★ブレンボが分析するサンマリノGP
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本国のBrembo (@BremboBrakes) | TwitterさんからサンマリノGPのデータをいただきましたのでご紹介させていただきます。車速が載ってきた後の複合コーナーが特徴と言えるサーキットですが、ブレーキの難易度は中程度ということです。 ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリは9月9日から11日にかけてMotoGP世界選手権第13戦の舞台となります。このサーキットは1972年からあるサーキットですが、2012年にその名称をミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリに変更しています。4.2kmのサーキットは時計回りで、10の右コーナー、6の左コーナーの合計16のコーナーから成り立ちます。ブレーキの難易度は中程度で、減速Gは0.8から1.4Gとなります。これは方向転換の厳しさ、そして熱によるものです。
MotoGPクラスのライダー全てにブレーキを供給しているブレンボの技術者によると、(ブレンボは最高峰クラスの全てのライダーにブレーキを供給しています)ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリのブレーキの難易度は中程度となり、難易度指数1~5のうち、難易度は3とされ、シルバーストーンほか7つのサーキットと同様です。
レース中のブレーキの使い方
16のうち10のコーナーは減速を必要とします。これによりレース全体でブレーキは平均的に12分使用されることとなります。ムジェロやその他のイタリアのワールドチャンピオンシップ開催サーキットのように、バイクの車速が300km/hを超えないことから、平均減速Gは僅か1.17Gに留まります。レース全体でライダーがブレーキレバーにかける圧力の合計は1.35トンを超え、これは7,000個のサラミサンドイッチを同じです。
最難関のブレーキングポイント
ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリの10の減速ポイントのうち、いずれもブレーキにとって非常にチャレンジングなブレーキングポイントではありません。しかし6つは中程度、4つが難易度の低いブレーキングポイントとなります。Querciaカーブ(ターン8)は少しダウンヒルになっており、最も長く最も難しいブレーキングポイントです。ここでライダーはブレーキを246mに渡って使用し、これは123台のゴーカートと同じ長さとなります。ライダーは5秒間で6.9kgの力をレバーに入力し、291km/hから75km/hに減速します。
この直後に待ち構えるのはTramontoカーブ(ターン10)で、ここはスロープになっているためにライダーにとってはタフなポイントです。ライダーはバイクを239km/hから75km/hに、4.6秒、194mで減速します。見くびってはいけないのがMisanoカーブ(ターン16)で、ここの路面は荒くダウンヒルになっています。世界最高のライダー達は僅か109mのブレーキングで6.4kgの力をブレーキレバーに入力します。
最も長いブレーキング区間となるのがターン13で、ライダー達はここで300mブレーキングを行い、彼らはコースアウトを避けるために、ブレーキレバーに3.8kgの力を入力します。
ブレンボの優勝数
2007年にミサノ・サーキットが世界選手権のカレンダーに戻ってから、ブレンボを装着したバイクはMotoGPで常に勝利を重ねてきました。ヴァレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンゾはそれぞれ3回ずつ勝利しており、マルク・マルケス、ダニ・ペドロサ、ケイシー・ストーナーは1勝ずつしています。Ducatiは2007年以降このトラックでの勝利がありません。
出典元:ブレンボ brembo