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★MotoGP2016 ドルナ「現在、事故の原因解明は出来ていない」

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アスファルトのランオフエリアをグラベルにすれば良いのでは?と考えがちですが、どうやらそう簡単なものでもないようです。バイクの場合はエアフェンがあったとしても、バイクとライダーの衝突に対する安全策はライディングギアしか無いわけですが、ライダーの中には数100グラムの重量増を嫌ってエアーバッグ付きのレザースーツを嫌がるライダーもいます。また、観戦エリアとコースが離れているサーキットは、観客にとってはあまり面白くないという、様々な矛盾を抱えているわけです。色々と難しいですね。

★MotoGP2016 ドルナ「現在、事故の原因解明は出来ていない」

MotoGPオフィシャルは金曜日にMoto2クラスのFP2で起きたサロムの転倒の原因については未だに不明だと語る。24歳のサロムは高速コーナーで転倒しており、不鮮明なセキュリティカメラの映像から判断するに、バイクに続く形でアスファルトを滑走しバイクに続いてエアフェンスに激突している。サロムとバイクはエアーフェンスの全く同じ箇所に衝突しており、恐らくサロムはコーナーを曲がり始める前からコントロールを失っていた事がわかる。

ドルナCEO カルメロ・エスペレーター

「今日の時点では事故の原因解明は出来ていないということをお伝えする必要があります。事故現場に行き、タイヤ痕を見ましたが、ルイスが転倒した箇所は通常のラインの外側なんです。彼はコーナーへと向かうラインを走行していませんでした。何かはわかりませんが、何かが起きたのです。今はバイク、テレメトリーなどを調査しています。しかし何か妙な事があったとしてもそれを解明することは出来ません。ですから一度起きる事は再度起こると考え、同じサーキットレイアウトでのレース開催は出来ないと判断し、セーフティーコミッションがレイアウトの変更を決定したのです。」


エスペレーターは事故の前にターン12に関する変更の要請は無かったと語る。グラベルトラップの不足なのでは?という質問に対し、FIMグランプリセーフティーオフィサーのフランコ・ウンチーニはグラベルはライダーが乗車している場合は危険性が増す可能性を述べた。


フランコ・ウンチーニ

「FIMはあの部分の舗装をF1のために要請し、また同時にアスファルト舗装のランオフエリアも二輪用に同様に必要なのです。例えばストレートの先のランオフエリアで、路面が舗装路であればブレーキングを続ける事が出来ます。しかしランオフエリアの前に転倒せずに進み続けた場合、グラベル上でブレーキングをかけることになりますが、その場合は確実に転倒してしまいます。新しいセクションを2年前に試したんですが、ライダー達が古いレイアウトを維持したほうが良いと言ったんです。エアフェンスは機能しました。大筋においてはね。問題は彼がバイクに突っ込んでしまった事でしょう。ですから彼はエアフェンスではなくバイクに突っ込んでしまったんです。バイクがフェンスで跳ね返り、その事で致命的なダメージを負ってしまったんです。」


事故の原因が不明である中、F1レイアウトが採用されることになった。この改修によってターン12はタイトな右コーナから始まるシケインとなり、バックストレートの後もタイトなコーナーとなった。


ドルナCEO カルメロ・エスペレーター

「セーフティーコミッションのメンバーと10名のライダーと話し合いを行いました。こうしたレイアウトを使う機会が今回はありました。他のサーキットではこうした手法は取れなかったでしょう。事故現場に行き、原因がわかるまでは同じレイアウトでレースは出来ないという事になりました。ただいくつかのウォールを動かして、F1シケインの内部にあるものもいくつか動かしたんです。ですから昨日はウォールを動かしたり、トラックのエッジ部分(※多分縁石かと)を動かしたり、グラベルのランオフを作ったり、エアフェンスを追加したりしました。そして最終的に満場一致でこの案で合意に至ったのです。将来的にこのレイアウトでレースを行なうのであれば、多少変更が必要でしょう。何が起きたのかについて全てデータがわかってくれば、旧レイアウトで行なうか否かを決定する事が出来るでしょう。」


セーフティについて上がり続けるトップスピードも懸念の1つだと語る。しかし簡単な解決差はない。


「セーフティコミッションはストレートスピードがもう少し低ければ良いのにという話をします。しかし我々はグランプリコミッションとFIM、IRTA、ドルナ、MSMAでこうした技術的な内容を話し合う機会を設けています。スピードリミットを減少させるのは簡単ではありません。というのもエンジンのバルブの動作の仕組みが異なりますからね。(※ニューマチックの日本者勢とアプリリア、デスモドローミックのDucatiということ。)最高回転数にリミットを設けるのが簡単な方法です。しかしこれは異なるエンジンには異なるインパクトとなります。もちろんMSMAはこの内容についての可能性を探っています。しかし正直なところ簡単な事ではないんです。」

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