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★MotoGP2016ムジェロGP優勝 ロレンゾ「エンジンパワーで勝利出来た」

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白熱の戦いを0.019秒差で制したロレンゾ選手。抜かれた後は2位で終わりか。。と一瞬思ったようですが、ホームストレートで諦めずに追いすがり優勝を獲得しました。ファンのブーイングに関してはそれほど気にしていないようですね。

Q

「キャリアで64勝目となりました。素晴らしいレースとなりましたが、マルク・マルケスとの最終ラップの戦いについて伺えますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

★MotoGP2016ムジェロGP優勝 ロレンゾ「エンジンパワーで勝利出来た」

「予想もしない展開のレースでした。ビニャーレスとイアンノーネが良いペースだったので最後まで強いだろうと思っていたんです。マルケスは練習走行の中でも良いペースでは無かったにも関わらず、最終的にはマルケスはレースで自分のペースに付いてきたわけですからね。今日は逃げ切るために常にプッシュして走っていたので、マルケスと戦うためのエネルギーが残っていない状態でした。後ろにいた彼のほうがエネルギーがあったので、最後で抜かれてしまったんでしょう。ただラッキーだったのはエンジンですね。ホンダはエンジン、加速に苦しんでいますから。2005年にディアンジェリスと250cc時代に戦った時のようにアグレッシブな動きをしたんです。抜かれた後にそのことを思い出して、「同じことをやってやろうじゃないか!」と思ったんですよ。彼をオーバーテイクしたんですが、また彼にオーバーテイクされてしまいました。最終コーナーのブレーキングもかなり攻めたんですが、彼がドアを完全に閉めた形になって自分がブレーキをそのままリリースしていれば接触して2台ともリタイアになったでしょうから、2位に甘んじる事にしました。最終コーナーは速度も高くストレートでスリップストリームを利用することも出来ますが、最終コーナーを立ち上がった時はレースに負けたと思いました。ただバイクが速かったので彼を捕らえることが出来ました。」

Q

「最終的に本当に僅かな差でレースに勝った心境は?」

ホルヘ・ロレンゾ

「最終的なギャップはどの程度でしたかね?」

Q

「ええと、0.019秒です。フロントホイールは本当に接近していたでしょうね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「Moto3なら良く有りますけど、MotoGPではあまり見ない光景ですよね。ですからこれがもしロッシだったり、自分よりも速いイアンノーネのバイクであれば負けていたでしょう。ライバルがマルクでエンジンで苦戦していたというのが本当にラッキーでした。最終的にエンジンのパワーで勝てましたね。」

Q

「チャンピオンシップ争いにおいてはマルケスに10ポイント。ヴァレンティーノのテクニカルプロブレムもあって37ポイント差となっています。チャンピオンシップにおいては重要な勝利でしたね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「確かにそうですけど、こうして2台のエンジンがエンジンブローしたというのは心配ですね。正直今回は本当にラッキーだったと思っています。もしウォームアップあと1周少なければ、同じエンジンでスタートしていましたからね。ですからウォームアップでエンジンが壊れてこうしてレースに挑めたというのは本当にラッキーでした。ヴァレンティーノは本当に残念でしたね。」

Q

「優勝したにも関わらずイタリアのファンはブーイングを浴びせていたのは残念でした。」

ホルヘ・ロレンゾ

「まぁロッシのファンは昨年のロッシの陰謀説を信じていますからね。そして自分とマルケスは彼らにとっては敵なわけですからね。ですから自分とマルケスにはブーイングを浴びせ、ロッシ、イアンノーネをサポートして、あと最近はビニャーレスもサポートしているわけですよ。」

Q

「次はバルセロナであなたとマルケスにとっては素晴らしい応援が期待出来ますし、素晴らしいレースになりそうですね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「この10ポイントはありますけど、もしミスをすればマルケスが勝利して15ポイントのビハインドになるわけです。もしマルケスがミスをすれば35ポイントに差が開くわけです。これは自信と落ち着きを与えてくれますが、いずれにしてもモントメロでチャンピオンシップのリーダーシップを確保するために戦いたいと思います。ただ今回勝利していなければポイントは並んだ状態でレースを迎えたわけですから、今回の10ポイントは本当に重要でしたね。」