★ミシュラン ニコラ・グベール「素晴らしい成功を収める事が出来たシーズンだった」
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今年からMotoGPへ復帰したミシュランタイヤのニコラ・グベール氏のインタビューがありましたのでご紹介します。プレシーズンテストではフロントタイヤに関してだいぶ批判的な意見が選手からも出ていましたが、どんどん良くなる性能に対して賞賛の声も多く出ていました。2017年も素晴らしいタイヤでMotoGPを盛り上げて欲しいですね。 (Photo courtesy of michelin)
7年間の不在の後に、ミシュランはMotoGPパドックに戻り、ミシュランは大幅に進化したタイヤを投入した。9名もの異なる優勝ライダー、いくつもの新しいラップレコードが記録された。ミシュランは全18戦の中で様々なシチュエーションのレースを経験した。ミシュランモータースポーツチームの旅は、昨年11月のオフィシャルテストから現在まで続き、長くチャレンジングなものだった。ミシュランのMotoGPプログラムの責任者であるニコラ・グベールはミシュランのMotoGP復帰1年目について次のように振り返った。
ニコラ・グベール
「7年間の不在の後のミシュランの1年目のシーズンには大変満足しています。大変なチャレンジでしたが、素晴らしい成功を収めました。素晴らしいトラック上のバトル、9人の異なる優勝ライダーが生まれ、異なるキャラクターを持ったサーキットで新しいラップレコードが生まれました。」
「1年前に時計の針を戻すと、MotoGPへの復帰は未知への大きな跳躍と言えました。新しいライダー、新しいバイク、そして新しいトラックという問題が、変化した新しいライディングスタイル、新しいエレクトロニクスからグリップを引き出そうとしている各チームについて考える前に存在しました。ミシュランのテクニカルディレクターとして、製造、開発チームがシーズンを通じて示した素晴らしい対応について誇りに思っています。」
(Photo courtesy of michelin)
「問題に突き当たる度に、状況に合わせてタイヤにモディファイを加える事が出来ました。アルゼンチンの後にすぐ対応が必要だった時も、新しいリアタイヤを僅か3日で用意しました。さらに数え切れないほどの改良をシーズン中にアメリカズGPからフランスGP、そしてオランダGPの間に行いました。毎回我々が施した改良は、ライダー達に賞賛され、タイムにもその結果が現れていました。」
「事実、MotoGPにタイヤを供給したこの1年で行った開発は、過去7年に他のモーターサイクルレーシングで行ったものよりも多かったんです。我々は新しいラバーコンパウンド、材料をテストし、新しいタイヤプロファイルを作成し、新しい構造のタイヤを製造しました。こうした開発によって、ライダー達に様々な気温やコンディションに対応するタイヤを供給する事が出来たのです。これによってライダー達はより幅広いレース戦略を取ることが出来ました。こうした内容によって、あくまでシングルサプライヤーでありながら我々は異なる選択肢の中での競争という状況を生み出すことが出来たのです。」
「こうした幅広いタイヤ選択肢がシーズンの中で9名の異なる優勝ライダーを生み出しました。数名のライダーは状況の中で最適な選択をし、ギャンブルのような選択をしてライバルを驚かせるライダーもいました。これはオーストリアのイアンノーネ、ミサノでのダニ・ペドロサなどで、カル・クラッチローはドライコンディションとなったブルノで初勝利を収めました。」
(Photo courtesy of michelin)
「2016年のチャンピオンシップはバレンシアで最高の形で終わりました。我々は2017年のプロトタイプとなるフロントタイヤを投入し、実に4分の3のライダーがこの新しいプロファイルのタイヤを選択しました。これで我々の開発チームが正しい方向に進んでいるという事を確認することが出来ました。ホルへ・ロレンソは新しいラップレコードを記録し、予選では史上最速となるラップタイムを記録しました。」
「大事な事を言い忘れていましたが、全てのライダーとチーム、メーカー、IRTAとドルナに対して、シーズンを通じて素晴らしい協力をしていただいた事に対する感謝を延べたいと思います。めざましい成功となったミシュランのMotoGPへの復帰をサポートしていただいた事にも感謝を延べたいと思います。MotoGPはファンタスティックなチャンピオンシップであり、ミシュランはその一部であるという事に大きな誇りを感じています。」
(Photo courtesy of michelin)