★MotoGP2015夏休み前ミサノテスト day2
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テスト2日目までが終了したようです。最終日はミシュランタイヤテストになりますが、タイムなどは公表されません。前回までのテストですとリヤタイヤのグリップがフロントタイヤのグリップに勝ることで(コーナーでの加速時に)転倒が多発していましたが、今回はどうでしょうか。
ミサノテストの2日目は気温37度、路面温度60度という厳しい暑さの中で行われた。この暑さにも関わらず、ホンダ、スズキ、Ducatiのタイムは向上し、各々のメーカーはレース向けのセットアップを向上させた。
ホンダのマルク・マルケスとダニ・ペドロサは2016年型のRC213Vを試した。今回のテストの主な目的は開発の方向性が正しいかどうかの確認だ。これに関してマルケスは開発の方向性が間違っているというようなコメントを残しているようだが、それ自体は役に立つ情報だったと言える。マルケスはフロントエンドのフィーリング向上に関しても作業を行い、これに関してフィーリングは良くなったがブレーキングの課題がまだ残っている。マルケスはテストの終盤に転倒しているものの怪我は無い。これ自体はマルケスがこのコンディションの中でハードに攻めすぎたのが原因のようだ。ペドロサは再度シーズン終盤に向けたベースセットアップの作業を進めた。
Ducatiではアンドレア・ドヴィヅィオーソ、アンドレア・イアンノーネがベースセットアップの作業を行い、ドヴィヅィオーソによると2日間で大きな進歩はないものの多くのデータを収集出来たため、全体的には楽観視しているとのこと。彼らは明らかにシーズン前半よりは速いタイムであるものの、まだやるべき作業は残っている。ドヴィヅィオーソによるとコーナーエントリーの改善が必要とのこと。
チームメイトのイアンノーネは5月のムジェロの転倒で痛めた肩のためテストを早めに切り上げた。イアンノーネは今年の終わりには手術を受けて肩の問題を治す必要があるが、ドクターはなるべく早めにこの問題を解決するように薦めている。
スズキはジオメトリーのセッティングを進め、アレイシ・エスパロガロとマーヴェリック・ビニャーレスは作業内容に満足している。アレイシはバイクのフロントエンドのフィーリングの改善に成功し、同時にトラクションコントロールの戦略についても作業を進めた。両ライダーともにラップタイムが向上し、よりコンスタントなペースが刻めるようになった。
各チームともに最終日は来シーズンから使用することになるミシュランタイヤのテストを行う。今までのテストと同様に各ライダー、チームともにプレスに対してその内容を語る事は許されていない。このテストが終わると晴れて彼らの夏休みがスタートする。
各ライダーのベストタイムは次のとおり。
マルク・マルケス 1:32.00
アンドレア・ドヴィヅィオーソ 1:32.50
ダニ・ペドロサ 1:32.66
マーヴェリック・ビニャーレス 1:32.70
アンドレア・イアンノーネ 1:32.70
アレイシ・エスパロガロ 1:32.80