★NCTモーターサイクル R nine Tスクランブラーカスタム「Gelber Baron」
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このBMW R niee TスクランブラーのカスタムバイクにはR100RSのタンクが使われているということですが、意外と違和感が無いどころか、むしろしっくり来ているのが面白いですね。車体色がイエローというのもあまり見ないカラーリングです。 どうやらオーストリアのNCTモーターサイクルが作るバイクに間違いはないようだ。1年ほど前に彼らがカスタムシーンに登場して以来、彼らはビンテージのモトグッツィから最新のDucatiのスポーツバイクまでに魔法をかけてきた。今度は、彼らはBMW R nine Tスクランブラーにその魔法をかけた。スクランブラーは登場と同時に我々もその遊べる感じを気に入ったが、NCTはさらにそれを素晴らしいものにした。
Gelber Baronはフェルトキルヘンのデビッド・ウィドマン、カート・コスジェク、マヌエル・ティルケの3人組による新しいインハウスプロジェクトだ。彼らがこのバイクを持ち込んだ時、バイクの走行距離は1マイルにも満たなかった。しかしカスタムが終わったこの車両を見ると、これから明らかに走行距離は伸びそうだ。とはいえ、このR nine Tはショールームからそのまま引っ張ってきたもので、NCTはまずは車体をバラすところから始めた。
NCT デビッド・ウィドマン
「ええ。このバイクが新車だということ、走りにも問題が無いことはわかってましたが、リアフレームを完全に作り直したかったんです。」
彼らはリアを完全に新しく製作。パートナー企業がブルーのシートを作成している。フロントにはさらに手が入っている。彼らはR nine Tにさらなるビンテージなルックスを与えようとした。そのため彼らはタンクにR100RSのタンクを使用している。タンクを用意するだけでなく、フレームの加工も行っている。当然彼らは最新のBMWの内部燃料タンクと組み合わせる必要があった。
彼らはスクランブラーのエアーボックスを取り外し、自家製のフィルターを装着している。またフレームにはカスタムメイドのフレームカバーを装着してある。BMWのOEMパーツは元々作りが良いので、いくつかのパーツはそのまま残されている。ハンドルバー、ヘッドライト、フロントフェンダーなどは全てオリジナルだ。しかしそれらは全てトリプルクランプなどと同様に再塗装が施されている。
シングルメーターも純正であるが、ブレーキとクラッチのマスターシリンダーはMagura製になっている。Motogadgetのバーエンドウインカーとミラーをさらに装着している。スイングアームにマウントされたブラケットによってライセンスプレートを保持し、LEDテールライトも同様に装着される。
スクランブラーはキャストホイールだが、このバイクにはBMW純正のスポークスタイルのチューブレスホイールが履かせてある。タイヤはMetzelerのKaroo 3だ。サイレンサーはアクラポビッチのツインサイレンサーが普通の選択であるのに対し、MotoGPに製品を供給するSCプロジェクト製のマフラーが採用されている。
マヌエルが塗装を担当し、バイクをイエローとピンストライプというカラーリングで塗装。またリアサスペンションのスプリングはブルーとなっている。奇抜だが面白いカラーチョイス、コンパクトなプロポーションだが過去にも目を向けているGelber Baronは、我々が今まで見た中で最も完成されたストリートスクランブラーだ。
NCTはまさに快進撃を続けているが、それは彼らの態度にも現れている。デビッド曰く「自分がやっている事を愛していれば、毎日働くようになります。ゴールを達成するためにハードに働くようになります。そして睡眠なんていらないんです。」