★MotoGP2016 データから振り返るサンマリノGP
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先日のサンマリノGPはペドロサ選手が圧巻の追い上げを見せてくれましたが、レースデータから振り返るとどのような事が言えるのか検証してみたいと思います。
ラップタイムの分析です。ペドロサ選手は7周目以降ペースを上げ、ロッシ選手、ロレンゾ選手に対して1周あたり0.2秒ほど速いタイムで追いついていった事が見て取れます。
セクター1の分析です。セクター1は3選手ともにそこまで大きな差はありませんが、ペドロサ選手が3選手の中では僅かながら速いタイムで走っていることがわかります。
セクター2の分析です。ここはターン6、8、10からの立ち上がりの加速区間がある場所ですので、ホンダのペドロサ選手のタイムはヤマハの2台よりも遅くなっていますが、この傾向はレース前半のみで、12周以降はロレンゾ選手には届かないながらも、ロッシ選手と比較すると速い周もあれば遅い周もあるという具合です。また、同じヤマハでもロレンゾ選手のほうがロッシ選手よりも0.1秒ほど速いタイムを計測しているのは興味深いポイントです。
セクター3は高速コーナーが特徴のセクターで、レース中もニック・ハリスら解説人が「ペドロサはここでタイムを稼いでいる」と語っていた通り、このセクターでペドロサ選手はロッシ選手よりも0.2秒ほど速いタイムで走行している周回もあります。
セクター4はセクター1と同じく、各選手ともにあまり大きなタイム差はありませんが、やはりセクター1と同様にペドロサ選手が少しばかり速いタイムで走行しています。
こうして全体をみると、ペドロサ選手はレース前半はセクター2でタイムを失いつつも、セクター1、セクター4で僅かながら差を詰め、高速コーナーが続くセクター3で大きく前を行く選手達との差を詰めていったということがよくわかります。