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★MotoGP2016カタルーニャGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

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さて木曜日に行われたカタルーニャGPのプレスカンファレンスの翻訳をお届けします。話題はKTMへの移籍を発表したポル・エスパロガロ選手に集中していますが、スズキにガッカリしたというアレイシ・エスパロガロ選手が対象的です。マルケス選手もホンダでの2年間の契約延長を発表しましたが、色々と細かい条件を含めて詰めていたようですね。

★MotoGP2016カタルーニャGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

ニック・ハリス

「第7戦の舞台である美しきバルセロナからお届けします。センターには現在チャンピオンシップをリードするモヴィスターヤマハのホルヘ・ロレンゾ。今年は前回のムジェロを含めて3勝しています。バルセロナでは素晴らしい記録を残しており、MotoGPクラスでは2010年、2012年、2013年、2015年に優勝。250ccでは2007年と2008年に優勝しています。右側には現在チャンピオンシップ2位のレプソルホンダのマルク・マルケス。今季2勝。2011年に125ccで優勝。2014年にはMotoGPクラスで優勝しています。ホルヘの左側にはヴァレンティーノ・ロッシ。チャンピオンシップ3位、今季スペインのヘレスで1勝しています。ここでは12回MotoGPクラスで表彰台を獲得。6勝、過去2年は6位となっています。125ccで1勝、250ccで2勝しています。マルクの右側にはアレイシ・エスパロガロ。エクスタースズキチームで現在チャンピオンシップ6位、弟のポルから1ポイントリードしている状態です。昨年はスズキのバイクが予選でワンツーを獲得。2011年にはポルはMoto2で 初めてのグランプリレーシングでのポールポジションを獲得しました。彼は現在チャンピオンシップ7位。2006年にこの場所でグランプリレーシングのデビューを果たしました。2013年にはMoto2で優勝しています。そして現在チャンピオンシップ9位のアンドレア・イアンノーネ。今季はムジェロを含めて2回の表彰台を獲得。バルセロナでは125ccで優勝、Moto2クラスでの優勝、昨年はMotoGPクラスで4位に入っています。これが今回のプレスカンファレンスのラインナップです。」

ニック・ハリス

「ホルヘ、チャンピオンシップをリードした状態でホームレースとなり、ムジェロでも優勝している状態です。素晴らしい状況ですね。」

ホルヘ・ロレンゾ

★MotoGP2016カタルーニャGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「ホームレースでチャンピオンシップを10ポイントリードしています。ただ差は10ポイントだけで、この先300ポイントあることを考えると道のりは長いですね、フィニッシュライン僅差で勝利したムジェロも含めて2勝していますから良いフィーリングです。自分達のバイクは戦闘力が高いですし、新しいエレクトロニクスやミシュランの組み合わせも悪くありません。この場にはバイクと自分自身の幸運を祈りながらやってきました。」

ニック・ハリス

「ライダーのラインナップを見てみると、ほとんどこの前のレースの光景に似ています。

ホルヘ・ロレンゾ

「ええ。過去数年の中でも最も接近した戦いになっていると言えます。バイク、ファクトリーもここ20年で無いほどに接近しています。マルケスも強いしろっしも強い。イアンノーネもいますし、スズキも速い。本当に多くのライダーがとても競争力が高い状態です。ただ自分達の戦力も高くて、最初の6戦で3勝しており、アルゼンチンは別として他の2戦は2位でしたからね。こういった結果がチャンピオンシップを戦う上で非常に重要なんです。」

ニック・ハリス

「バルセロナもムジェロやフィリップアイランド同様に素晴らしい場所ですね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「本当に特別なサーキットです。バンピーなコーナーもありますが自分達のシャーシは悪くありません。1つだけ1速で走るコーナーがありますが、それ以外は高速コーナーや向き変えが多いですからね。それに自分はここでずっと速いライダーです。過去5年で4回勝利していますしね。ここでは気温が高いとレース中にコンスタントなペースを刻むのは難しいです。バイクがズルズルと滑ってしまうんですよ。ですからバイクのセッティングが非上に重要になります。ただ素晴らしい形で優勝を狙えると思いますよ。」

