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★ニンジャH2(Ninja H2)の技術詳細について(その1)

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いよいよEICMAで完全公開されたNinja H2R(ニンジャH2R)と公道バージョンのNinja H2(ニンジャH2)ですが、実は公式サイトにすべての詳細が公開されています。
情報量的に物凄い&技術用語盛り沢山で管理人もよくわからん内容が多々ありますが、このバイクの魅力を伝えるために、数回に渡ってお送りします。

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【コンセプト】

究極のバイク、究極のパフォーマンスを突き詰めるためにNinja H2R(ニンジャH2R)は市販ベースではなくクローズドコース用の車両として製作された。
300馬力のスーパーチャージャーエンジンは驚くべき加速性能、トップスピード、脅威のハンドリングを実現し、存在し得るバイクの中で最高の体験を約束する。

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【名前の由来】
”ニンジャ”という名称はカワサキのパフォーマンスと同じ意味を持つ言葉で、今までの歴史の中で伝説的なモデルに使用されてきた。カワサキの先進性として”ニンジャ”は常にその時代のパフォーマンスのトップを走ってきた。

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1971年に発表されたH2は世間中でセンセーションを巻きおこした。2ストローク748cc3気筒のこの車両は当時最も速いバイクだった。とりわけ世界が注目したのは、その驚くべき加速性能だった。

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それまでに誰もが体験したことが無い興奮を実現するために、Ninja H2(ニンジャH2)は最高のパフォーマンスのマシンを巧みに操るという楽しみをそのパフォーマンスと結びつけている。これは”ニンジャ”に通ずる特徴であり、当時H2がセンセーションを巻き起こした圧倒的な加速性能も同時にNinja H2(ニンジャH2)のパフォーマンスに盛り込まれている。これらの組み合わせにより、この車両はNinja H2(ニンジャH2)と名付けられた。

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川のマークは1870年から続くカワサキのシンボルであった。創業者の川崎正蔵が貿易のビジネスを始めた時、川崎の川の字をモチーフとしたシンボルを作った。このマークはリバーマークとして親しまれ、現在は川崎重工のマークとしてカワサキのテクノロジー、オリジナリティー、革新性を表している。

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Ninja H2(ニンジャH2)の先進的なテクノロジーは川崎重工グループ各社の協力によるものだ。スーパーチャージャーはコジェネレーションのガスタービンから、ピストンクラウンはグリーンガスエンジンから、外装などのエアロダイナミクス関連の技術は航空宇宙部門からの技術によるもの。

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このリバーマークはNinja H2(ニンジャH2)のアッパーカウルに誇らしげに鎮座している。このシンボルはエンジンとシャーシに凝縮された川崎重工の先進技術とノウハウの証だ。このシンボルは市販製品に採用されることは稀で、後々までに語り継がれる歴史的な製品にのみ使用されるもの。

 

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【パワーの追求】
誰もが体感したことの無い加速性能とトップスピードを実現するためにエンジンは軽量でありながら大出力を発揮する事が求められた。スーパーチャージャーを採用することでこの2つのニーズを満たすことが可能となり、エンジンサイズも一般的な1000ccクラスのエンジンと同等のサイズに収まっている。驚くべきパフォーマンスを秘めた998ccの水冷直列4気筒エンジンは川崎重工の技術の証明だ。

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自社製スーパーチャージャーは川崎重工のグループ企業の協力のもと、カワサキの2輪エンジンデザイナー達によって設計された。高効率の2輪用スーパーチャージャーがエンジニアが求めていたパワーと圧倒的な加速力達成のためのカギ。

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自社製スーパーチャージャーはクランクシャフトを動力として遊星歯車機構によって駆動される。この部品は川崎重工の航空宇宙部門の協力による生まれた。結果としてコンパクトで非常に効率の良いユニットになっている。インペラーの回転速度はクランクスピードの9.2倍となり、クランクスピードが14,000回転の時のインペラーの回転数はおよそ130,000回転となる。

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インペラーはアルミ削りだしとなっており、驚くべき精度と耐久性を両立している。スーパーチャージャーを通った後の空気圧は大気圧の2.4倍となる。

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エンジンの全ての部品は各パーツが必要な役割を考えて注意深く選定されており、スーパーチャージャーの圧力と300馬力出力に耐えられるよう、通常のこのクラスの車両のエンジンの約2倍のストレスに耐えられるように設計されている。

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燃焼室はスキッシュエリアをなくすようにデザインされている。小さいエンジンの場合は燃料と空気が混ざりやすくなるような気流を発生させるためにスキッシュエリアを設けることがあるが、大排気量の高出力エンジンの場合、エンジンノックを防ぐことのほうが優先される。燃焼室は燃焼室内の容量の正確性などを確保するためにマシンニングによって製造されている。圧縮比は通常の1000ccエンジンに比べると低めの8.3:1だが、スーパーチャージャーによる高圧のエアーの使用においては理想的数値だ。

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燃焼室のデザインはフラットなピストンのクラウンヘッドによって完成する。川崎重工のガスタービン部門のグリーンガスエンジンの18気筒エンジンにインスパイアされたこのピストンは、アンチノックのパフォーマンスにも貢献している。

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スムースでクイックなシフトを実現するためにドグリングタイプのトランスミッションが選択された。これはMotoGPやフォーミュラ1において採用されている形式。これはカワサキレーシングチームからの技術によるもの。

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スーパーチャージャーへの空気の流れはカウルの左側に位置するラムエアインテークを通じて行われる。このラムエアインテークのデザインは出来る限り直線的にスーパーチャージャーに新気を供給することを目指している。

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リジッド構造の6Lのアルミニウム製インテークチャンバーは大出力のエンジンに最適化されたもの。アルミニウムは高い放熱性を持っているため、吸気されたエアーの温度を低く保つことが可能で、リジッド構造により高い圧力に耐えることが可能。インジェクターがインテークファンネルの上に付けられたステンレス製のネットに直接燃料を噴射することで、より細かい混合気の生成と混合気の冷却に役立っている。

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インテークポートは抵抗の削減の為にポリッシュ加工が施されている。直線的なデザインの排気ポートは燃焼室からの排気における効率を重視しており、カムプロフィールは大出力を追求するためのデザインとなっている。

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チタン製のエキゾーストはシンプルなデザインとなっており、コレクターパイプなどはハイドロフォーミングによって作られている。サイレンサーはメガホンタイプとなっている。

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スーパーチャージャーエンジンにおいてエンジンの冷却は非常に重要だ。多くの冷却水経路は燃焼室の理想的な冷却を実現している。各気筒のエキゾーストポート、スパークプラグ孔、バルブシートエリアに設けられた冷却水経路は優れた冷却効率を発揮。スパークプラグとバルブシートはスチール製でアルミに比べて熱を保ちやすいので、これらを冷やすことの効果は大きい。

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エンジンをコンパクト、シンプルに保つためシンプルなエンジン潤滑方法によってトランスミッションやスーパーチャージャーを駆動するオイルを冷却する。エンジン内部には各気筒のピストンを効果的に冷やすために気筒ごとに2つのオイルジェットがあり、トランスミッションオイルジェットは耐久性の高いコンパクトなトランスミッションの実現に貢献している。

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空気の流れはコンパクトなサイドカウルによって効率化され、エンジンの下側を露出することによりエンジン付近の熱い空気の排出に効果がある。
ラジエターには効率的に空気が当たるようにデザインされており、他のバイクのラジエターよりもエアフローが1.5倍ほど良いこのラジエターは優れた冷却性能を発揮する。

 


Ninja H2R - BUILT BEYOND BELIEF

 

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