★MotoGP2017 マルク・マルケス「欲しいものは全て持っている」
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シーズンオフということもあり、マルケス選手がリラックスして様々な質問に応えているインタビューをご紹介します。ロレンソ選手の高級車を何台も所有するというライフスタイルは合わないと語っており、特に欲しいものも無いようで、意外と庶民派のようです。 (Photo courtesy of michelin)
マルク・マルケスはRufeaにあるトレーニングセンターでSandro Donato Grossoと、2016年シーズン、そして来年について話し合った。彼はまたライバルであるヴァレンティーノ・ロッシ、ホルへ・ロレンソ、マーヴェリック・ビニャーレス、アンドレア・イアンノーネについて彼の意見を述べた。
Q
「ここRufeaにはあらゆるものが揃っていますね。」
マルク・マルケス
「MXトラック、フラットトラック、ダートトラックもあって、自分はここから40分のところに住んでいます。ここは自分にとっては2つ目の家のような感じです。レースが無い時はここに弟と来てトレーニングをしたりリラックスしたりするんです。タイトルを獲得した年は、ラバトも来てましたね。ただ現在は彼はアルメニアでトレーニングをしています。」
Q
「アリアンツとコラボレーションした子供向けのプログラムを持っていますよね。」
マルク・マルケス
「子供達が自分宛にビデオを送ってきて、それを自分が個人的に評価するんです。様々な国から100以上のビデオが送られてきます。朝食や夕食の時なんかにそれを見てるんですよ。彼らは本当に正直だしあらゆることを聞いてきます。」
Q
「ロッシやビアッジのようなスクールを考えていたりするんですか?」
マルク・マルケス
「今すぐにではありません。それに自分はまだとても若いですから。まだやるべきことがありますし、ただ素晴らしい経験ですよ。」
Q
「今年5度目となるタイトルを獲得しました。」
マルク・マルケス
「マレーシアでのプレシーズンテストでそうなると言われていても、不可能だと思ったでしょうね。ただ良い方向で作業を進める事が出来、チャンピオンシップの後半戦は非常に上手い具合にいきました。」
Q
「2016年の中で重要な役割を果たしたレースはどれでしょうか?」
マルク・マルケス
「オランダとドイツですね。あそこでのレースは本当に重要でした。そこで確実なリードを作る事が出来ました。その結果としてその後の状況をコントロールすることが容易になりました。アラゴンもロッシが非常に強かった中での重要なレースでした。」
Q
「お気に入りのレースはどれでしょう?」
マルク・マルケス
「アラゴンですね。ポジティブな週末でした。チャンピオンシップにおけるキーポイントだったと思います。日本ラウンドもまた忘れる事が出来ません。自分が本当に好きなトラックですから。MotoGPクラスではもてぎの勝利が無かったですし、タイトルを獲得することが出来ましたからね。」
Q
「頭を使って計算している時のマルケスと、攻撃モードのマルケスとの違いはどこにあるのでしょう?」
マルク・マルケス
「それは自信の問題です。基本的にこうした考えはマレーシアテストの後からなんです。タイトルを獲得するには何かを変える必要があると気づいたんですよ。それでリスクを取るのを止めたんです。」
Q
「どちらのマルケスがタイトル獲得に貢献したんでしょうか?」
マルク・マルケス
「どちらも良い仕事をしたと思います。MotoGPチャンピオンになるには優れたチーム、バイク、ライダーが必要なんです。競争力を持って勝利するには優れた全体パッケージが必要なんです。」
Q
「テストの最中は苦戦しているようでしたが。」
マルク・マルケス
「ええ、苦戦してました。オーストラリアは自分のお気に入りのトラックなので良い感触があったんですが、苦戦していたのは明らかでしたね。」
Q
「この前のバレンシアテストは過去に比べるとだいぶ良い形だったのではないでしょうか?」
マルク・マルケス
「そうですね。既に良いレベルにあります。加速に関してはもう少し良いかと期待していたんですけどね。ウイリーに少し苦戦していますけど、コントロール出来る範囲です。フレームは同じものですが、これは自分がコーナリングで良い感触を得ているからです。」
Q
「2017年のホンダの仕上がりは?」
マルク・マルケス
「わかりませんけど80%ってとこじゃないですか。まだ足りない残りの20%を、開幕戦のカタールで速さを発揮するために見つける必要があります。」
Q
「ホルへのDucatiでのタイムには驚きましたか?」
マルク・マルケス
「ロレンソがバレンシアで速いとは思っていませんでした。彼はレースで勝てるでしょうね。」
Q
「ロレンソはタイトル争いが出来ると思いますか?」
マルク・マルケス
「わかりません。まだそうした事を話すには早すぎるでしょう。」
Q
「彼がしたようにチームを変えたいという気持ちは?」
マルク・マルケス
「難しいですね。全ては自信を感じるかにあると思います。自分はホンダで自信を感じています。」
Q
「ビニャーレスについては?」
マルク・マルケス
「彼は速いだろうと思っていました。既にスズキで証明してますからね。2年間苦しい時を過ごして、ヤマハのような完成されたバイクに乗れば強くなるでしょう。開幕戦から優勝争いに絡んでくるでしょうね。」
Q
「ロッシとビニャーレスの関係性についてはどう思いますか?」
マルク・マルケス
「わかりません。良い関係を築けるかもしれません。ただチームメイトと友情を築くというのは難しいものですよ。」
Q
「2017年にタイトル獲得の可能性があるのは?」
マルク・マルケス
「ロレンソは何度か優勝するでしょう。もしかしたら開幕戦で勝つかもしれません。タイトルはどうでしょうね。ビニャーレスはロッシと同じくタイトル争いに加わってくるでしょう。昨年にヴァレもマーヴェリックも強いということを証明してますから。」
Q
「イアンノーネはどうでしょうか?」
マルク・マルケス
「自分は彼の事が好きなんですよ。彼が近くにいると、いつも凄いバトルが出来ますからね。彼は本当にアグレッシブで、ああいうライダーが必要なんですよね。バレンシアテストでは自分のホンダから0.2秒しか離れていませんでしたからね。」
Q
「バルセロナではロッシと握手を交わしましたが、効果はありましたか?」
マルク・マルケス
「そう思いますよ。チャンピオンシップはサロムが亡くなった事で非常に辛い時期を経験しました。レースの後にトラックの雰囲気は違っていました。よりプロ意識が芽生えたというか。」
Q
「ロレンソはフェラーリを買い、ポルシェを所有しており、最近はミュージアムをオープンしましたがあなたは?」
マルク・マルケス
「何か贈り物をと考えるなら、自分なら自分にバイクを買いますね。ポールポジションを獲得した賞品でBMWを持っているんです。ポルシェは持ってませんし、フェラーリもそうです。ホルへとはライフスタイルが違うんです。自分は普通の生活がしたいんですよ。」
Q
「他のライダーのように友人であるとかガールフレンドに囲まれているというのは見たことがありませんが?」
マルク・マルケス
「自分の友人もレースを見に来ているんです。ただトラックは自分の仕事場ですから、自分はチームと過ごすようにしています。」
Q
「ガールフレンドはいるんですか?」
マルク・マルケス
「いいえ。でもいたらいいでしょうねぇ。」
Q
「クリスマスギフトは何が欲しいですか?」
マルク・マルケス
「欲しいものは全て持っていますから、何もお願いは出来ませんね。多分健康ですかね。2017年は転倒しないことを願っています。」