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★ガイ・マーティン Dundrod 150転倒後の容態について

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ガイ・マーティン選手については映画「Closer to the edge」でご存知の方も多いかと思いますが、先日のレースで大事故により重症を負ったようです。とはいえ、事故後わずか1ヶ月で元の生活に戻ろうとしているようです。引退も噂されていた同選手ですが、くれぐれも無理しないようにして欲しいですね。
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ガイ・マーティンは8/7にDundrod 150(公道レース)でトップ走行中の最終ラップで転倒し、複数の肋骨、脊椎を骨折した。1ヶ月の今、彼は既に復帰に向けて動き始めている。

 

彼のバイクは木に激突し、彼も揉みクチャになってバイクから放り出された。オーガナイザーからの当初の発表では彼の怪我は重症ではないという発表だったが、もしマーティンの転倒の様子のビデオを見たとしたら、オーガナイザーの"重症ではない"という表現が一般の感覚とは違うことがわかるだろう。

(※転倒時の映像ですが、かなり痛々しいので閲覧注意です。) 
実際のところマーティンは複数箇所を骨折しており、数時間に及ぶ手術で5つの骨折した脊椎をボルトで接続しており、右手にプレートが入っている状態だ。マーティンは転倒について、およそ209km/hで路面に頭を打ち付けて以降の記憶がないと語っている。
 
マーティンは既に復帰に向けて準備を始めているようで、自宅で休養した期間は1週間に満たない状態だ。脊椎を複数箇所骨折、肋骨、中手骨を骨折、胸骨のヒビが入っている状態にも関わらず、彼が休息に費やした時間は僅かだ。
 
オーガナイザーからの"重症ではない"という発表は、ガイ・マーティンの基準ではという事なのかもしれない。詳細はマーティンからのメッセージから伺うことが出来るだろう。
 

ガイ・マーティン

「世間に知られたくないので数週間家でじっとしていましたが、既に自分の事故は良く知られているようですね。流れているニュースはオーガナイザーからの確かな情報です。回復を祈る100以上のカードをいただき、全てに目を通しました。本当に感謝しています。」
 
「転倒については頭を路面に打って以降何も覚えていません。ただ、レースで使用しているダイネーゼのレザースーツとAGVのヘルメットが素晴らしい働きをしてくれました。レザースーツ自体にはそこまで擦り傷があるわけでもないんです。路面に209km/hほどで頭を打ち付けてダート路面に放り出されました。」
 
「路面に頭を打ち付けた衝撃が凄まじかったので意識を失ってしまいましたが、目の充血以外に頭に大きな怪我が無かったのはヘルメットのおかげでしょうね。脊椎を数カ所骨折しましたが、ダイネーゼのバックプロテクターはきっちりと役目を果たしたと言えるでしょう。蜂の巣状のアルミニウム製コアが中に入っているんですが、これが衝撃によって潰れていました。ただこれは設計で想定されているものです。自分が転倒したのは木曜夜、そして金曜午後に手術をして、土曜朝には歩いていましたから、このバックプロテクターが命を救ってくれたと言えるでしょう。」
 
「もしかしたら転倒後にトラックサイドをぐるっと回って(搬送されて)きたのかもしれません。というのもマーシャルが自分が訳のわからないことを口走っていると他の人に語っていたらしいんです。病院で目覚めた時はお決まりの質門でした。「どこが痛みますか?」「これは痛みますか?」などを聞かれました。入院していたのはベルファスト・ロイヤル病院でしたが、ここまで素晴らしい病院は初めてでしたね。自分は5つの脊椎を骨折したんですが、2つが不安定だったので彼らはT4からT10の脊椎をボルトで固定してくれましたが、手術の間に脊柱を動かして傷つける可能性もあったわけです。胸骨も骨折していましたので、脊椎に(※沿ってという事だと思いますが。。)シャフトを入れてやる必要もあったんです。
 
「通常は前側と後ろ側の両方で支えているものなんですが、自分の場合前後両方折れてしまっている状態です。胸骨は下側で折れているんですが、軟骨ですので特にこれといった治療はしていません。肋骨も5本、手の中手骨も骨折していて、手にはプレートが入っています。少し前から仕事に戻っていますが、何をするにも苦労してますね。シャノンが手伝ってはくれますが、自分自身でも復帰を急ぎすぎている愚か者だというのは理解しています。ただ、家に1週間近くいて何かをしないと、いてもたってもいられなかったんです。」
 
「彼女も今は自分が復帰に向けて動く事を認めてくれてね。やはり復帰に向けて準備をする事が身体的にも精神的にも一番の薬ですから。自分は頑張り過ぎてしまう性格ではあるんですが、もちろん回復を遅らせるような事はしないつもりです。外科医は今回の手術で肩甲骨の筋肉を切開して移動させ、元に戻す必要があったんですが、この影響による症状が一番厄介です。折れていない骨に関係する筋肉ですから。」
 
「何かしら必用で行う作業はほとんど頭の上に手を伸ばして行うので、やり過ぎない限りそこまで支障はありません。日に日に力が戻っていくのを感じていますよ。数日間の休みで自分が本当にやりたい事を考える時間が出来ました。やはりレースを続けたいという思いには変わりありません。ただ、どのようなレースをどこでやるのかについては、結論を急ぐつもりはありません。励ましのメッセージを送っていただいた皆さん、本当にありがとう!

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