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★MotoGP2016オーストラリアGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

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時差の関係でだいぶ進行が速く感じるオーストラリアGPですが、木曜のプレスカンファレンスの翻訳をお伝えします。帰ってきたヘイデン選手に質問が集中していました。 f:id:teletele916:20161021081123p:plain ###ニック・ハリス 「それでは皆さん第16戦オーストラリアGPです。残りはあと3戦です。2016年のワールドチャンピオンのマルク・マルケスは今季5勝、5日前に茂木で今年のチャンピオンシップで優勝しました。ここでは2010年の125cc時代に優勝、昨年は4人のライダーの混走の中優勝しました。マルクの右にはホルヘ・ロレンソ。チャンピオンシップ3位、今季3勝。2位につけるヴァレンティーノ・ロッシからは14ポイント離されています。2006年と2007年に250ccで優勝、ポールを獲得。MotoGPでは2013年の優勝を含めて5回表彰台を獲得しています。マルクの左にはマーヴェリック・ビニャーレス。チャンピオンシップ4位、シルバーストーンで優勝しています。今季は3回表彰台を獲得。日本GPでは3位でした。2014年にMoto2、2013年にMoto3で優勝しています。昨年は6位を獲得しています。ホルヘ・ロレンソの右にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ。チャンピオンシップ6位。今季は表彰台を4回獲得、ポールを1回獲得しています。日本GPでは2位。ここでは2004年に125ccで優勝しています。2007年には250ccで3位、2011年にはMotoGPで3位を獲得しています。マーヴェリックの左にはカル・クラッチロー。チャンピオンシップ7位、チェコで優勝、今年は3度表彰台を獲得。2012年に3位、2014年に4位、昨年は7位でした。反対側にはジャック・ミラー。アッセンでは勝利をしています。2014年にはMoto3で優勝、昨年はMotoGPクラスで10位でした。また反対側には怪我をしたダニ・ペドロサに変わってニッキー・ヘイデン。2005年にここで2位、2003年、2008年に3位を獲得しています。プレスカンファレンスを始める前に、私の隣には31回グランプリレースで優勝、1978年、1979年に250cc 350ccのチャンピオンシップで優勝したコーク・バリントンです。(※会場拍手)」

ニック・ハリス

「それではマルク。残り3戦を残してチャンピオンシップ優勝を決めました。肩の荷がおりたという感じでしょうか。」

マルク・マルケス

f:id:teletele916:20161021081150p:plain 「ええ。素晴らしいフィーリングですし、よりリラックスしています。日本でも話したとおりタイトルを獲得出来るとは思っていませんでした。残り3戦ありますけど、これからは楽しもうと思います。レースに関しては全て最高でしたね。」

ニック・ハリス

「日曜に茂木で話した時は、チャンピオンになった事が信じられないような感じでしたね。」

マルク・マルケス

「ええ、実感するのが難しかったですね。誰も想像していなかったでしょう。本当に奇妙なレースでした。日曜は舞い上がってましたけど、もうもとの調子に戻りました。パーティーの後は声が枯れていたんですが、それも元に戻りました。今週に集中出来る準備が出来ています。」

ニック・ハリス

「あなたがカラオケが得意と聞いたんですが本当ですか?」

マルク・マルケス

「パーティーではみな笑っていただけですが、チームも本当に興奮していたので良かったですね。彼らは今シーズン本当にハードに働いていましたからね。この結果は彼らにふさわしいと思います。それに日本GPでの優勝ですから、日本のスタッフは本当に喜んでいましたよ。」

ニック・ハリス

「フィリップアイランドは素晴らしいサーキットですが、皆が天気予報に注目していると思います。」

マルク・マルケス

「ええ。自分のお気に入りのサーキットの1つですし、楽しんでいます。昨年はイアンノーネ、ヴァレンティーノ、ホルヘと戦った素晴らしいレースで、最後は優勝することが出来ました。同じようなレースと結果を繰り返したいと思いますが難しいと思っています。天候は安定していそうですが、両ヤマハライダーとビニャーレスはここでとても速いですからね。」

