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★MotoGP2017ヘレステスト「なぜWSBKバイクのほうが速かったのか?」

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WSBKとMotoGPバイクのヘレステストでのタイムに関して、Pramacのダニロ・ペトルッチ選手の意見をご紹介します。ペトルッチ選手の意見としては、タイヤの違いが大きいということですね。 f:id:teletele916:20161126030822p:plain ヘレステストでジョナサン・レイが記録した1:38.721秒というラップタイムは実に驚異的だ。彼が全てのMotoGPバイクよりも速かっただけでなく、これは4月のヘレスGPでヴァレンティーノ・ロッシが記録したポールポジションとなるラップタイム1:38.736よりも速かったのだ。レイだけがこうしたタイムを記録したわけでなく、チャズデイビス、そしてトム・サイクスもMotoGPの予選タイムとしては2列目を獲得出来るタイムだった。


これはあくまでテストであり、数ヶ月以上も前に開催されたレースでのタイムとの比較は意味がないが、プロダクションバイクがプロトタイプマシンと互角に走れるのかと思わせてしまう。WSBKバイクはMotoGPバイクよりも速く走れるのだろうか?この疑問をWSBKバイクと共に走行したダニロ・ペトルッチに聞いてみた。

ダニロ・ペトルッチ

「WSBKバイクが速い事は認める必要がありますが、ある程度のタイム差は割り引いて考える必要があります。ミシュランが今年用意したタイヤはフロントが2種類、リアが1種類というもので、選択肢がかなり狭かったんです。ピレリに関しては自分もDucatiパニガーレを走らせている時、CIVチャンピオンシップで使いました。彼らの予選用タイヤは1周のアタックに関してはとんでもなく良いんです。ただ、周回を重ねていくとタイムは落ちていきます。冷たい気温の中でも素晴らしい働きをしますし、今回のヘレスはずっと寒かったですからね。」


「自分達が使用したミシュランは異なります。22周走行した後でも自分のベストタイムから0.5秒以内なんですよ。WSBKの場合はこれがだいたい2秒くらいは遅くなるでしょう。もしミシュランがレースタイヤであったとしても、もう少し柔らかいタイヤを持ち込んでいれば、自分達のタイムは縮まったでしょう。昨年のヘレステストでは、1:38秒フラットを記録出来ていました。」


いずれにしても興味深いトピックだ。いくら車体の開発に数百万ドルをつぎ込んでいても、タイヤがパフォーマンスにおいて重要な意味合いを持ってくるのだ。醜いアヒルの子も、しっかりとした靴を履けば白鳥になるのだ。

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