ニック・ハリス

「ホルヘありがとう。それではマルク、驚きではありませんが、この先2年間ホンダに残る事になりましたね。」

マルク・マルケス

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「こうしてホンダと2年間の契約を更新することが出来て嬉しいですね。特にこうして自分ホームであるカタルーニャでの発表ですし、ホンダと一緒であれば素晴らしい仕事が出来ると信じています。今年残りとそれからこの先2年間ホンダで走ることになりますが、自分の心の中にはホンダしかありませんから、最高のオプションでもあり最高のフィーリングですね。」

ニック・ハリス

「10ポイントの差がホルヘとの間にあります。ホルヘは大きな差では無いと語っていますが、色々と問題がある中での10ポイント差というのは嬉しいでしょう。」

マルク・マルケス

「嬉しいですね。2位であるということではなくてポイントが接近しているという事が嬉しいです。シーズン開始の段階では本当に難しくて、モントメロには25ポイントビハインドという形でくる事を予想していたんです。ですからこうして10ポイント差で来れた事が嬉しいですし、ムジェロでのレースに関しても満足しています。それに今回のレース、それから月曜日のテストを楽しみにしています。昨年はここでのテストでもう1ステップ進むことが出来ましたからね。」

ニック・ハリス

「月曜のテストは本当に重要になりますね。」

マルク・マルケス

「皆にとって重要なテストですが、特に自分達にしてはそうです。ここで試すようなことというのはシーズンの中でつきまとう事ですからね。ブルノでもテストはありますがそれはまた違うんですよ。月曜のテストを楽しみにしていますが、まずはレースです。ただムジェロの結果を見るとここでも良いレースが出来そうです。」

ニック・ハリス

「ここでのレースはいつも忙しいですね。FIM絡み、環境を守るためのKissプロジェクトなどもありますし。これらも重要ですね。」

マルク・マルケス

「既にいくつかイベントはこなしているですが、2013年からFIMとこのイベントをやっています。今回はこのKissバルセロナですが、ただどのサーキットのことも大事に思っています。」

ニック・ハリス

「マルクありがとう。それではヴァレンティーノ、ムジェロは残念でしたが、ヤマハによるとエレクトロニクスの問題によるレブリミッターのトラブルだったようですね。これについて色々と語る事はありますか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

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「モータースポーツにおいてエンジンブローするというのは、いつもこうした問題、大体エレクトロニクスの問題ですね。ムジェロではストレートの後、全開付近でのジャンプがあるんですよね。どうやらレブリミッターが昨年のようには正確に出来ていないみたいですね。それで丘の上でバイクがジャンプしている時に回転数が上がりすぎた事が原因のようです。本当に残念ですが、残りのシーズンでは起きないようにと思っています。」

ニック・ハリス

「レコードを見てもそうですが、マルクとホルヘが語るように素晴らしいトラックですよね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「このレイアウトも好きですし、ここでレースをするのも好きです。グランプリカレンダーの中でも最高のサーキットの1つですし、そして後はサーキットレイアウトが素晴らしいという点です。過去2年がグリップレベルの問題でレースが難しかったんです。それ以外は良いトラックですね。ロングコーナーの中では良くスピンが発生しますが、バルセロナですから多くのファンが詰め替えていますよね。日曜に向けて競争力を高めたいですね」

ニック・ハリス

「そしてまた予選が非常に重要になりますね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ムジェロでは最高のレースになった可能性がありましたから、本当に残念でした。彼らは最終ラップに素晴らしいバトルをしていましたから、自分もその場にいたかったですし、3人いたら本当に面白い展開になったと思います。またファンのためにもそうですね。ただそれ以外は良い週末でした。ずっと良いタイムでしたし、同じような形を目指したいですね。」

ニック・ハリス

「ヴァレンティーノありがとう。それではアレイシ・エスパロガロ。現在チャンピオンシップ6位、ここでは昨年素晴らしい思い出があります。ここでスズキでポールポジションを獲得しましたね。今シーズンは本当にコンスタントに結果を出しています。」

アレイシ・エスパロガロ

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「昨年はスピードがあることを週を通じて証明出来ました。ただ残り5周でミスによって転倒となりました。今シーズンは良くやっているということですけど、プレシーズンは多くの転倒がありましたし、カタールのレースは自分のキャリアの中で最悪と言える出来でした。ただこうした走り、アルゼンチンでの転倒を入れてもチャンピオンシップ6位ですから、最終的には満足です。」