ニック・ハリス

「ジャックがあなたがクリケットも上手いと話していましたが。」

マルク・マルケス

「彼はあまりしっかりと教えてくれないんですよ。自分はあまり上手くないですし、サッカーのほうが得意ですね。試しましたけど自分のスポーツではないですね。」

ニック・ハリス

「マルクありがとう。それではホルヘ、チャンピオンシップ3位ですが、日本では大変な週末でした。これからチャンピオンシップ2位争いをかけて戦うことになりますね。」

ホルヘ・ロレンソ

f:id:teletele916:20161021081226p:plain 「表彰台争いをしていてあと5周で転倒するなんて、本当に残念ですね。あれでチャンピオンシップ2位も獲得出来ていたんですからね。もし自分が転倒しなければアンドレアに抜かれていたでしょうけどね。ただもう少しあのコーナーでプッシュしようとしてフロントから転倒してしまいました。あと3戦しか残っていませんから難しい戦いになってしまいましたね。ただ何事も可能ですし、今年はいろんなことが起きますから、まずは明日の天候ですね。あとはバイクのフィーリングでしょう。」

ニック・ハリス

「フィリップアイランドでは250cc、MotoGPでも成功を収めていますが、天候は大きな問題になるでしょうね。」

ホルヘ・ロレンソ

「フィリップアイランドは完璧なコンディションであれば本当に最高のトラックです。高速のトラックでバイクに乗ることを本当に楽しむ事が出来ます。でも寒かったり風が強かったり、雨が降っていたりすると真逆です。とてもトリッキーで高速な箇所が多いですから転倒の危険性が高いです。ですから自分達が予想しているよりも良い天候であることを望んでいます。」

ニック・ハリス

「マルクのチャンピオンシップ優勝が決まりましたが、彼は素晴らしいシーズンを送っていますね。」

ホルヘ・ロレンソ

「ええ。本当にそうですね。特にシーズンの序盤はホンダの戦闘力が低く、彼はライダーとして全てを出していました。シーズン中はほぼミスがなく、練習走行中は転倒するものの、レースではル・マン以外全く転倒しませんでした。彼は最速で最もコンスタントなライダーだったわけですから、彼はチャンピオンに相応しいですし、自分達は彼のシーズンを讃えるべきでしょう。」

ニック・ハリス

「ホルヘありがとう。それではマーヴェリック・ビニャーレス。チャンピオンシップ4位、日本で3位、ここには素晴らしい形でやってきたことになりますね。」

マーヴェリック・ビニャーレス

f:id:teletele916:20161021081304p:plain 「ええ、ここには色々な期待を持ってやってきました。フィリップアイランドは自分が大好きなトラックでスピードもあります。ただまずは天候を見る必要があります。今日は寒く、明日はおそらく雨でしょう。ただとてもモチベーションを高く持っていますし、日本GPでは素晴らしいレースをすることが出来ました。ここに来れて嬉しいです。」

ニック・ハリス

「スズキには温度が低すぎるかもしれませんね。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「正直とても温度が低いと考えていたんですが、そこまでではありません。いずれにしてもこれは皆一緒ですから、出来るだけ良い形でタイヤを温存したいと思います。」

ニック・ハリス

「ここでは優勝もありますし、素晴らしいサーキットですね。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「ええ。ここは自分のライディングスタイルに合っています。100%を尽くして良い結果を得たいですね。」

ニック・ハリス

「マーヴェリックありがとう。それではドヴィツィオーゾ、日本では本当に素晴らしい週末となりました。2位を獲得しましたね。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

f:id:teletele916:20161021081334p:plain 「素晴らしいレースでした。スタートは良くありませんでしたが、タイヤとエネルギーを温存することが出来ました。それで最後までスピードを維持する事が出来ました。彼が転倒した時は彼に本当に接近していました。もう少しプッシュして彼とバトルが出来ると思っていたんです。強いレースで表彰台を獲得することは重要ですから本当に嬉しいです。フィリップアイランドは昨年は良い結果が残せませんでしたが、今年はバイクが良くなっていますから良い結果が得られることを願っています。色々な変化、そしてタイヤも異なりますから、今年は良い形になるんじゃないかと思っています。」

ニック・ハリス

「ここは12年前に125ccでの勝利がありました。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾツィオーゾ

「ここは確かに素晴らしいトラックですね。ここは自分のライディングスタイルには合ってはいませんが、ホルヘも以前語っていましたが、ウイングに関してここは難しくてかなりのウイングの数が必要になります。明日はウェットコンディションになりそうですけど、何事も雨の中では起きるものです。日本GPの後で自信を持って挑む事が出来ます。」

