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★MotoGP2016カタールGP 予選プレスカンファレンス翻訳

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さて予選後のプレスカンファレンスの全文翻訳をお届けします。予選前のFP4ではロッシ選手とロレンゾ選手の絡み、ロッシ選手の契約更新の発表などもありましたが、ポールポジションはロレンゾ選手が獲得しています。3者とも一様にタイヤの消耗度合いがどうなるかは不明としながらも、レースは間違いなく接戦になると語っています。その中で鈴菌の期待の星であるビニャーレス選手はコメント、そして表情からも自信のほどが伺えます。鈴菌としてはロッシ選手の契約更新、ロレンゾ選手もヤマハのオファーを恐らく受けるだろうという予想の元、2017年と2018年のビニャーレス選手残留は硬いかなと予想します。まさかいきなりDucati移籍も無いと思いますし、バイクが仕上がっていないレプソルホンダには魅力を感じないでしょう。ただし、2017年からスズキがサテライトチームを運営する余力が無いとすると、アレイシ選手のシートが。。余談ですが、予選の時もそうですがプレスカンファレンス会場に、ビニャーレス選手のガールフレンドであるキアラ・フォンタネージ(※4度のモトクロス世界選手権チャンピオン)の姿がありましたね。

ニック・ハリス

「ポール獲得は嬉しいでしょうね。転倒しそうな瞬間もありましたが。」

ホルヘ・ロレンゾ

★MotoGP2016カタールGP 予選プレスカンファレンス翻訳

「シーズンのスタートにこうした結果を得ることが出来て嬉しいですね。明日は大事な日になりますし。ミシュランタイヤで新しいエレクトロニクスですから、どういう形になるかまずは2周アタックしてみました。多分一番の戦略としては1周目は少しゆっくりと走って2周目でアタックをかけるということでしょうね。その後にリアタイヤを交換したんですが、1回目の走行の時ほどタイヤが温まっておらず理由は不明ですがフィーリング異なりました。とはいえそのままプッシュを続けてタイムを向上出来ましたが、1コーナーに進入した時にリヤが流れて転倒するところでした。そのせいでその周回はアタックをキャンセルせざるを得ない状況になりました。その時点で再度アタックする事は出来ませんでしたね。ただ1周目はポール獲得には十分なタイムではなく、マルクがチェッカーの後にさらに高速なラップを記録しましたが、とにかくこの位置に残ることが出来て嬉しいですね。スタートには少し有利ですし、ポールでセッションを終えるとレースに向けて自信も持てますからね。」


ニック・ハリス

「4回の練習走行と予選走行でエレクトロニクスとタイヤについて、より多くの事が分かったかと思いますが。」

ホルヘ・ロレンゾ

「ええ。少し向上することが出来ましたし、ライダーとしてもエレクトロニクスは皆に共通ですから、出来るだけ理解するように努力しています。また明日はコンディションに合わせてタイヤの選択も重要になってきます。また1周目、ロングランも考えてもリヤタイヤが重要になるでしょうね。」


ニック・ハリス

「ホルヘありがとうございました。それでは次にマルク・マルケスに聞きましょう。木曜の夜にポール獲得を目指してプッシュすると語っていましたが。」

マルク・マルケス

★MotoGP2016カタールGP 予選プレスカンファレンス翻訳

「良い仕事が出来ました。チームのサポートもありましたしね。まだバイクの仕上がりは100%とは言えませんが、このトラックは自分達が通常苦しむトラックですからね。FP4では良い走行が出来ましたし予選も同様でした。今はプッシュする準備が出来たと言えます。タイヤがミシュランに変わってから高速ラップが記録出来るという感じが今までなかったので。フィーリングは戻ってきていますし明日のレースでどうなるかというところですね。明日のレベルとリズムがどうなるかはわかりませんが、表彰台をかけて戦う準備は出来ていますし優勝を目指して走りたいと思います。」


ニック・ハリス

「最速ラップを記録をしたもののチェッカーの後でした。そしてスタート練習では危ないところでしたね。」

マルク・マルケス

「チームと計算をしてアタックしたんですけど、ラインを通過したのがチェッカーの1秒後でしたね。チェッカーフラッグが見えなかったのでポールを獲得したと思ったんですよ。ダッシュボーを見た時には54.2秒でしたからね。2位には満足しています。スタート練習に関してはすべてをもう一度良くチェックしてみる必要がありますね。これがレースでも起きると非常に危険ですから。」


ニック・ハリス

「マルクありがとうございました。それでは次にマーヴェリック・ビニャーレスにお聞きしましょう。テストの段階でもそうですが、今日は本当に嬉しいでしょうね。」

マーヴェリック・ビニャーレス

★MotoGP2016カタールGP 予選プレスカンファレンス翻訳

「ええ本当に嬉しいですね。今までの苦労が実りました。とにかく明日に備えて良いペースで走行出来ていますし、落ち着いて世界最高峰のライダーを追っていく形になると思います。このスズキ機を完璧な形で走らせて、チャンスがあれば優勝も狙えると思っています。」


