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★MotoGP2017 バレンシアテストに関する10個のQ&A

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バレンシアテストについて、10つのQ&Aという形で面白いトピックがまとまっていました。ビニャーレス選手が速かったのはGSX-RRとM1が非常に似ているためというのは、年間を通じてニック・ハリスら解説人が話していた内容と一致します。GSX-RRのエンジンもクロスプレーンと言われていますし、やはり2017年シーズンは最初からビニャーレス選手がスピードを発揮しそうです。 f:id:teletele916:20161122081913p:plain

(Photo courtesy of michelin)

バレンシアテストは年内に全てのライダーがトラックでテストを行う事を見ることが出来る最後の機会となった。2日間のテストは緊迫したもので、12人のライダーがチームを変更、いくつかの興味深い疑問が浮かんできた。新しいバイクも披露され、才能ある選手もその存在感を露わにした。皆がそれぞれ別の事に取り組んでいるために、タイムはあまりあてにならないが、いくつか議論すべき興味深い点がある。 それについて10のQ&Aという形でまとめてみた。

f:id:teletele916:20161122080616p:plain (Photo courtesy of michelin)

Q

「ロレンソのDucatiデビューはポジティブなものだったのか?」

A

「そう言える。デスモセディチに始めた乗ったライダーの笑顔を見たのはかなり久しぶりだ。初日はロレンソは3番手タイム、2日目はロレンソは8番手であった。ロレンソにとってはバレンシアが2016年の最後のテストとなったため、エンジニアに出来る限りの情報を伝えるために多くのテストをこなした。」

f:id:teletele916:20161115143205j:plain (Photo courtesy of michelin)

Q

「なぜDucatiはウイングレットを使用していたのか?」

A

「ウイングレットは2017年に禁止される。しかしファクトリーバイクはウイングレットをテストで使用していた。ジジ・ダッリーニャはその理由について「2016年と2017年のシャーシを、ウイングレットが無いことによる振動の発生、セッティングに時間を使わずに比較したいため」と語っている。ドヴィツィオーゾはウイングレット無しのGP16(※原文GP16ですが恐らくGP17のはず)をテストし、テストライダーのミケール・ピッロも同様にスムーズなフェアリングのデスモセディチをテストしていた。」

f:id:teletele916:20161122080631p:plain (Photo courtesy of michelin)

Q

「なぜロレンソの99番は両方とも悪魔のマークだったのか?」

A

「これはロレンソの来年のグラフィックとなる。彼の以前の9は、1つは角があり、1つは天使の輪があるものだった。しかしロレンソは新しいバイクでは、より悪魔的になるようだ。ヤマハのマネージング・ディレクターのリン・ジャービスは敬虔なキリスト教徒のため、ロレンソがこのシンボルを使用するのを快く思っていなかった。」

f:id:teletele916:20161115143155j:plain (Photo courtesy of michelin)

Q

「なぜビニャーレスは最初からこれほど速かったのか?」

A

「彼のスズキからヤマハへという移動は、最も変化の少ない移動であったと言える。この2台のMotoGPバイクのコンセプトは似ていて、直列4気筒エンジンでありシャーシの挙動が似ており、求められるライデイングスタイルも似ているという点がある。ビニャーレスはM1がGSX-RRに似ていると感じたことだろう。」

f:id:teletele916:20161122081441p:plain (Photo courtesy of michelin)

Q

「なぜビニャーレスはロッシよりも速かったのか?」

A

「ビニャーレスはロッシよりも0.734秒速かった。しかしこれは予選タイムではない。これはあくまでもテストだ。ビニャーレスは2016年型のM1を2日間使用し、バイクの特性を理解する事だけが彼のミッションだった。ロッシは開発の作業を続け、新型と旧型のシャーシの比較などを行っていた。ロッシの1:30.128秒という予選タイムを考えると、その差は僅かに0.2秒しかない。」

f:id:teletele916:20161122081559p:plain (Photo courtesy of michelin)

Q

「ロッシは2017年型のM1を気に入ったのか?」

A

「残念ながらそうとは言えない。彼はエンジンの進歩に関しては満足しておらず、「もっと期待していた」と語っている。フレームに関しては「最終的な意見を出す前にセパンまで待つ必要がある」と語っている。

f:id:teletele916:20161122081617p:plain (Photo courtesy of michelin)

Q

「驚きを提供したのは誰か?」

A

「アプリリアのアレイシ・エスパルガロだろう。RS-GPで彼はスズキで記録した予選タイムとほぼ同じタイムを記録しただけでなく、バウティスタ、ブラドルよりも1秒も速いタイムを記録した。」

f:id:teletele916:20161122081646p:plain (Photo courtesy of michelin)

Q

「最も残念な結果だったのは?」

A

「カレル・アブラハムだろう。彼は今回がMotoGPへの復帰となった。彼が経験不足だったとは言えない。しかし彼は明らかにスピードに欠いていた。最終日のタイムで彼より遅かったのはスズキのテストライダーだけだ。」

f:id:teletele916:20161119090209p:plain (Photo courtesy of michelin)

Q

「ホンダの新しいエンジンはビッグバンなのか?」

A

「ビッグバンエンジンと爆発行程を比較してみた結果、同じ爆発行程ではないながらも似たタイプのエンジンであると言えるだろう。技術面ではHRCの技術者は口を閉ざしている。しかしホンダの4気筒は今や全く異なる音になっている。」

f:id:teletele916:20161115143153j:plain (Photo courtesy of michelin)

Q

「KTMのパフォーマンスは?」

A

「レースよりも良い。それは確かだ。スミスは体調が完璧ではないが、エスパルガロは明確な方向性を示している。バレンシアのようなショートトラックで1秒878という差は小さくないが、そのタイムを比較するとスズキがMotoGPに復帰した時と似たようなタイムとなっている。その時のアレイシのタイムはトップと1秒619差だった。

f:id:teletele916:20161116054435j:plain (Photo courtesy of michelin)

Q

「ルーキーとして最も良かったライダーは?」

A

「この賞はテック3のジョナス・フォルガーとヨハン・ザルコが分け合う形だろう。フォルガーは10位でビニャーレスとの差は1秒以内。ザルコはフォルガーから僅か0.067秒遅れだった。最もついていなかったのはリンスで、彼は椎骨を2箇所痛めた。ローズも初日に転倒しており、2日目のテストを無駄にする結果となった。」

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