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★MotoGP2017 ロッシとビニャーレスの蜜月期はいつまで続くのか?

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最近ビニャーレス選手のタイムラインに、誕生日をリン・ジャービスとロッシ選手に祝ってもらったという内容の投稿がありましたが、果たしてこうした蜜月期がいつまで続くのか?と思っているのは皆同じようですね。かつてのロレンソ選手との間柄のように敵対関係となるのか、それとも仲睦まじい状態が続くのか。。 f:id:teletele916:20170115132005j:plain (Photo courtesy of michelin)

まだ答えが必要な疑問が2つある。それは今年始めてのMotoGPテストが開催されるセパンで2週間のうちにわかる。1つめはロレンソとDucatiの組み合わせの戦闘力だ。そして2つ目はヴァレンティーノ・ロッシのチームメイトであるマーヴェリック・ビニャーレスだ。


ヴァレは常に彼のチームメイトに対してチームリーダーであろうとしてきた。そしてその15のMotoGPシーズンの中で、彼のチームメイトがロッシを上回ったのは3度しかない。そしてそれは常にホルへ・ロレンソだった。


20年を超える彼のキャリアにおいて、ヴァレンティーノ・ロッシはあらゆるチームメイトと共に走ってきた。キャリアの初期に彼はアプリリアで原田哲也とロリス・カピロッシを250cc時代のチームメイトとし、500ccのデビュー以降はチームメイトに恵まれてきた。2000年のデビューシーズンにロッシは彼のみのチームで走り(ナストロ・アズーロ・ホンダ)、その後は宇川徹、ニッキー・ヘイデンと組んだ。宇川はロッシを悩ませる問題にはならず、ロッシが苦戦したのは2002年の南アフリカのみで、この時は宇川が優勝を飾った。


ヘイデンもロッシには脅威とならず、敵チームであるヤマハに移籍した時も同様であったが、ロッシはヘイデンに2006年にはタイトルを許している。最高の年であったのは彼がヤマハに移籍した初年度だろう。その当時のチームメイトはカルロス・チェカ、そしてコーリン・エドワーズだ。彼はこのスーパーバイクチャンピオンたちと親しい間柄となった。テキサストルネードとして知られるコーリン・エドワーズは、若きヴァレンティーノとチームメイトとなった時、すぐさま自分がセカンドライダーになると悟った。エドワーズはロッシに敬意を示し、ロッシは2000年のチャンピオンシップでそれに報いた。


ケーシー・ストーナーはホンダのLCRから参戦し、Ducatiへと移籍しタイトルを獲得した。ストーナーに対するロッシの敵対心はこの頃から始まったが、その後ロッシはチームメイトとしてホルへ・ロレンソを迎える。ロレンソが2008年にやってきた時、彼の位置づけはセカンドライダーだった。ロレンソの使っていたマシンはロッシとは完全に同じものではなかったが、それでも彼はポルトガルで勝利をし、さらに5度の表彰台を獲得した。ロッシがブリヂストンを選択し、ロレンソがミシュランを履いた事も理由の1つとなり、2人のピットの間には壁が築かれ、彼らのガレージは分断されたいた。関係は改善せずロレンソは技術的に同じ物を使用出来るようになり、2010年にロレンソが初めてのタイトルを獲得した後、ヴァレンティーノがDucatiに移籍し、再びヘイデンのチームメイトとなった。


それ以降は最近の話で、彼はヤマハに戻りロレンソとの関係は向上した。しかし2人が完全に仲良くなったというわけではなく、2016年の終わりにロレンソがDucatiへと移籍し、2人は別々の道を歩むこととなった。ロレンソの後を継いだのはマーヴェリック・ビニャーレスで、彼は初めてのMotoGPでの勝利をスズキでイギリスGPで獲得した。


「我々が下した選択には満足しています。」とヤマハのリン・ジャービスはビニャーレスとの契約日に語った。「ロレンソのようなチャンピオンライダーを失った後に、その代わりを見つけるのは確かに難しいことです。2つの選択肢がありました。経験あるライダーか若いライダーか。もちろん経験あるライダーというのはペドロサのことです。そして若いライダーとはビニャーレスです。そしてビニャーレスが我々にとっては常に第一の選択肢でした。」


ビニャーレスの初勝利の後、ジャービスの選択が正しかった事が証明された。しかし、ロッシは21歳のチームメイトをどう思っているのだろうか?


「ヴァレは我々の決定を尊重してくれました。そして当然彼はヤマハの決定に関して影響力を持っていません。我々はヤマハの将来を守る必要があるんです。」「マーヴェリックはタフなチームメイトだ。」とヴァレンティーノは最近認めている。「彼はまだまだ成長します。彼は強力なチームメイトですし、まだ21歳ですからこれから成長する以外にないですよ。もちろん強力なチームであるということを喜んでいます。自分には経験が、彼には若さがあって互いに良いライダーです。彼の移籍はスズキにとってはネガティブですが、ヤマハにとってはポジティブな出来事ですね。」


ヴァレとビニャーレスは今のところ上手く行っている。ビニャーレスはマルケスのように外向的な性格ではない。彼はより慎み深く、ロレンソほど自分の殻にこもっているわけでもない。良いコンビネーションになるかもしれない。リン・ジャービスが心配するのはビニャーレスがヤマハに移籍した理由だ。「彼はヤマハにスターになったり金のために移籍してきたわけではありません。彼は単純に世界チャンピオンになりたいんです。単純に最高のライダーになりたいというのが移籍の理由で、それが我々を(彼の獲得に関して)納得させた理由なんです。


ビニャーレスはこう語っている。「自分がヤマハを選んだのは、ヴァレンティーノのチームメイトという若いライダーにとって最高の環境だからという理由からです。」2人の蜜月期はどの程度続き、いつごろからライバル関係が始まるのだろうか?

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