ニック・ハリス

「来年に関しては色々なニュースが飛び交っていますが、あなた自身としてはいかがですか?」

アレイシ・エスパロガロ

「先週はかなり辛かったのですね。自分がスズキにとって自分で思っているよりも重要ではないのだと分かってしまいました。ただ結果的にこうした形になってしまったわけですから、自分を本当に必要としてくれるところで走ろうと思っています。これが今現在最も重要なことですね。」

ニック・ハリス

「スズキはあなたを欲しいと言ったのか、いらないといったのかどうでしょう?」

アレイシ・エスパロガロ

「話はしていませんが、自分がそう感じているという話です。というのも自分達はチャンピオンシップで6位と4位のペドロサからは少し離されているだけですが、スズキはこの結果に関心を示そうとしません。これは自分としては気に入らない部分でかなりガッカリしています。その他の可能性に関して動いているところですが、まだ将来を決めるには至っていません。恐らく他のスペイン人から何か発表があると思いますけどね(笑)(※弟のほうをチラっと見る)今回発表があるのは自分ではありません。(※会場(笑))」

ニック・ハリス

「アレイシありがとう。それではポル、ここでは2006年にデビューし、現在はチャンピオンシップで7位ですが、今朝テック3とあなたが異なる道を行くという発表がありました。ではこの先どこにいくのでしょうか?」

ポル・エスパロガロ

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「兄貴が言ったように(笑)KTMと2年間の契約をしました。新しいチーム新しいバイクです。自分としてはここにいるライダー達と戦うために違う道を選んだとうことです。KTMと一緒に働くというのはとてつもなく大変なことだと思います。これからKTMと共に仕事をするわけですが、まずはヤマハに感謝を述べたいですね、エルヴェ、リン、中島さん、辻さんに感謝を述べたいです。彼らがMotoGPで走る機会を自分に与えてくれ、それが自分にとっての夢でしたからね。本当に感謝してもしきれません。そしてDucati、Avintiaも自分に大きな興味を示してくれた事に感謝します。KTMでの新しいプロジェクト、冒険を楽しみにしています。」

ニック・ハリス

「非常に困難な冒険ですが、新しいプロジェクトですね。」

ポル・エスパロガロ

「今チームを作っているところで、自分もまだバイクすら見ていません。どのように機能するのか見てみたいですし、彼らのエネルギーやスピリットも感じてみたいと思っています。彼らがMoto3に来た時のように良い形にしたいですね。ただMotoGPの世界は簡単ではありませんからね。そして今年はまずヤマハでの仕事が残っています。鈴鹿8耐でも連勝を遂げたいと思っていますし、新しいプロジェクトはそれからです。」

ニック・ハリス

「ポルありがとう。それでは反対側のイアンノーネ。ムジェロではこの2人と戦えたと思いますが、良いスタートだけが欠けていましたね。ここでは自信をを持っていることでしょう。」

アンドレア・イアンノーネ

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「ムジェロは残念でした。良い形でスタート出来たのにね。スタートは残念でした。あれは本当に最悪のスタートでした。でも今回はバルセロナでの新しい週末です。このトラックは好きですし、125ccとMoto2クラスで勝利もあります。良い記憶もあります。良い週末になるように願っています。」

ニック・ハリス

「来年に関してどうなるかが分かっていますから集中出来ますね。」

アンドレア・イアンノーネ

「ええ。自分のプライオリティは今年に集中することです。全てのレースでトップで戦える可能性は高いと思いますからね。」

ニック・ハリス

「イアンノーネありがとうございます。それではフロアからの質問をどうぞ」


Q

「MotoGPに来たことを覚えているんですが、Moto2から鳴り物入りでヤマハと契約して、そしてこうしてヤマハを出て行くわけですが、それについてどのように思いますか?」

ポル・エスパロガロ

「まぁ残念ですけどね。ただテック3では自分をフルにサポートしてくれました。ヤマハのファクトリーチームに行くために色々と助けてくれましたしね。もちろんこのまま続けるオプションもありました。人生の中では違う道にいく必要もあると思うんです。自分はテック3で3年間努力しました。皆で努力していましたがファクトリーバイクを手に入れるという事は出来ませんでした。ただそんな中でも1ポイントでも多く、1つでも表彰台を獲得しようと努力してきました。ただKTMがそこでファクトリー契約という機会をくれたんです。もちろんクレイジーな挑戦だと思いますが、自分は今24歳と若く、2年後に26歳です。その時点でもまだ若いですから、人生がどこにいくかわかりませんが、この先2年間で色々と上手く行くと良いなと思っています。」

