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★ホルヘ・ロレンゾ「マルケスは皆のマインドセットを変えた。」

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ロレンゾ選手が今シーズンと来シーズンに関して語っています。普段あまり他人のことを話さないロレンゾ選手が、マルケス選手がMotoGPクラスで果たした役割について語るのは面白いですね。

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3度のMotoGPチャンピオンであるホルヘ・ロレンゾは2016年シーズンの見通しとライバルについて語った。今シーズンのMotoGPが終わって1ヶ月以上が経過し、ロレンゾにとっても2015年のメディアへの露出は終わりに近づいてきた。

ロレンゾは水曜日の朝にマドリッドで人気のビデオゲームのプロモーションの場に出席した。ロレンゾは特にロッシがCAS(※スポーツ仲裁裁判所)への提訴を取り下げた事など、2015年の議論を呼ぶエンディングについては多くを語らなかった。彼はロッシとの関係性を元通りにする為の余地を残していると言える。

 

ホルヘ・ロレンゾ

「悪いけど2015年の論争を続ける気は無いよ。ただ単純に2016年シーズンを楽しみにして、それについて語りたいね。まだヴァレンティーノとは話していないけど、将来的にはそういう時間が取れると思っているよ。」
 
ロレンゾは話題を2016年のタイトル争いに移し、2度のMotoGPチャンピオンであるマルク・マルケスについて語った。
 
「マルクがこのカテゴリーに2013年に参入してきた時、彼の速さだけでなく、毎戦で勝とうとするその野心に皆が刺激を受けました。彼は自分が好きではないサーキットであっても2位に甘んじようとはしませんでした。彼以前のライダーは、ストーナーもダニも、そして自分もそうですが、自分がよく知っているサーキット、強いサーキットで勝とうとし、それ以外のサーキットでは2位か3位で完走するという走りをしていました。マルケスの登場は自分達を同様の走り方をしようという考えにさせ、毎戦優勝を目指すという意識に変えさせました。彼は皆のマインドセットを変えたんです。」
 
マルケスが連勝した2013年と2014年の後、モヴィスターヤマハとの素晴しい2015年にロレンゾはこう語る。
 
「2014年はとても難しいシーズンでした。特に前半は自分が身体的に良いコンディションでなかったこともあり、また再び勝てるようになると信じるのは難しい状況でした。しかし、信念と決心、訓練は自分の強みです、これを1年半続けてきたという事です。」
 
「次のシーズンに関しては多くが変わります。新しいエレクトロニクスは昨年のものよりも洗練されていません。多くを学び調整していく事が出来なければ致命的でしょう。タイヤも今年とは非常に異なっており、ライダーのパフォーマンスに大きな影響を及ぼすでしょう。最終的には最も才能があって経験が豊富で最速のライダーが2016年シーズンのトップライダーとして残るでしょう。多くのライダーが勝利に絡んでくるでしょう。スズキは後半に強さを増してきましたし、接近してくるかもしれません。」
 
最後にロレンゾはケイシー・ストーナーがDucatiのテストライダーに復帰した事に関して触れ、彼をトラック上で再び見る可能性について語った。
 
「もちろん彼はいくつかのレースでワイルドカードで走るように勧められるでしょう。昨年はもしかしたら走行するかもしれない状況にありましたが、結果的には走行しませんでしたね。彼はフィリップ・アイランドやいくつかのサーキットで走りたいと思うでしょう。もちろん彼は自分達と優勝争いが出来ると思いますよ。」
 
「滅多にない事ですが、ケイシーのような天才的なライダーは、いかなるバイクでもいかなるコンディションでも速いというのを見たことがあります。もしケイシーが再びレースをするとしたら皆にとって嬉しいニュースでしょう。MotoGPは非常に難しく多くのライダーが勝利を目指していますが、ケイシーが戻ってくるとしたら驚くべきことです。また再び彼には走ってもらいたいですね。」