★Diamond Atelier BMW R100R DA#6
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BMWの空冷ボクサーのカスタムバイクというと最近はR nine Tをベースに使う車両が多いですが、旧Rシリーズをベースにした車両はエンジンとフレームが作り出すスカスカ具合がまたいいですね。一時期旧型Rシリーズのレースショップのお手伝いをしていた事がありましたが、旧Rシリーズの音って本当にタマランのですよね。
Diamond Atelierは2年前に突如として現れた美しい空冷バイクを作る集団だ。彼らのR80は新しい次元の美しさを実現しており、最初に作り上げたバイクでMoto Heroesマガジンのカバーを飾った。Tom KonecnyとPablo Steiglederがいなくなったらと考えると、彼らは自分達の色々なアイディアをシミひとつないバイクに注ぎこみ、それを乾ききったものにしてしまうだろう。しかしミュンヘンの2人はしっかりとそれを意識したバイク作りをしている。
昨年彼らの3台目のバイクが2015年のトップ10カスタムモーターサイクルに選ばれた。その数ヶ月前、彼らはスズキのDR650をカフェレーサーに仕立てている。この最新のモデルは彼らにとっては6台目のモデルで、彼らはBMWの制作に戻ってきた。何故か?
Tom Konecny
「空冷からは少し距離を置いていたんです。他に何かスペシャルなものは出来ないかと思ってね。でもまた2バルブボクサーを作ろうと思ったんですよ。」
KonecnyとSteiglederは90年台初頭のR100Rを分解し、荒々しい見た目のDA#3を作りあげた。今回彼らはドイツの980ccのツアラーをよりクラシックを感じさせる作りとし、DA#1に近いシンプルなバイクを作り上げた。
Tom Konecny
「これは今まで通ってきた道のマッシュアップですね。バランスが取れているということに非常に重きを置いていて、ワイドの17インチリムと、ブロンズメタルフレークのハブと組み合わさってさらに素晴らしい見た目となります。」
クラシックカフェレーサーのラインは前から後ろにかけて流れるような作りで、クリアでストレートだ。この見た目の影響を高めるために、ガソリンタンクとリアフレームはかなり高い位置に引き上げられている。この浮遊感漂うエフェクトはバックフレームにも効いており、見た目でわかるサポートはない。
Tom Konecny
「BMWはメインフレームの低い位置にシートを支えるためのストラットを設けています。 でも自分達はリアホイールが完全に見えるスーパークリーンな見た目が欲しかったんです。ですから新しくリアフレームを作り、これがノーマルのマウントポイントに取り付けられています。これは完全にボルトオンという感じですね。」
これはDiamond AtelierのMark IIシリーズという限定モデルにも反映されている内容だが、最も重要な内容としてこれはドイツのティフの認証を受けている。つまり強靭で安全、ドイツでは法的にも問題がないアクセサリーとなる。カスタムシートとテールユニットは0.8mmのシートアルミニウムで出来ている。クリーンな見た目を維持するため、ライトとインジケーターはナンバープレートホルダーに移動された。そしてこのカウリングは下側から蓋をされた作りとなっている。どこから見ようとも美しい見た目は変わらないのだ。フレームのモディファイに関してはエレクトロニクスを隠すためにガソリンタンクの下に僅かなスペースがある。
Tom Konecny
「いつも目に見えるワイヤー類、そしてむき出しのバッテリーが嫌いなんだ。 サイズにしてA5、高さは1.5inchくらのスペースがあるので、特別な状況の時は考えないと行けないね。最終的にいは全てがきっちりと隠れてるだろう?」
Diamond Atelierのバイクは非常に洗練されている。そしてそれはこのバイクも同じだ。ミュンヘンのワークショップで製造され、CNCトリプルクランクの中心には0.17カラッとのダイヤモンドが埋め込まれている。
カスタムメイドのポップアップガスキャップ、チタニウムエキゾースト、エキゾーストはSparkを使用している。しかし一番関心を引く部分を目にする事が出来ない。そう。このバイクにはスターターボタンが無いのだ。代わりにブレーキレバーを特定の回数と方法で操作することがトリガーとなる。また、ビルトインアラームシステムはライダーからの入力を必要としないものだ。また彼らが嫌う無駄なケーブル類であるスピードケーブルは取り払われ、速度はギアボックスの信号を読み取る事で計測する。
Tom Konecny
「同じことは2度とやりたくないんです。新しい解決策に辿り着き、新しいテクニック、何かしらの向上を以前のバイクから遂げるんです。1本ケーブルが減るとかの小さなことであってもね。」
Diamond Atelierの次のステップはOEMと同じクオリティのパーツを、3Dスキャナー、CAD、CNCミルを使って製造することだ。これらのテュフホモロゲーションのパーツは Mark IIシリーズで見ることが出来る。これは空冷BMWのオーナーにとってはありがたい情報だろう。KonecnyとSteiglederの2人の素晴らしいところは、2人がまだ20台だという事だ。
Konecny、Steigleder
「現在は週に7日働いていて、ほとんど寝ていません。でも人々が自分達の仕事を楽しんでくれるのなら、それはやりがいがありますね。」
間違いなく彼らの仕事は価値があるだろう。彼らはカスタムシーンのレベルを引き上げており、トップエンドのカスタムカーのシーンで見られるディティールと正確さを適用させているのだ。もし彼らの仕事が気に入ったのであれば、Diamond Atelierのウェブサイトに訪れ、新型Mark IIの予約リストに名前を加える事が出来る。