★MotoGP2016バレンシアGP ロッシ「ロレンソとDucatiの組み合わせは要注意」
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バレンシアGPではイアンノーネ選手とのバトルに破れ4位を獲得したロッシ選手。Ducatiのストレートの速さに苦戦しているのが明らかでしたが、ここにロレンソ選手が加わるとなると、その戦闘力は非常に高いだろうとしています。 ヴァレンティーノ・ロッシはホルへ・ロレンソの来年のDucatiでの戦闘力を過小評価しているわけではない。ロレンソはヤマハでのキャリア最後のレースとなった日曜のバレンシアを圧倒的な勝利で飾った。ロッシはアンドレア・イアンノーネにメインストレートで何度もDucatiの強さを見せつけられ、最終的にイアンノーネはロッシを下して3位を獲得した。ロッシはロレンソとDucatiの組み合わせについて心配しているのだろうか?
ヴァレンティーノ・ロッシ
「ええ。もちろんです。ここやアラゴンではホンダが最終ラップ付近で自分たちよりも強いと予想していました。ホンダはリアタイヤへ与えるストレスが少ないですから。でもDucatiもまたタイヤを上手に使っています。特にフロントに関してはそうですね。彼らはウェットでのマレーシア、そしてドライでのバレンシアでも、フロントをあまり使わないように思えます。Ducatiは非常に違いが大きいバイクです。自分たちのバイクと比べると弱点もあります。ただ、ストレートに関してはとてつもなく速いです。2017年のチャンピオンシップ争いにおいて、ロレンソとDucatiの組み合わせを忘れているとしたら、とても愚かですよ。彼は高い戦闘力を発揮すると思います。」
ロッシはDucatiで2011年と2012年に惨憺たる結果を残したが、ロレンソが9年間ヤマハで過ごした後を考えると、同じ事は起きないだろうとしている。
「第一に、Ducatiの今の雰囲気はかなり異なります。内部が凄く大きく変わりましたね。ホルへは気分良く走れると思いますよ。正直なところ、自分がDucatiで走っていた時も内部の人間関係は普通だったんです。残念ながらバイクを改善することが出来ず、結果が出せませんでした。ただそれ以外の点は良かったですよ。ヤマハも雰囲気はとてもよくて家族的ですね。そしてヤマハでは常に正しい方向に作業が出来ていると思います。それに日本人はライダーを常にトップに置いて、細かい問題も全て解決しようとしてくれるんです。ロレンソがDucatiで走る事を考えても、その部分は大丈夫でしょう。」
ロッシは日曜のレースで、ロレンソに7.7秒の差をつけられた事に関しては、仕方ないと認めている。
「ホルヘはこのトラックでは自分よりも速いですね。最終的なタイム差はそれによるものでしょう。今日はフロントタイヤに苦戦しました。ハードでレースをしようと思っていたんですが、残念ながら左サイドのグリップが十分ではありませんでした。ただ今日は気温が少し高いこともあって、ソフトタイヤで苦戦してしまいました。ここではロレンソが速かったですよね。」
なお、ロッシはチャンピオンシップにおいてはロレンソを16ポイント差で下し、マルケスに次いで2位を獲得している。