★MotoGPライダー達が語る トラクションコントロールの有無について
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MotoGPライダー達が「トラクションコントロールありでレースをするのと、トラクションコントロールなしでレースをするのとどちらが好きか?」という質問に答えた内容がcycle worldにありましたのでご紹介します。ロッシ選手が「2つの異なる時代」と語ると説得力が違いますね。
ヴァレンティーノ・ロッシ
「常に少ない電子制御でバイクを乗るのが好きなんです。そしてこうしたバイクでレースをするというのは本当に素晴らしいことです。ただ、こうしたバイクで、いかに速くライディング出来るようになってきたかということは、本当に驚くべきものがあります。特にコーナーに関してはそうです。恐らくトラクションコントロールなし、トラクションコントロールが少ない状態でレースをしていた時は、レースが違うものだったでしょうね。今やレースの始めから終わりまで、本当に速いペースでライディングが出来るようになりました。つまりレース全体で完全に集中していなければならないということです。ミスは許されません。これは2つの異なる時代について話しているということだと思っていて、自分はどちらも好きですね。」
ホルヘ・ロレンソ
「トラクションコントロールはあったほうが良いですね。MotoGPマシンのパワーは250馬力以上と強大ですから、少し助けが必要です。トラクションコントロールなしにこれらのバイクを操縦するのは無理でしょう。トラクションコントロールはさらに安全であるという事も意味していますし。時に自分の乗り方とは違う方向にバイクが反応する事がありますが、トラクションコントロールは確実に転倒をセーブしてくれます。トラクションコントロールがあってもリアタイヤをグリップさせ続けるのが難しい時があります。ですから、やはりトラクションコントロールなしにこれらのバイクを操縦する事は不可能だと思いますよ。」
マルク・マルケス
「自分はトラクションコントロールありでライディングすることに慣れています。ですから、自分にとってはこれは普通のことですね。」
ニッキー・ヘイデン
「今乗っている種類のバイクであれば、ある程度の電子制御は必要です。270馬力もあることを考えるとねレベルももの凄く高いし、トラクションコントロール無しではライディング出来ないですよ。ただ、もう少し電子制御が少ないほうが好みですね。」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「トラクションコントロールなしなんて考えられませんよ!」
スコット・レディング
「自分にとってはトラクションコントロールなしでレースしたほうが良いですけど、そういう時代に戻る事は出来ません。他の選手が使っているなら使わないと不利になりますからね。」
ブラッドリー・スミス
「鈴鹿8耐では、ヤマハのR1に基本的にはトラクションコントロール無しで乗りましたが、楽しかったですね。エンジンは一般向け、もしくはプロダクションレーサー向けのものですから、性格もフレンドリーですし電子制御も少ないです。対象的にMotoGPは最大の馬力とパフォーマンスを発揮することを目指しています。安全性の面から言えば、電子制御は大きな助けになっているでしょう。また自分達がここまで速くコンスタントにライディング出来ている理由でもあります。ある程度電子制御に制限は設けるべきだと思いますが、安全のために残すべきでしょう。」
ポル・エスパルガロ
「馬力やスピード、バンク角から考えて、自分達のバイクをトラクションコントロールなしにライディングするのは不可能でしょう。トラクションコントロールのお陰で、今までは想像もしなかったラップタイムで走る事が出来ています。結局、可能な限り速くライディングをしたいわけで、Moto2バイクを例に出すとトラクションコントロールは無いながらもタイヤの幅は広く、パワーは少ないわけです。この場合はトラクションコントロールは必要ありませんけど、MotoGPでは必要ですね。」