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★MotoGP2016マレーシアGP イアンノーネ「完全には回復していない」

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怪我で長期欠場中のアンドレア・イアンノーネ選手のロングインタビューがありました。怪我をした当初は大した怪我ではないと思っていたということですが、怪我の深刻さに気づいてゆっくりと静養をしているようです。とは言え、Ducatiと外部からのプレッシャーによってセパン入り、FP1には出走するようです。 f:id:teletele916:20161027225651p:plain アンドレア・イアンノーネがセパンに来れないと考えていた人間もいるが、アンドレア・イアンノーネは火曜日にセパンに到着した。彼はプールやホテル、ベッドで時間を過ごし、朝も遅くに起きてジムにはまったく行く素振りが無かった。

Q

「ミサノではレースが出来ないということで起こっていましたが、それから何がかわったんでしょうか?」

アンドレア・イアンノーネ

「頭に血が上っている状態で、自分の怪我がいかに重大なものか気づいていなかったんです。ただ乗りたいという気持ちだけでした。乗ることは許されず、2週間後にアラゴンでバイクに乗れるかを試すことになりました。」

Q

「しかしレースには出場しませんでした。」

アンドレア・イアンノーネ

「ええ。レースが出来る状態ではないと気づいたんです。それから1ヶ月ほど動かさないでいました。見せたいものがあるんですけど。(※と言って彼はiPhoneを取り出してメッセージを見せる)これはDavide Giuglianoが自分にくれたメッセージで、彼は2015年にDucatiのスーパーバイクで同じ怪我をしているんです。彼によると1年ほどレースから遠ざかっている必要があったということです。(※彼はメッセージを読み上げる)「アンドレアへ。回復に必要なだけ時間をしっかりとって欲しい。最初はこれはなんでも無いような怪我に思えるけど、ただ背中というのは。。。。」

Q

「ではなぜここへ?」

アンドレア・イアンノーネ

Ducatiからのプレッシャーと外部からのプレッシャーです。ですからここに来たんですけど、ここの湿度は何の助けにもなりません。」

Q

「FP1だけ参加して棄権はいつでも出来ますよね。」

アンドレア・イアンノーネ

「でここまで無駄足のために来たと?いや挑戦はしますよ。それにレースはしたいですから。これが自分にとってはDucatiに乗る最後のチャンスなんです。」

Q

「Ducatiを離れてロレンソに任せるという気持ちの準備は出来ていますか?」

アンドレア・イアンノーネ

「わからないけど、彼が準備できていれば。彼の強さはコーナリングの速さです。ただデスモセディチの場合はそれを忘れないと転倒します。特にこのミシュランタイヤだとね。

Q

「でも素晴らしいエンジンがあります。」

アンドレア・イアンノーネ

「ええ。でもエンジンだけでは全てをこなせるわけではないんです。自分達のアドバンテージは、デスモセディチは低速トルクが小さいということで、バイクを起こす時にスロットルを開けてもウイリーやスライドをしないんです。ヤマハと違ってね。問題はコーナリングで、曲がるためには誰かにフロントを引っ張ってもらう必要があるくらいなんですよ。ホンダのバイクを見ました?彼らのバイクは本当にクイックに向きを変えるんです。Ducatiはこの問題と1年戦っていますが解決出来ていません。いくつか自分もアイディアはありますけど、自分はエンジニアではないですから。エンジニアはライダーを信用して意見を聞く必要があると思います。」

Q

「失望しているように思えますが。」

アンドレア・イアンノーネ

「信じる事が大切です。」

Q

「スズキのバイクは調子が良いようです。あなたの気分も明るくなりますか?」

アンドレア・イアンノーネ

「勿論です。ただテストの制限が年に5日というのが無ければ良いんですけどね。スズキは良い結果を残していますから、自分にとっては重要です。自分が決断したのはこのプロジェクトを信じているからですし、彼れらが2年間で成し遂げた事を信じているからです。彼らは完全に新しいバイクで継続的に成長を続けています。つまり明確なアイディアがあり、バイクを向上させているということです。」

Q

「GSX-RRに乗るのはいつですか?」

アンドレア・イアンノーネ

「ヴァレンシアテストとヘレスのテストです。何日かわかりませんけど、1日か2日でしょう。」

Q

「今回のGPに関してはどのような感想ですか?」

アンドレア・イアンノーネ

「悪くないです。しかし理想的なコンディションではありません。受け入れるのが難しい状況です。良い結果が出ていた時の怪我ですから。残念ながらこの種の怪我の経験はないもんですから。それに回復にどれだけの時間がかかるかもわからないわけで。。1ヶ月が経過しましたけど一生分くらいに長く感じますよ。」

Q

「十分な休みは取れているんですか?」

アンドレア・イアンノーネ

「もう1ヶ月この状態ですし永遠に思えます。骨折自体はそこまでシリアスなものではないんです。最初はドクターもすぐにバイクに乗れると言っていました。彼らを信じていたんですが、毎回トライする度にいかにそれが難しいのかに気付かされるんです。」

Q

「問題は何なのでしょう?」

アンドレア・イアンノーネ

「乗っている間は痛みはそうでもないんですが、その後が痛むんです。アラゴンで乗ろうとした後は、痛みで1週間ほど首が動かせなくなり、背中も非常に痛みました。痛みで夜も眠れなかったんです。

Q

「今はどうでしょうか?」

アンドレア・イアンノーネ

「良くなってますが、完全に回復してはいません。ここまでの旅も大変でした。」

Q

「ドクターはなんと言っていますか?」

アンドレア・イアンノーネ

「脊椎はまだ壊れたままで、いつも同じ事を話しています。つまり回復には2.5ヶ月〜3ヶ月がかかるということで、まだそこまでは経過していないということです。」

Q

「ただこうしてここにいるわけですが。。」

アンドレア・イアンノーネ

「家にいてTVでレースを見るのは辛いんですよ。完全に回復していないとわかっていてもね。」

Q

「バイクに乗って期待することは?」

アンドレア・イアンノーネ

「誰も何が起こるかはわかりません。1日経った後にどうなるかですね。サプライズは期待していませんが、ただポジティブな週末を過ごしたいですね。1ヶ月レースを欠場した後で競争力を発揮するのは難しいと思いますけどね.。辛抱強く、他のライダーが何をしているかには意識を集中せずにいきます。良いタイムで走れれば良いですけど、痛みをなんとかする必要があります。」

Q

「1ヶ月もレースを欠場していることで非難されているようですが。」

アンドレア・イアンノーネ

「そう人々が思うのも当然でしょうね。彼らは自分の怪我について知りませんし、MotoGPバイクを乗ることが以下に身体的、精神的に大変なのか理解していないんです。コンピューターの前でそうした批判を書くのは簡単です。実際に経験した人だけがわかることです。誰もが自分の意見を自由に述べる事が出来ますが、時にはそれが正しくないこともあります。」

Q

「TVでレースを見るのは、やはりつらいですか?」

アンドレア・イアンノーネ

「全てが恋しいですね。日本では競争力があるとわかっていましたから乗りたかったんですけど、自分はソファに座っていました。。いずれにしても状況を受け入れましたけどね。」

Q

「最近のレースでのDucatiについてはいかがですか?」

アンドレア・イアンノーネ

「良いと思います。アラゴンでは苦戦していましたけど、日本とオーストラリアでは良い走りでした。成長していると思いますし、来年はどのトラックでも競争力を発揮して欲しいですね。」

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