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★MotoGP2016カタールGP クラッチロー「ウイングレットで足を切る可能性があるのではないか?」

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少し前の金曜時点の内容なんですが、クラッチロー選手がウイングレットに関する懸念を述べていましたのでご紹介。2017年からウイングレットはレギュレーション上で禁止されるのではないか?というウワサ話も出てはいますが、現時点のレギュレーションではOKです。ただ、確かにこうしてDucati以外にヤマハもホンダもウイングレットを使用している状態での接戦では、他のライダーの足にウイングレットが接触するのではないか?というクラッチロー選手の懸念は至極もっともという気がします。

★MotoGP2016カタールGP クラッチロー「ウイングレットで足を切る可能性があるのではないか?」

近年導入されたウイングレットに関してはメカニックが怪我をするというだけではなく、数人のライダーは乱気流という問題も感じているようだ。LCRホンダのカル・クラッチローは次のように述べる。

カル・クラッチロー

「自分達もその恩恵に預かる事があるかもしれませんので、何も言うべきではないと思っている自分もいるんです。でも誰かの足をスパっと切るというイメージもあるんですよ。そんなことが起きるまえにウイングレットは壊れると言われていますが、でもどうやってそれを知るんですかね?彼らはそれを試したのか?それとも以前に同じ事が起きたのかって話ですよ。Ducatiの後ろを走っていると、その乱気流はびっくりするくらいですよ。フィリップアイランドでイアンノーネの後ろにいたペドロサみたいにね。自分は彼が6速で走行中にバイクから放り出されると思ったんですよ。彼はメチャクチャに揺られてましたからね。」


またクラッチローは、昨年のセパンでドヴィヅィオーソのウイングレットに接触した事が彼の転倒に原因になったのでは無いかと考えてもいる。クラッチローは木曜に12位タイムを獲得した後に次のように語った。


「自分がドヴィのウイングレットに接触したのかハンドルバーに接触したのかはわかりませんが、それが彼の転倒の理由だったと思うんですよ。ウイングレットに反対ってわけではありません。ルールには則っているし、まぁ上手く作ったもんだと思いますよ。もし自分がDucatiに乗っていればそりゃウイングレットがあったほうが良いですしね。」


「今日は満足はしています。今夜はあまりリスクは取らなかったんです。ラップタイムを見てもわかると思いますけどね。冗談では無いんですけど、自分のタマの上にバイクが降ってきたコーナーで毎周0.4秒失っているんですよ。(※カタールでのプレシーズンテスト最終日での出来事)そのコーナーがある最終セクターでは石のように固まってしまうんです。攻め始めればラップタイムは向上すると思いますけどね。あとはエンジンブレーキングとコーナーエントリーで妙な感触があるんです。リヤが妙な挙動をしていてリヤブレーキを全く使えないんです。ただホンダ機に乗る場合はリアブレーキはマストなんです。ですからこれは調査してみないといけませんし、明日どうなるかですね。」


クラッチローは木曜時点でトップタイムのホルヘ・ロレンゾから1.156秒遅れのタイムで、ホンダ最速のダニ・ペドロサから0.5秒遅れ。ペドロサとチームメイトのマルク・マルケスはRC213Vで再びウイングレットを試している。なお、Ducatiとヤマハはコーナー脱出時のウイリーの抑止のために既にウイングレットを試している。


by Peter McLaren www.crash.net