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★Lazareth ヤマハYZF-R1 EURO FIGHTER

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相変わらず奇想天外なカスタムバイクを製作しているルドヴィク・ラザレスが、映画のために作ったバイクに再度カスタムを施し新たなバイクを作り上げました。元になっているのは99年式のR1とのことですが、そのR1も元々は映画「バビロンA.D」のためにラザレスが製作したもの。しかしテールライト用のLEDをマフラーに埋め込むという発想には驚くばかりですが、耐久性とか大丈夫なんでしょうか・・ f:id:teletele916:20170222210046p:plain

転倒したバイクがカスタムバイクのベースになることは多々ある。しかし映画のために作られたバイクがクラッシュした後にリビルドされる事はどれくらいあるだろうか?そしてこのバイクはフランス人のルドヴィク・ラザレスによるものだ。ラザレスは人気のビルダーだ。彼が顧客のオーダーを作っていない時、彼は他のブランドのためのデザインやプロトタイプの作成をしている。であるから、彼が顧客の要望などに基づかずに作成したバイクを見るのは面白い。

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ルドヴィク・ラザレス

「自分の手で自ら望むものを作れない場合は自由とは言えないんです。私にとってバイクに乗って出かけるというのは自由を感じる行為ではないんです。私にとって自由を感じるのはバイクを作成することなんです。私が望むものを形作りたいんです。純正主義者には申し訳ないですけどね。」

f:id:teletele916:20170222210045p:plain ここにあるのは過去に歴史がある1999年式のヤマハYZF-R1だ。このバイクは10年前にラザレスが、ヴィン・ディーゼル主演のSF映画である「バビロンA.D」のために作成したものだ。ラザレスは近年自分の空き時間を有効利用している。彼はリタイアした映画スターであるこのバイクを、近未来的なカフェレーサーに仕上げた。

f:id:teletele916:20170222210040p:plain 視覚的に印象が強いのは改められたシャーシだ。R1はすでにそのフォークを別のプロジェクトに譲っていたため、ラザレスは新たなフロントエンドをスイングアームの形式を取り込んで作成した。これでこのバイクは前後両サイドを片持ちスイングアームで保持することとなり、前後ともに17インチのTriumphデイトナ955のリアホイールを履く。ショックユニットはTFXサスペンションのカスタムユニットだ。また新たにフローティングリンケージシステムを使用している。

f:id:teletele916:20170222210041p:plain f:id:teletele916:20170222210043p:plain フレームはこのシステムを機能させるためにヘビーにモディファイされているが、シートフレーム部分は取り払われている。シートは延長されたエキゾーストの上に置かれている。また近くでよく見ると、マフラーエンドにはLEDが埋め込まれており、これがテールライトのかわりとなる。

f:id:teletele916:20170222210044p:plain テールカウル、アンダーカウル、ボディのパネルは全てカーボンファイバー製となっている。燃料タンクのアウターもカーボンとなるが、内部のタンクはアルミニウムで出来ている。ラザレスはタンクがシートにかけてテーパー状になるようにデザインしている。これで、ライダーは燃料タンクの下にあるファンネルを良く見ることが出来る。その他にはブレンボ製ブレーキ、Rizomaのパーツが使用されている。ハンドルバーはドラッグバータイプで、バーエンドミラーとAcewellのデジタルメーターが付いている。

f:id:teletele916:20170222210042p:plain ラザレスによるとこのR1は普通のバイクのように走るというが、その注目の集め方は普通ではないという。自分でテストしたければ、€50,000、つまり53,000ドル(※約600万円)で可能だ。高いと思うだろうか?だが、こんなバイクは他に1台もない。どれもこれも同じような姿をしたバイクしかないカスタム界において、これは重要なことだ。

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