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★Moto3クラスのエンジンは買い上げ方式からレンタル方式へ

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今年からMoto3クラスのエンジンは、チームがメーカーから買い上げる方式から、レンタルする方式へと変更となります。これは技術漏洩などを懸念するメーカー側の意図があるようです。なお、価格は今までと同様に1名につき60,000ユーロとなっています。

Crash.netはMotoGPのテクニカル・ディレクターであるダニー・アルドリッジにMoto3エンジンが買い上げからレンタル方式に変わるという内容について質問をした。 f:id:teletele916:20170302020450p:plain

Q

「ダニー、Moto3エンジンが購入からレンタル方式に変わったことについて詳しく聞かせてもらいますか?」

ダニー・アルドリッジ

「過去2年間、チームに起きていたことは6つのエンジンをセットでライダーに購入するということで、彼らはそのエンジンをキープしておくことが出来ました。この理念の背景にあるのは、チームが古くなったエンジンをテストエンジンとして使用する、もしくは地元のチャンピオンシップに売却するというものでした。ある程度この仕組は機能したんです。ワイルドカードがあったりすると、このチームは前年フルタイムで参戦していたチームの古くなったエンジンを使っていました。我々の封印が付いているのでそうだと言えるんです。残念ながらメーカーサイドとしては、コスト面では効率的とは言えず彼らの技術が漏れるということを懸念していました。ですから我々はこのようにルールを改め、チームはエンジンを返却しなくてはならなくなったんです。」


「この新しいMoto3エンジンレンタルパッケージはライダー1名につき60,000ユーロです。これは今までと同様です。チームは6台のエンジン、2つのスロットルボディ、2つの完成したギアボックスをレンタル出来ます。今まではギアボックスは別に購入する必要がありました。チームにとっては古いエンジンをキープすることが出来ず、それをテストエンジンに使用したり売ったり出来ず、60,000ユーロと同じ価格というのはアンフェアに思えるかもしれません。ただドルナとIRTAは今後エンジンパッケージに関する補助を厚くしていきます。悪いようにはなりませんよ。メーカーも同様に予算に関して協力しています。今まではライダーのために6台エンジンを作らなければならなかったところ、これからはエンジンをメーカーが保持してコンディションを維持していく事になるんです。初戦に各メーカーはライダー1人に対して少なくとも2台のエンジンを供給しなければなりません。その後は私が承認したスケジュールに従い、シーズン中にエンジンの交換をしていくことになります。重要なのは、各メーカーは古いエンジンを引き上げる、もしくは新しいエンジンを供給するということを、エンジンを供給する全てのライダーに同時に行うということなんです。」


Q

「エンジンの割り当てはあなたが行うのでしょうか?」

ダニー・アルドリッジ

「ええ。これは我々によってランダムで決定されます。これはMoto2の仕組みと同じです。ルールは非常に厳格です。これは再調整されたエンジンに関しても同様で、メーカーは「このエンジンは今までこのライダーが使っていたから、彼にこのエンジンを割り当てるように」ということは言えません。全てのエンジンは同様にランダムで割り当てられる事になりますから、完全に公平です。」


今シーズンMoto3クラスでエンジンを供給するのは、KTM、ホンダ、マヒンドラの3社。2017年のオフィシャルテストは3月8日から10日にヘレスで開催される。

www.crash.net