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★ダニ・ペドロサ「今のRC213Vはマルケスのライディングスタイルに合う」

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ペドロサ選手がカタルーニャGPについて、そしてRC213Vについて色々と語っています。カタルーニャGPについての言葉はほぼ決勝プレスカンファレンスで語っている内容と同じですが、RC213Vについてはマルケス選手のスタイルに合う形で開発が進んでいる事に対する苦言のような感じです。

★ダニ・ペドロサ「今のRC213Vはマルケスのライディングスタイルに合う」

今年2度目となる表彰台をホームGPとなるカタルーニャGPで2週間前に獲得したペドロサは喜んだと思うだろうが、ペドロサはこのレースウィークを難しいレースウィークだったと語っている。ペドロサはホンダのRC213Vが未だに根本的な問題を抱えていると感じており、その問題は彼自身の結果、そして特にチームメイトのマルク・マルケスの結果によって見えにくくなっていると感じている。ペドロサはHRCがこうした問題の解決に働いてくれる事を信じ、この問題について色々と語ってくれた。

またこのレースウィークではさらに注目を浴びた悲劇的な出来事として、練習走行の中で起きた事故によって命を落としたMoto2ライダーのルイス・サロムの話題がある。ペドロサはサロムの死に大きな衝撃を受けたライダーの1人で、ミニバイクでのレースを通じてサロムと彼の家族と共に育ってきたこともあり「レースの前に黙祷をしましたが、心が動かされました。いつもは結果だけだったり、ある選手が他の選手に語った事に集中しがちですが、人生における他の物事の価値に気付いた時などは本当に感情が高まる瞬間なんです。今回はパドック全体の一員であったという事を本当に嬉しく思いました。」


興味深いことに、パルクフェルメでヴァレンティーノ・ロッシやマルク・マルケスがレース後に握手していたのをどう思うかという質問には、彼は興味がなく、そしてその状況に関わりあいを持ちたくないといったようだった。「あれは彼らの間の出来事ですからね。自分は自分自身に注意を払うべきなんだと人生の中で学びました。」

ペドロサが自分の意見を語ることをためらわなかったのは、ホルヘ・ロレンゾとアンドレア・イアンノーネの衝突だ。ペドロサはこの衝突に関して独特な考え方をしている。「あの接触は間違いなくイアンノーネのミスですが、意図的なものではないでしょう。彼はブレーキを遅くかけましたが、ロレンゾは他のライダーよりもブレーキを早めにかけるライダーです。イアンノーネのバイクの挙動が大きくなり彼はコントロールを失いましたが、外側に避けるかわりに彼はなぜかインへと向かいました。

ホルヘは貴重なポイントを失ったわけですから残念でしたね。でもあれは意図的なものではなかったと思いますよ。ペドロサはまた別の観点で意見を述べた。「あれは新しいコーナーでしたし、(※サロムの事故を受けて改修されたコーナーだった)100分の1秒とかの間にとっさに対応することは難しいでしょう。」


ペドロサがホンダのRC213Vに持つ不満の1つは、いくつかのサーキットでハードコンパウンドのタイヤでグリップを得られないということだろう。彼はカタルーニャではソフトオプション(※正確にはミディアム)を使用せざるを得ず、レース後半までタイヤを持たせるためのライディングをする必要があった。しかしそのせいで彼はマーヴェリック・ビニャーレスからの攻撃にさらされることとなった。


ミディアムタイヤを選ぶときは異なる戦略で走る必要があります。レースの序盤にはタイヤを焼かないようにあまり飛ばしすぎないようにする必要があります。でもマーヴェリックは自分がコーナーで遅いのを見てアタックをしかけてきました。彼はそこにつけこんでコーナーエントリーで自分をパスしましたが、あれは間違った選択だったと思います。シケインではラインは1つしかありませんから、もしそのラインを外すと大きくタイムロスする事になるんです。低速で非常に狭いですからね。そのせいでトップグループから離されてしまいました。」


ハードのリアタイヤに関する問題がどのような問題なのかと聞くと、彼はシンプルに答えた。「自分には合わないんです。ハードタイヤがあるシチュエーションでは自分には使えないので使わないんですよ。でもハードタイヤを使わないといけないシチュエーションではヴァレンティーノがだいたい勝利するんです。そしてミディアムコンパウンドを使用するような時は、ホルヘかマルクが勝つんです。ヴァレンティーノはミディアムでは苦戦してますね。」


「マルクは良いレースをしましたね。彼は十分リスクを冒したしコンスタントに走ってましたよね。でも彼の場合は自分よりもバイクを気に入っているんです。バイクは彼に合っていて、彼のライディングスタイルに合うんです。」ペドロサはシーズン開幕前の11月のヴァレンシアテストを例に出して語った。「バイクを選ぶ時、それが難しいというのはわかっていました。これは11月の時点でわかっていたんです。自分達が選択出来たのはマルケスが選んだもので、自分はバイクの選択に関して口を挟む事は出来ませんでした。」彼はサテライトホンダのライダーが昨年と今年で完走している順位を例にあげて、もし選択出来たのであれば彼は異なるエンジンスペックのものを選んだと語る。


「最終的には多くの選択肢はありませんでした。その時点で残っていたものは自分であれば選ばなかったでしょう。その時点ではマルケスが主導していましたから、彼はバイクにより適応し、より気に入っていました。自分は今年のバイクではより苦戦しています。結果からも、いかに自分がバイクを操っているかという事からも見てとれるでしょう。ただ今年どのようにバイクが進化するかを見ていく必要があります。チームのことも見ていく必要がありますし、自分の関心だけでなくてね。」

「というのも、他のホンダのチームを見てみると、数年前にブラドルやバウティスタがホンダに乗っていた時は4位か5位を獲得出来ていましたけど今はそうじゃないでしょう。今や他のホンダは10位も下の順位で走っています。他のホンダのチームが上手くやっているかも見つめる必要があるんですよ。」

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