ニック・ハリス

「ドヴィありがとう。それではカル、ドイツでの表彰台、チェコでの勝利、過去2戦で5位と、難しいスタートの後に素晴らしい結果を残していますね。」

カル・クラッチロー

f:id:teletele916:20161021081408p:plain 「ええ。ファンタスティックとは言えませんが、チームは今の結果に満足しているでしょう。茂木でミスしたおかげで表彰台を逃しましたけど、あれは本当に残念でした。ハードのフロントタイヤでレース後半にかなり良い結果を出せると思っていたんです。今週はどうなるかですけど、フィリップアイランドは自分にとっては常に良いトラックですから、まあ2014年は別として後は皆良い結果でしたから、今週もまた良い結果を得たいと思っています。」

ニック・ハリス

「典型的なフィリップアイランドの天候ですが、あなたやジャックにとってファクトリーバイクに対抗するのに良いチャンスですね。」

カル・クラッチロー

「どうですかね。正直雨は望んでいません。レインで勝利すると皆レインを望んでいるんだろうって思いますけど、そんなことはありません。自分もチームもドライのレースを望んでいます。ここは日曜に戦闘力を発揮するには週末ずっとリズムに乗っている必要がありますから。ただ皆同じ船に乗っているわけですからね。何が起きても落ち着いて対処したいと思います。」

ニック・ハリス

「カルありがとう。それでは反対側のジャック・ミラー。アッセンで優勝しましたが、それ以降初めてのホームレースとなります。」

ジャック・ミラー

f:id:teletele916:20161021081442p:plain 「ええ、今年はファンのサポートは凄いでしょうね。ただ皆がちょっと期待し過ぎている感じもあります。レース全体ではなくてこの1戦の優勝にだけに集中しているような気もしますね。ただフィリップアイランドに典型的なトリッキーなコンディションになりそうです。濡れて風が強いわけですけど、これはいずれも自分達にとってベストと言えるコンディションではありません。冷たくて風が強いというのは理想的なコンディションではありませんけど、日曜には少し天候が良くなることを願っています。トラックで観戦しているファンが寒くてケツが震えているなんて週末は、皆望んでいないでしょうから。」

ニック・ハリス

「アッセンでの勝利はありましたが、今年は怪我などかなり苦しいシーズンになっていますね。」

ジャック・ミラー

「転倒するたびに何かある感じですよね。足を故障した状態でシーズンが始まって、オーストリアでは冷えた朝に背中と手を痛めてしまいました。茂木ではブレーキングゾーンで折れた後の手をテストする良い機会でしたけど、フィリップアイランドでは流れるような作りで自分のライディングスタイルに合っていますし、コーナーの度にブレーキングするような作りではありません。」

ニック・ハリス

「ジャックありがとう。それではおかえりニッキー・ヘイデン。ニッキーは今週レースをした後に来週はカタールでWSBKのレースに参加しますが、連絡があった時はためらいましたか?」

ニッキー・ヘイデン

f:id:teletele916:20161021081630p:plain 「バイクに乗るのは大好きですから、連絡をもらった時は、10年前にチャンピオンシップ優勝をしたレプソルに戻れるチャンスだと思いましたし、自分にとっては常にドリームチームでしたからね。アラゴンで良い金曜とならなかった後、マニクールでクルーチーフに「これ以上のレース、鈴鹿などの話はなしでここに集中しよう」って言っていたんですが、連絡をもらった後に「さっきのは来年の話だから」って感じでした。ノーとは言えませんよ。」

ニック・ハリス

「フィリップアイランドでは素晴らしい結果を残していますね。」

ニッキー・ヘイデン

「ええ。このトラックは自分にとってお気に入りのトラックの1つですし、左回りのトラックは好きです。ポールポジションも良い結果も収めています。皆ドライを望んでいますけど、世界中で最高のトラックの1つであることは間違いないでしょう。」

ニック・ハリス

「2006年に優勝したチームとバイクですね。」

ニッキー・ヘイデン

「ええ。ボックスに行ってバイクに自分のナンバーが貼ってあるのを見た時は、本当に感動しました。本当にホンダとは素晴らしい歴史がありますし、WSBKのチーム、スポンサーにも同様に感謝しています。単純に飛行機に乗ってライディングしてくるというものではないと思うんですが、スポンサーは皆すんなりと今回のことを実行させてくれました。自分としては良い仕事をするということが重要です。今はチームに合流して写真を撮ったりしてますけど、明日になったら集中してスロットルを開けなきゃいけません。」

