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★MotoGP2016 ブレンボが分析するMotoGPイタリアGP

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本国のBrembo (@BremboBrakes) | Twitterさんから今週末のイタリア戦の舞台であるムジェロ・サーキットのブレーキングについてプレス資料をいただきましたのでご紹介させていただきます。ブレーキとしては長いストレートからのブレーキングである1コーナーが最も厳しく、それ以外はそこまで難易度が高いブレーキングポイントはないとのことです。

★MotoGP2016 ブレンボが分析するMotoGPイタリアGP

ムジェロ・サーキットにて開催されるプレミアクラスのブレーキシステムのエッセンスを詳細に分析

MotoGPロードレース世界選手権の2016シーズン第6戦が、5月20日~22日にムジェロ・サーキット(フィレンツェ)で開催されます。このサーキットが開業したのは1974年、どしゃ降りの6月23日のことでした。その後1976年に初めてグランプリの世界戦が開催されましたが、イタリアGPの開催地として定着したのは1994年になってからです。

サーキットの全長は5,245メートルで、右カーブが9か所、左カーブが6か所あります。メインストレートは1,141メートルに及び、フランスGPの開催地であるブガッティ・サーキットの最長ストレートと比べると、およそ0.5キロも上回る長さです。ここでは時速350kmを超える最高速度が出るため、直後に待ち構えるブレーキングポイントは、MotoGPの全戦で使用されるブレンボのブレーキシステムにとっても最難関といえるでしょう。ここ以外はカーブがコース内に均等に続いており、難易度が高いブレーキングポイントは特に見当たらず、ブレーキシステムの冷却に困ることはありません。

ブレンボの技術者によると、ムジェロ・サーキットはブレーキの難易度では中ランクに分類されます。難易度指数1~5のうち3で、ロサイルやオースティン、テルマス・デ・リオ・オンド、ル・マンと同じ数値です。シリーズ序盤の開催地では、ここより指数が高いのはヘレス・サーキットだけです。

レース中のブレーキの使い方

ムジェロ・サーキットは、他の開催地と比べると、時速270km以上で進入するブレーキングポイントが1か所、そのほか時速230kmからの進入が1か所あるだけです。ブレーキングポイントは全部で10か所、選手がブレーキに費やす時間はレース全体で約11分間です。イタリアGPの平均減速Gは1.06 Gで、分布のピークが1.4~1.5 Gと0.5~0.7 Gの2つに分かれています。選手1名がブレーキレバーにかける力をGP全体(約40分間)で合計すると1トンを超え、平均的な重量のネイキッドバイク5台分に相当します。

最難関のブレーキングポイント

ブレーキングポイントのうち、ブレンボのMotoGP仕様のブレーキにとって最難関と考えられるのは第1コーナーのサン・ドナートで、その他は5か所が難易度中、4か所が難易度低です。第1コーナーへは選手は6速で飛び込み、7kgの力でブレーキレバーを引きブレーキシステムに約12バールの圧力をかけ、時速351kmから5.6秒間で時速91kmまで減速しますが、そのすぐ後には上り坂が待ち構えているという複雑な場所です。

難易度が中ランクのコーナーのうちで特に目立つのは第4コーナーのマテラッシです。ここはブレーキ区間が146メートルしかないものの、ブレーキレバーにかける力は5.9kg、ブレーキシステムが受ける圧力は10.2バールにも及びます。第10コーナーのスカルペリア、第12コーナーのコレンタイオ、第15コーナーのブチーネはみな同じ難易度ですが、オーバーテイクの駆け引きがたびたび見られる第6コーナーのカサノバから第7コーナーのサベッリにかけての下り坂のS字カーブは、減速幅は時速217kmから時速131kmと少ないため、難易度では1ランク低い評価です。

ブレンボの優勝数

イタリアGPでは、ブレンボ製ブレーキ採用マシンは、1993年のミサノ開催時を含めて現在23連勝中です。最多勝の選手は9勝のミック・ドゥーハン(すべて500ccクラス)と同じく9勝のヴァレンティーノ・ロッシ(125ccと250ccで各1勝)ですが、最近5年ではホルヘ・ロレンソが4勝をあげています。 

出典元:ブレンボ brembo

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