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★アプリリア 積み重ねたレース技術をMotoGPへ集中して投下する見通し

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アプリリアの参戦についての検証記事がCycle Worldにありましたのでご紹介します。なんだか現状のルール変更によって苦戦しているCRT機に関しても、2015年はある程度の戦闘力を発揮しそうな気がしますね。

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アプリリアが2015年から4年計画でMotoGPに復帰することが明らかにされたが、気になるのが「WSBKへのコミットメントの具合」だ。
可能性の高い想定としては、トップチームへのファクトリー体制でのサポート、もしくはサポートするべきトップチームが現れない場合はSBKを撤退するという可能性もあり得る。

来年からのevoルールがRSV4が持っている技術的なアドヴァンテージを制限するものであるため、アプリリアはevoルールに関しては特に不満を持っていると思われる。これはカセットタイプのギヤボックス、他に追随するものがいないエレクトロニクスに関する技術などだ。こうした今までSBKで積み重ねて来た最先端の技術を無駄にしないためには、MotoGPへの参戦というのが最も良い方法であるようにも思われる。

 

アプリリアは既にMotoGPにはCRT機で参戦していた経験がある。RSV-4をベースとしたこの車両は、ランディ・ドプニエやアレイシ・エスパロガロによってそのポテンシャルを証明し、MotoGPのセカンドカテゴリーの中で2012から2013年にかけて存在感を発揮した。新しいオープンルールによってそのポテンシャルを殺されてからは、2014年はダニロ・ペトルーチが一人寂しく悲しい順位で走行を重ねている。しかしこの成績の理由のほとんどは、既存のエレクトロニクスとMarelli製 ECUの不適合にある。

 

つまるところ、ピアジオグループは今まで積み重ねて来たレースの遺産をMotoGPに投資することが最も最適であると判断したということだ。

 

アプリリアのMotoGPマシンとは

アプリリアは既に2015年のマシン開発を進めている。このマシンは完全な新型に移行するまでの変換期のマシンとなり、ベースは昨年のCRT機ということになる。
ただし、進化したエンジン、最適化されたエレクトロニクス、ニューマチックバルブ、81mmまでボアが拡大されたシリンダーなど、様々な手が加えられることとなる。

 

完全な新型機は2016年に登場し、完全なGPスペックの新型エンジンに軽量な車体を持ち、エンジンは65度のV4エンジンを搭載するだろう。
アプリリアはこのマシンをグレシーニレーシングに託し、2台のバイクのうちの一台は現在のグレシーニのライダーである、アルヴァロ・バウティスタが操縦する。2人目のライダーはマルコ・メランドリの噂があるもののまだ明らかにされていない。

Cycle World