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★往年の名車をカスタム Moto Guzzi V7スポーツカフェレーサー

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往年の名車と言われるMoto GuzziのV7スポーツをカスタムベースとして使用したカフェレーサーをご紹介します。オリジナルに敬意を払いつつも現代的にリビルドしたと言える作りで、カチッと綺麗に仕上がっています。エンジンパワー向上と軽量化を達成しているので右コーナーはさらに注意が必要でしょうが、きっと走って楽しいバイクでしょうね。 f:id:teletele916:20161128153057p:plain カスタムバイクの世界にMoto Guzziの素晴らしいカスタムを手がけることで有名なビルダーがいる。彼の名前はアクセル・ブッデだ。ドイツはハンブルグにある彼のショップKaffeMaschineでは、ブッデは数々の美しいGuzziカスタムを手がけてきた。


イタリアの伝説的ブランドのバイクを使い、ブッデは余分なものを取り払い必要な要素だけを残している。彼のスタイルは50年台のカフェレーサームーブメントに影響を受けており、彼はハンドメイドのボディワーク、最高のアフターマーケットパーツを組み合わせている。今回は新しく作られたV7スポーツベースのKaffeMaschine18を紹介しよう。

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アクセル・ブッデ

「このバイクはスウェーデンのお客さん向けに作りました。その方はV7スポーツをパーツとして送ってきたんです。自分はオリジナルのV7スポーツをドナーバイクとしては使わなかったでしょうから助かりましたよ。」


この彼のカスタムバイク作成に関しての貴重なクラシックバイクの重要性の理解、何をベースとするかという姿勢は興味深い。そして今回のカスタムは最高の選択であった。


アクセルが言うように、V7スポーツはMoto Guzziの歴史において重要な1台だ。これはMoto Guzziによって作られたファクトリービルドのカフェレーサーで、1971年から1974という4年間にしか製造されなかった。スポーティーなクリップオンハンドル、低いシート高、チューンドエンジンと改良されたフレームなど、このバイクはバイク誌、大衆に大いに歓迎されたバイクだった。また、同時にこのバイクは素晴らしい見た目のバイクでもあり、1970年台のデザインの特徴でもあった大柄なシートや方向指示器を除いては素晴らしかった。

f:id:teletele916:20161128153223p:plain アクセルはKaffeMaschine18の制作にあたり、まずはGuzziのトレードマークである縦置きに配置されたVツインエンジンのオーバーホールから始めた。V7スポーツが初めて登場した時、そのエンジンはよりパワフルでよりコンパクトなレイアウトを使用していた。748ccのこのエンジンは、それまでのエンジンよりも小さく、軽量な内燃パーツや大口径キャブレターによって大きな出力を得ており、52馬力を発生した。


さらにパワーを絞り出すため、アクセルはオリジナルのヘッドを1000ccのツインスパークユニットへと変更。内部に関しては軽量クラッチ、エレクトロニックイグニッション、レースカム、バランスドクランクに加え、トランスミッションやリヤドライブのモディファイを行った。さらにステンレススチールでエキゾストを作成した。こうした変更によって、このエンジンは今や80馬力を発生すると彼は言う。されに227kgから187kgへと大幅な軽量化も達成し、Guzziが当初想定していたよりもスポーティーなバイクへと仕上がっている。


またアクセルはバイクのフレームの向上に関してもアイディアを持っており、フレームのボトムチューブにライディングポジションを向上させるためにフットコントロールが設けられている。純正のリンケージを使用するよりも、彼はリヤのブレーキドラムを操作するためにケーブルシステムを作成した。

f:id:teletele916:20161128153149p:plain カスタムメイドのブラケットを使用してMotogadgetのメーターがセットされ、これは彼の手作りのハーネスに装着される。6VのテールライトはLEDへと改められ、フロントフォークは現代的なものに改められ、リアサスペンションはIkon製となっている。リビルドされたホイールにはステンレススポークともモタードホイールが使用されており、Hidenauタイヤを装着する。


ボディワークに関してはKaffeMaschineのショップでアルミニウムから手作りされている。フェンダーのサイズは小さくなり、新しいタンクとテールデザインは、クラシックカフェレーサーとしてのスタイルを持っている。その他はエンジンカバーなども手作りとされている。カラーリングはGuzziのオリジナルのレモングリーンへのオマージュとしており、彼の個人的な好みでヴィンテージフォードグリーンを使用している。


こうした作業により、このバイクはオリジナルへのレストアされるよりも優れたバイクとなっている。判断は任せるが、このバイクのほうがオリジナルのそれよりも美しいと言えるのではなかろうか。

www.returnofthecaferacers.com

www.kaffee-maschine.net