Q

「F1でフェルスタッペンが優勝した事を祝福していましたが、オランダのアッセンが次回ラウンドです。オランダのモータースポーツ文化に関して何かコメントはありますか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「F1はいつも情報を追っているんですが、皆がフェルスタッペンの事を話していました。4輪のドライバーも彼がカートをやっている時からフォローしていますからね。彼は本当に若いですし、バルセロナでのレースは素晴らしいものでした。彼のドライビングはまるで熟練のレーサーのようでした。彼は2台のメルセデスの事故がラッキーだったとは言え、素晴らしいですね。」

Q

「いつも言っているように5ユーロのパーツがエンジンの故障を引き起こすということですが、ヤマハがあなたと我々に語った無いように納得していますか?そしてここでエンジン不良ではなく、パワーの低いエンジンを使うことになるという不安はありますか?(※エンジンの最高回転数が低くなっているので)」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「まぁ軽い冗談でもあるんだけど、同じ日にロレンゾが問題を抱えていたので心配していたんです。今年は7基のエンジンで、残りは2基です。ただ他のエンジンでも同じような形で距離を走っていますから、単純にアンラッキーだったんだと思います。」

Q

「2週間前のムジェロではカタールやヘレスとは違うマルケスがいました。必死にレースに勝とうとしているあなたがいました。今回はどのようなマルケスが見られるでしょうか?」

マルク・マルケス

「まだどうなるかわかりませんが、ムジェロでは自信があったのであの時点で攻める事にしました。それに勝利からそれほど遠くないというのがわかりましたし。ヘレスや転倒したル・マンなどでは勝利からはかなり遠い状態でした。ですからリスクを冒す必要はなかったんです。これは自分が2015年に学んだことです。勝利に近い時はリスクを冒すべきで、勝利から遠い時は、多くのリスクを冒してトップから2秒後にゴールしようが、10秒後にゴールしようがあまり意味はないんです。」

Q

「KTMでは新しいチャレンジになりますがチームメイトは変わりません。これは開発にあたり助けになると思いますか?」

ポル・エスパロガロ

「彼とは良い関係ですし、昨年一緒に8耐でも走っています。彼はバイクのセッティングを作るのが上手いですし、中須賀もいたとは言え良い形でバイクを作る事が出来ました。お互いにスタイルは違いますが、どのようなセッティングがベストかを探りながら興味深い形になると思います。彼とは既に話ましたが、お互いに対立する意味は全くありませんから協力してやっていこうと思っています。」

Q

「スズキに対する意見はかなりキツイものですが、元の関係に戻れると思いますか?」

アレイシ・エスパロガロ

「怒っているというかスズキには感謝はしているんです。2年前に自分を信頼してくれましたし、ファクトリーバイクに乗せてもらう事も出来ました。それにポールポジションなど素晴らしい経験もすることが出来ました。ですから怒っているというよりガッカリしたという感じです。2年前はバイクも遅かったし、上手く機能もしていませんでした。彼らも懸命に努力しましたが自分も同様です。その後ポールポジションを獲得して現在はチャンピオンシップ6位です。6位は悪くないと思いますしね。スズキは大きな会社ですからベストの選択が必要なわけですけどね。ですからとにかくスズキには本当に感謝はしているんです。残りのシーズンも表彰台を目指して全力を尽くしますし、楽しんでレースをしたいと思います。」

Q

「色々なオプションを検討しているということですが、来年アプリリアに乗るという事も考えられますか?」

アレイシ・エスパロガロ

「可能性はありますね。ムジェロで色々と話がありました。アプリリアもそうですし、スーパーバイクからも良い話をもらっています。とにかく自分を本当に必要としてくれるチームで走りたいと思っています。人生はそういう楽しみが必要ですし、それが決断において一番比重をしめるものですよね。」

Q

「昨年はブルノまではタイトルを常に追う立場でした。ここモントメロにはタイトルリーダーという形で挑むわけですが、心境の変化などはありますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「2010年と2012年はチャンピオンシップをリードして2015年は追う立場でした。一番ストレスだったのは常に立場で常に努力し、最終戦の最終ラップでタイトルを獲得したという事です。アルゼンチンの転倒の後は本当にガッカリしました。5位か6位で完走しておけば良かったのに、自分の後ろにいたペドロサが最終的にポイントを獲得したように、自分もあのまま残っていれば3位は獲得出来たはずなんです。その後マルクがル・マンで転倒したおかげでポイントを回復出来、ムジェロで彼を負かしてポイントをリードしているわけです。ただ先も話したようにまだ300ポイントも残っているわけですのでね。日曜に最悪の形になっても彼との差は15ポイント。彼がもしミスをすれば差は35ポイントですから、もう少しポイント差があると安心出来るんですけどね。」

