★ホンダ 2015年上半期UK市場の登録台数トップ10
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イギリス市場で一体どのバイクが良く売れているのか?というシリーズの続き。今回はホンダです。ヤマハの情報は出てきていないようですが、イギリス市場でも小排気量モデルのほうが売れているんですね。PCXがトップという事は日本メーカーのPCX向けパーツとかも輸出すれば売れるかもしれません。
欧州で最も売れているバイクのトップ10を調査した時にホンダのバイクの少なさに驚いたものだ。未だに世界ナンバー1のブランドと思われているホンダにとっては喜ぶべきことは少なかった。しかしこの国ではどうだろう?(イギリス)どのバイクが最も売れているのかを知るのは容易だが、それ以上に詳しい情報となると、なかなかにその情報は得にくいものだ。我々はDfT(イギリス運輸省)の登録データを調べどのモデルが売れているか(もしくはどのモデルが売れていないのか)を調べた。
さて、それではどのホンダのバイクがショールームから飛ぶように売れているのだろうか?これらは2015年の前半6ヶ月の新車登録と関係している。なお、これらの中にUK市場向けではないものは含まれていない。
10. NC750XA-E (289台/1-6月 2015)
このバイクは最もタフなアドヴェンチャーだとは言えないが、NC750Xは(※車であればSUVというよりはクロスオーバーと言われるジャンルだろう)ホンダの中では最も売れているアドヴェンチャーバイクで、今回のリストの中では最大排気量のバイクだ。公平な話をするならこのバイクはマニュアルトランスミッションのバイクだ。DCT(デュアルクラッチトランスミッション)のモデルもあるが、そのモデルと合計するとなるともう少し順位は上になるだろう。
9. ANC125E (307台/1-6月 2015)
ANC125Eと聞いても何のことだかわからないと思うが、通常はSH Mode 125と呼ばれているモデルだ。SHと名前が付いてはいるが、SH125iとは全く異なるモデルだ。
8. CB650FA-E (327台/1-6月 2015)
その価値に見合う人気を得ていないモデルだ。CB650Fは見た目も良く、ハイテクで、手頃な価格で速いバイクである。その他のバイクに比べると多少足りない部分もあるが(ラジアルブレーキ、トラクションコントロール、電子制御サスペンションなど)このバイクの祖先とも言えるホーネットのようにホンダの昔の車両の作りに忠実なバイクだ。実に魅力的なバイクだと言える。
7. CBR650FA-E (374台/1-6月 2015)
ネイキッドバージョンのCB650Fがセールスで好調であれば、CBR650Fが売れるのも当然の話だ。600ccのスーパースポーツのバイクが常にベストセラーだった時代を覚えているだろうか?その頃、鉄フレームのCBR600Fも常にトップの位置にいた。CBR650Fは同じような精神をもったバイクで、この時代にも多くのライダーはハイテクに惑わされないということを示している。アドヴェンチャーバイクばかりが売れる時代に、ホンダの125cc以上の排気量のバイクの中で最も売れているのが、スポーティーで、フェアリング付き、しかし最新のスポーツバイクのようなアグレッシブさはないCBR650Fだというのは面白い。
6. GLR125 1WH-F (381台/1-6月 2015)
名前だけでは全くわからないバイクその2だ。このバイクは通常CB125Fの名前で知られている。CG125の精神を引き継ぎ、ライダーがライダーとしての形成期にのるバイクと言え、そうしたバイクの新型であるこの車両が売れているのに不思議はないだろう。
5. SH125 (486台/1-6月 2015)
SH Mode125と混同してはいけない。これがホンダの長年よく売れているSH125iだ。食器洗い機よりは愛を注がれているその他のモデルとは異なり、ほとんどのスクーターと同じく市街地通勤用のスクーターである。しかし仕事自体はホンダのC90(スーパーカブ)と同様に見事にこなすバイクだ。
4. CBR125R (619台/1-6月 2015)
これは何だろう?スポーツバイクなのだろうか?しかし我々はフルフェアリングのバイクは飽きてアドヴェンチャーバイクに乗っているのではなかろうか?どうやら世代の違いによってこうしたスポーツバイクに興味を持つものもいるということのようだ。そしてそうした中でCBR125Rが選ばれている。
3. NSC110 (736台/1-6月 2015)
Vision 110として知られているモデルだ。しかしNSCはNew Standard Commuter(新しい標準的な通勤用バイク)を意味するようで、このバイクを的確に表すこの名前のほうが良いような気もする。これはガソリン1ガロンあたり146.9マイルを走行することが出来(※ガソリン1Lあたり52km)るスクーターで毎日の通勤を考えると素晴らしい性能だ。
2. CBF125 (800台/1-6月 2015)
CBF125がリストに入ると分かっている方も多いと思う。このバイクなしに教習所はどうやって人々にライディングを教えるのか?スクーターではなく普通のバイクであるにも関わらず、ガソリン1Lあたり56kmという燃費もあり便利な移動手段と言える。
1. WW125EX-2 (1081台/1-6月 2015)
PCX 125という名前で良く知られている。£2700のスクーターでホンダのスクーターの中では中級モデルと言える。エントリーレベルでもトップレベルのスクーターでもないが、多くの人にとって魅力的なモデルだ。エキサイティングか?いやそうしたモデルではないが、1年の終わりに数千台ものセールスともなれば馬鹿には出来ないだろう。