ニック・ハリス

「最後にあなたが世界タイトルを獲得した後にマルケスがタイトルを獲得して、本当に素晴らしいシーズンになっていると思いますがいかがでしょう?」

ニッキー・ヘイデン

「ええ。既に先週のタイトル獲得については語り尽くされてしまいましたけど、彼がいかに速いか、いかにアグレッシブかはわかっていますけど、別のカードであるコンスタントさ、利口さ、成熟したところを見せてくれました。彼はタイトルに相応しいですよ。」

ニック・ハリス

「ニッキーありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」


Q

「8年前プレゼンテーションで若きマルケスと一緒にいましたが、その時点でその若きライダーが10年後に3度のMotoGPチャンピオンになると思っていましたか?」

ニッキー・ヘイデン

「もちろんそれは思わなかったですね。皆が彼は速いと話していましたけど、彼が走るところは見たことが無かったし、彼が5度のタイトル保持者になってるだとか、いつの日かチームメイトになるなんて思いもしなかったですね。彼と一緒に映っている写真も見ましたけど、物事が変わっていくのは本当に速いですね。いいことですよね。」


Q

「今週はファンの期待が大きいと語っていましたが、どの程度のプレッシャーを感じていますか?」

ジャック・ミラー

「正直落ち着いていますよ。皆酔っ払ったオージーですから、自分が良い結果を出そうが出すまいが騒ぐでしょうし、皆レースウィークを楽しむでしょう。ただこうしてファンのサポートがあるのは素晴らしいことですし、天候が良いことを祈っていますよ。」


Q

「茂木のレースの後にした事を教えてもらえますか?」

マルク・マルケス

「日曜の夜はパーテーをして月曜は寝て、メルボルンに飛んで、そのあと1日滞在しました。そこでジャックとカジノでお金を少し使ってね。」

ジャック・ミラー

「俺は負けたんですよ。」

マルク・マルケス

「自分は勝ちましたけど、全て赤に賭けたんです(笑)ただそれくらいですね。今週レースがあることは忘れられませんから。集中していなければなりません。優勝のお祝いは冬休みにも出来ますから。」


Q

「ボックスに既に立ち寄ったということですけど、ダニのバイクを乗るにあたってどの程度変更が必要ですか?」

ニッキー・ヘイデン

「まずは体のサイズによるもの、ライディングポジションはかなり違うでしょう。ハンドルバー、タンク、自分のほうが思いですからサウペンション、スプリングなどですけど、まずはジオメトリー、ダッシュレイアウトなどは同じで作業を始めるでしょう。アラゴンで使用したバイクとは違いますから、いくつかの数字の配置などは変更が必要でしょう。後は実際に乗ってからですね。」


Q

「レプソルから声がかからなくてガッカリですか?」

マルク・マルケス

「(笑)」

カル・クラッチロー

「何笑ってんだよ(笑)(※会場笑)ガッカリはしてません。もしろん自分はLCRのバイクを操縦する必要がありますから。ファクトリーチームを1年近く助けてきていて、彼らのためにテストをして情報を提供してます。それに自分はモンスターエナジーからサポートを受けてますし、レプソルは異なるエナジードリンクのスポンサーが付いてますからね。自分は自然にジャックに連絡がいくと思ってました。彼にとってはホームでレプソルに乗る形だと思ってました。もちろん自分には声はかからないでしょうから。あくまでも自分の意見ですけどね。ニッキーが戻ってくるのを見るのは嬉しいですし、面白い週末になるでしょう。今週はトップで戦えるホンダは少ないでしょう。彼がトップ争いに加われれば面白いですね。」


Q

「あなたにとってニッキーと再びレースをすることの意味というのは?」

マルク・マルケス

「もちろん特別な思いがあります。ニッキーとダニにはいつも特別な思いを感じているんです。自分が子供の頃、最初のレプソルホンダのプレゼンテーションで彼らもいて、同じ日が自分の誕生日だったんです。そこで彼らにケーキをもらって、本当に特別ですよね。自分が15歳の時の写真を見たんですけど、これは本当に素晴らしいことだと思います。」

ニック・ハリス

「質問は以上ですか?それでは写真撮影を行います。」