Q

「少し前に完璧な契約を獲得するには時間がかかると話していました。ホンダとこうして契約を交わしたわけですが、最終的に必要としていたのは何だったのでしょうか?技術的保証なものなのか、財政的な保証なのか?開発の方向性なのか?」

マルク・マルケス

「色々な事がありますけど、技術的な側面が最も重要ですね。それからもちろん契約金の話もありますし、いつも一緒に仕事をしているチームの事もあります。ただチームは多くのメカニックもいますから時間がかかります。最終的には皆が最高の形で契約を交わす事が出来ました。今年もしかしてチャンピオンシップで優勝出来るとしたら本当に嬉しいですし、大きなモチベーションになると思います。」

Q

「チャンピオンシップのポイントについて話していましたが、マルクを意識してヴァレンティーノはあまり意識していない感じでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「いやそういうわけでは無くてマルクは今チャンピオンシップ2位で、10ポイントしか離れていないからです。彼は常にタイトル獲得の可能性のあるライダーですし、ムジェロでも彼は本当に強かったですよ。ただ彼はアンラッキーだっただけです。彼は最後まで優勝の可能性があるライダーでしょう。自分とマルクが揃って転倒して、彼が優勝する可能性だってあるわけです。今のところタイトル獲得の可能性のあるライダーはこの3人だと思います。ただ残りはまだ12戦もありますから。他のライダーが接近してくる可能性もありますが、現時点ではこの3名に絞られると思います。」

Q

「ル・マンでは短い直線での加速に苦しんでいました。そしてムジェロでは高速コーナーからの加速にも苦しんでいました。ここではどのような展開になるでしょうか?」

マルク・マルケス

「それは自分達にとっても疑問ですね。ただムジェロに状況としては近いのではないかなと思っています。カタールでも苦戦しましたが、1箇所のみで、アルゼンチンでも同様でした。ヘレスやル・マンのように多くの加速ポイントがあるサーキットでは苦戦していました。ここはムジェロと同様に最終コーナーであったり、1速からの加速になるターン5の出口などで苦戦するかもしれませんが、競争力はあると思います。」

Q

「エルヴェ・ポンシャラルがサテライトチームに関する不安をもらしていました。若いライダーは最近すぐにファクトリーチームに行きたがるということですが、CRTなどで苦労を積んでファクトリー入りした身としてはどう感じますか?」

アレイシ・エスパロガロ

「うーん普通だと思いますよ。誰もが最高にバイクに乗りたいわけですし、最高のチームが欲しくて、契約金もそうです。ファクトリーチームに入りたがるのは至って普通ですよ。Asparは自分の時は最高のプライベートチームでした。今やスズキは完全に違う状況です。ですから若いライダーの気持ちはよくわかります。ただ今のMotoGPはレベルが拮抗していますからね。ホルヘも言っていたようにこの20年の中で最もバイクのレベルは近いと思います。FP3などでは1秒の中に15台もバイクが並んでいる事もありますしね。若くて才能のあるライダーであればサテライトバイクでもトップ6は獲得出来ると思いますよ。ファクトリーバイクには皆が乗りたがっているわけですから、まずは自分がファクトリーバイクに相応しいのだということを証明する必要があるでしょう。」

Q

「DucatiでずっとMotoGPのキャリアを過ごしていますが、スズキ加入にあたり何を変えないといけないと思いますか?」

アンドレア・イアンノーネ

「いやーわからないですね。(笑)(※横にアレイシ選手が座っているので、答えにくい。。アレイシ選手も笑って軽くイアンノーネ選手の帽子を小突く)今はただハッピーであまり考えないようにしています。ムジェロではアレイシやマーヴェリックの後を走ってみたりしましたが、現状でもスズキのバイクは良いバイクに見えますね。特にシャーシに関してはそうですね。エンジンも良くなってきましたね。これらが自分の決定にとって重要だったんです。ただ今一番重要なのは今年に集中することです。」

ニック・ハリス

「以上ですか?それではありがとうございました。」