ニック・ハリス

「スズキはテストの間に本当に大きな進歩を遂げましたね。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「ええ。スズキは冬の間に大きな進歩を遂げましたし、今ならバイクの上で好きな事が出来るという感じです。ですから本当に自信があります。とにかく明日になって初めて本当に戦闘力があるのかどうかわかるわけです。明日のレースは面白くなると思いますよ。」

ニック・ハリス

「ありがとうござました。今回1列目はすべてスペイン人ライダー。2列目はすべてイタリア人ライダーとなりました。それではフロアからの質問をどうぞ。」


Q

「FP4ではロッシと口論している瞬間がありましたが、お互いの言い分というのはどのようなものなのでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「あれについては彼は自分に何も文句をいう事はないはずですよ。ピットアウトした後に完全に止まる事は出来ないわけですから、後ろから来るライダーが自分を抜くのを待つしかないわけですよ。すでに1コーナーを曲がり初めていた状態ですから、自分が出来るのはホワイトライン上で走ることです。自分に他に出来る事はありませんよ。グラベルに入れっていうんですかね?ですから自分は他に何が出来るんだよ?っていうジェスチャーをしたんです。彼はそれでも怒っているみたいだけど、その理由は彼に聞いて下さい。」


Q

「皆がミシュランタイヤはスムーズに乗る必要があると話していますが、あなたはまた昔のようにアグレッシブなスタイルで走行しているようですが。」

マルク・マルケス

「プレシーズンテストではタイヤを理解してバイクと新しいエンジンと上手くやっていこうとしていたんです。ただ一度良い感じで乗れるようになってきてプッシュするとなると、やはり自分のスタイルになってしまうんです。常に100%で走ろうとしてしまいますし、出来る限りブレーキを遅らせようとしてしまうんです。まだ加速でかなりロスしている状態なので、余計にブレーキングポイントでプッシュしてしまうんです。これがリスクのあるライディングだという事はわかっているんですが、現状ホルヘ、ビニャーレス、ヴァレンティーノ、Ducatiのライダーについていくにはこれしかないんですよ。」


Q

「(※昨年と異なり)明日は他のバイクと同じタイヤを使用するわけですが、それについてはどうでしょうか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「難しいですね。テストの中での自分達のペースはトップで戦えるものですがレースにならないとわかりませんね。Ducatiは自分達をストレートで簡単に抜けますし、自分達もずっと良いペースを維持できるわけでもないでしょうから。タイヤもハードかソフトか難しいですね。とにかく今までずっとこの機会を待ち望んできたので、機会があれば優勝を狙いますよ。」


Q

「MotoGPライダーに質問です。タイヤの耐久性がどの程度であるのかというのは疑問だと思うのですが、明日のレースがどのような展開になるか、タイヤが最後まで保つのか、昨年のレースとは様子が異なってくるのかなど、どう思いますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「リヤタイヤの選択は非常に重要になると思います。まだ自分達は決めていませんが、そこまで大きな差は無いと思っています。自分に戦闘力があればどちらでも良いレースが出来るでしょうからね。」

マルク・マルケス

「面白い質問ですね。高速ラップを10周も20周も続けることが出来るかもしれません。テストの段階ではシミュレーションはしていますが、あくまでレースではありません。またMoto2の後にトラックがどう変化するかもあります。通常コンディションは若干変化しますからね。レースに関しては混戦になると思います。多くのライダーが55.7秒、55.8秒などで接近していますからね。面白いレースになると思います。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「面白いレースになると思いますよ。昨年は自分のバイクも最後には動きまくっていましたからね。ただ今年はかなりバイクも良くなっているので自信はあります。良いペースを維持できることを願っています。マルケスが語ったように良いラップを10周も11周も続けることが出来るかもしれません。タイヤをしっかりとマネジメントすることがレースの中で鍵になるでしょうね。」


Q

「MotoGPライダーに質問です。テストの段階からミシュランタイヤはグリップが落ちた後も良いタイムを刻むことが出来ると言われていますが、限界があるのかどうかという点についてはどうでしょうか。」

ホルヘ・ロレンゾ

「正直言ってわかりませんね。テストの段階では最終ラップであってもファステストラップを記録出来たりしましたから。ただ逆にファステストラップを1周目だとか2周目に記録するのは難しいでしょう。ですから中盤だとか最終ラップだとかにファステストが出るんじゃないですかね。ミシュランのリヤタイヤであれば最後までコンスタントなペースを刻めますが、明日のレースでそのペースがわかるでしょう。」

マルク・マルケス

「ホルヘが言うように明日にならないとわかりません。ソフトを選ぶライダーもいればハードを選ぶライダーもいて、それに前後の組み合わせがあるわけです。面白くなると思いますが正直どうなるかわかりません。Moto2の後のレースでどうなるかですよね。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「わかりませんね。予選では2周目が最高という感じでしたけどレースではフルタンクで100%では走れないわけですから、ペースは最後まで持ちますが10周目か11周目にファステストラップが出るかなと思います。」