいモデルを開発するためのリードタイムを考えるとコンセプトから生産に至るまで3年から5年はかかる。そう考えると、このニュースというのはハーレーダビッドソンが電動バイクの製造に関してゴーサインを出したという事であり、Live Wireが市販車として登場することを意味する。
ハーレーがエンジニア達に電動バイクのドライブトレインの開発に力を入れさせていた事は公然の秘密だが、ハーレーがMission Motorsを買収するチャンスがあった時にそれをしなかったのは、いささか不思議だ。適切な電動バイクのドライブトレインの開発が、ハーレーにとって長期的な電動バイクにおける成功の鍵となるだろう。また、ハーレーは自身のブランドのクルーザー、ボバー、チョッパーなどからかけ離れた車両を、コアカスタマー達に気に入ってもらうのに苦労をするだろう。
ハーレの顧客にこの電動バイクを気に入ってもらうというのは大きな挑戦となるが、そもそもLive Wireプロジェクト自体がハーレーダビッドソンのオーナーの反応を知るためのものでもあった。こうした5年に渡るコミットメントをするということは、ハーレーがこのプロジェクトに関する確たる反応を得ているか、もしくは他にブランドに新しい血をもたらす方法がないと考えているかであろう。
いずれにせよハーレーの動向を見守りたい。ハーレーのようなブランドがこうしてコミットをしたということは、こうしたコミットをしていないブランドが追い付くというの難しいことだろう。