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★MotoGP2016 データから見るカタルーニャGP

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先日のカタルーニャGPではロッシ選手とマルケス選手の終盤のバトル、そして序盤にはペドロサ選手とビニャーレス選手のバトルがありました。データで振り返るとどのようなバトルだったのかと思い、チャートで比較してみました。なお、予選のグリッド位置は、マルケス選手がポールポジション、ペドロサ選手が3位、ロッシ選手5位、ビニャーレス選手6位です。

(※本エントリーは、スマートフォンの画面だとチャート表示の幅が足りないかもしれません。画面を横向きで見るか、PCでお楽しみください。)

★MotoGP2016 データから見るカタルーニャGP

セクター1

まずはセクター1の比較。セクター1はこれと言って大きな差は見受けられません。

セクター2

セクター2ではロッシ選手がほぼ一貫して最速タイムを記録。マルケス選手はインタビューでセクター1とセクター2でのロスが大きかったと語っていますが、データで見てもロッシ選手にリードを広げられているのが見て取れます。

ビニャーレス選手は5周目くらいまでロッシ選手を上回るペースですが、ペドロサ選手を抜こうとしていたためかデータがデコボコしています。ただ、序盤にスムーズにペドロサ選手を交わすことが出来ていたとしても、全体的なペースを考えると後半に抜き返されていた可能性が高いでしょう。

セクター3

セクター3もビニャーレスはロッシ選手を上回るタイムで走っていますが、やはり9周目以降ずるずるとタイムが落ちていきます。そう考えると、彼のタイヤのグリップは9周目付近から徐々に落ちていった可能性が高いと言えます。

マルケス選手は17周から21周にかけてはロッシ選手を上回るタイムでこのセクターを走っており、こことセクター4のタイムでロッシ選手に接近していったと言えるかもしれません。

セクター4

セクター4はマルケス選手が唯一良いタイムで走れたと語っているとおり、マルケス選手が安定して良いタイムを記録しています。トップ3人と比較するとビニャーレス選手のタイムがかなり離れていることから、ハードブレーキが必要なセクターではスズキは未だに苦戦していると言えそうです。

ラップタイム

最後にラップタイムの比較です、表彰台を獲得した3人のタイムは12周以降ほぼ拮抗しています。優勝したロッシ選手の7周目までの平均ラップタイムは最も速く、序盤に一気にリードを広げた事で今回の優勝を掴んだと言えます。

体重が軽いことなどで、ハードではなくミディアムのリアタイヤを使用したペドロサ選手のタイムも悪くはありませんが、タイヤを保たせようとして序盤にペースが上げられなかった事で、最初の12周ほどでロッシ選手とマルケス選手に完全に置いて行かれてしまった事が伺えます。

リアのグリップ不足を挙げていたビニャーレス選手のラップタイムは、9周目以降ひたすらに遅くなっていきます。新型シャーシは気温が高いコンディションでのグリップ低下に効果アリとの事なので、アッセンでは期待しましょう。