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★Moto Guzziの過去、現在、そして未来

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意外と知らないバイクメーカーの歴史。今回はCycle Worldに紹介されていたMoto Guzziの歴史に関する記事をご紹介します。しかし、組み立て後のテストを屋上で行なうというのも凄い話ですね。

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Moto Guzziの本拠地はComo湖の湖畔Mandello del Larioに、カルロ・グッズィがエマニュエル・ビットリオ・パロディ、その息子ジョルジオ・パロディと興して以来位置している。
ジョルジオは第一次世界大戦の最中にイタリア空軍に所属しており、戦後新型の航空機のテスト中に亡くなった。そして、彼への追悼として翼を広げた鷲がMoto Guzziのロゴに入っている。パロディとグッズィの2人の手により、Moto Guzziはブランドの歴史における最初期から素晴しいバイクを生み出してきた。
 
ブランドとしての成功、安定した財務基盤にも関わらず、Moto Guzziの本拠地は一度も移転していない。これは単純に周囲に社屋を拡張するような土地が無いことによる。会社の成長に伴い、社屋はどんどんと縦に伸びた。そこには3階建ての最終アッセンブリーライン、品質確認エリアがあり、土地が無かった為に、3階で組み上げられたバイクは屋上でテストされていた。そしてクレーンで吊るされて地上に運ぶという工程であった。

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このあまりにも非効率な生産方式はヘンリー・フォードにとっては悪夢だろうが、会社は何年もこの方法でバイクの生産を続けた。しかし、ピアジオグループがMoto Guzziを買収し、CEOのロベルト・コラニンノが全てを改善した。外からの見た目はほとんど変わらないものの、 現在Mandello del Larioに位置するMoto Guzziの本拠地では改革が進んでいる。
 
ロゴが入った巨大な赤いゲート、建物の2階部分は当時のままながら、その中の生産工程は完全に見直されており、全ての生産ラインが収まっている。これは、1950年台1960年台に比べて生産台数が落ちているから可能となっていることで、コラニンノは現在は必要なくなった古い設備類の一切合切をブルドーザーで撤去してしまった。コラニンノにはビジョンがあるのはわかる。しかし、数々のMoto Guzziの名車が素晴しいエンジニアの手によってこの場所で生み出された事を考えると胸が痛む。
 
以前、私(記者)がコラニンノに会った時に以下のように質問してみた。
 
「Mandello del Larioは今後どうなるんでしょう?他のピアジオグループ、例えばアプリリアなどに比べれば遥かに効率が悪いのはわかります。しかし世界中には熱狂的なファンがおり、彼らにとっては聖地とも言える場所ですし、Moto Guzziの心臓部はここなのではないですか?」

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ロベルト・コラニンノ

「勿論そのとおりです。Moto Guzziはここで生まれ育ちましたし、これからもMandello del Larioに居を構えますよ。しかし、何事も一夜のうちには成し遂げられないのです。まだまだ完全に合理的な生産拠点にするには時間がかかります。しかし、今までのMoto Guzziの歴史を引き継ぎながら、これからの素晴らしい未来もMandello del Lario工場で続いていくということはお約束します。」
 
「新型のCalifornia 1400は主要マーケットで成功しており、V7のラインも同様です。2015年は販売が非常に好調で、この調子で行けば今年の終わりにかけては(※昨年対比で)10%は販売量が伸びるでしょうね。」
 
「ピアジオグループ全体での話をすると、環境にやさしい移動手段の開発が次の課題です。まずは高効率のモーター、リチウムイオンバッテリーを使用した電動バイクの開発で、その他の新しい開発内容に関してはEICMAで発表という流れです。」

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「我々の非常に安定した財務基盤は、次の世代の若者が必要とする移動手段の研究開発に対して多くの資金を投入する事が出来ます。我々のこうした研究開発はあらゆる先端分野に及び、その分野は現在は2輪、3輪に関係の無い分野も含まれます。こうして創造性がテクノロジーと結びつき、我々はそこにイタリア人特有の洗練されたデザインを反映させるのです。」