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★MotoGP2015 サンマリノGP木曜プレスカンファレンス翻訳

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だいぶ遅れてしまいましたが、木曜日のプレスカンファレンス翻訳をお届けします。金曜の夜に飲むと翻訳どころではないですね。。それはさておき、皆新しい路面への期待、テストを行なっているライダーやチームは有利なのかといった質問が多かったですね。

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ニック・ハリス
「プレスカンファレンスでセンターシートに戻ってきました。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「いい気分ですね。ただプレッシャーも感じますね。」

ニック・ハリス

「素晴らしい週末になりそうな予感がしますね。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「ええ。ミサノは自分が生まれたタヴッリアに近いですし、自分がまだよちよち歩きの時ミサノに観戦に来たものです。その後ライダーになってからミサノを始めた走ったことも覚えていますし特別な場所ですね。自分がランキングトップであることもシルバーストーンで優勝したこともあり、お客さんの期待が大きいと思います。」
 
「今回はいつもよりも難しいレースになると思います。というのもココは地元ですから、自分の友人や家族など多くの人が自分に会いに来るでしょう。ですからしっかりと集中してトラックの中の作業をすることが必要です。このトラックは好きですしヤマハのバイクもここでは強い走りが出来ます。昨年のここでの勝利は本当に久しぶりの勝利だったということもあって、とても重要な1勝でした。ただ、ライバルも皆強力です。ホルヘはここで3度優勝していますし、マルケスもここでは夏にテストを行って非常に速いタイムで走行していました。困難なレースになるでしょうね。」
 
ニック・ハリス
「新しい路面はスーパーバイクなど見る限りはタイムが上がりそうですがMotoGPバイクではどうでしょうね。(※みたいな意味かと)」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「昨年レースの後に、新しい路面が必要だということをセーフティーコミッションと共に話し合いました。昔の路面は雨の中では非常に滑りましたからね。それに今回の路面改修で路面のバンプが改善されました。ヤマハのバイクとの相性を明日確認するという事になります。向上したグリップが良い天候のもとで吉と出るか凶と出るかですね。」
 
ニック・ハリス
「天候と言えばシルバーストーンは雨でしたが。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「シルバーストーンは雨のほうが良かったんですよ。ドライの場合でも良いレースは出来ますが、ドライコンディションではホルヘやマルケスに勝つということは難しいでしょう。ですからシルバーストーンの雨はラッキーでした。ただミサノではドライコンディションでレースがしたいですね。」

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ニック・ハリス
「ヴァレンティーノありがとうございました。それではホルヘ、シルバーストーンでは残念でしたが、ここでは1位と2位しか獲得していませんし、素晴らしい成績を残していますね。」
ホルヘ・ロレンゾ
「シルバーストーンは残念でした。ドライで発揮していたようなパフォーマンスを見せることが出来ませんでしたしフィーリングも得られませんでした。今の自分は経験、スピード、フィーリングなどキャリアの中でも最高の状態にいると思うんです。ただシルバーストーンではそれが発揮出来ずに4位となり、ヴァレンティーノに対して12ポイントも失ってしまいました。」
 
「ただ、ドライコンディションでは自分は非常に速いですし、今回のトラックはヤマハに非常に向いたサーキットです。それにヤマハのバイクは今年戦闘力が高いですからね。この調子でレースを続けていきたいと思いますが、実際のところは金曜に走り初めてライバルの様子を見ないとわからないですから。そういう意味では明日が待ち遠しいですし、新しい路面も楽しみですね。」
 
ニック・ハリス
「新しい路面は以前とは大きな違いがあると思いますか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「皆が良いタイムで走ると思うので興味深いですよね。高い路面グリップとバンプが少ない路面というのは自分のライディングスタイルに合っていますから、自分も速いタイムで走ることが出来ると思います。」
 
ニック・ハリス
「ここでの観客はあなたばかりを応援しないと思いますが、それについてはどうでしょうか?(※ロッシ選手の地元なので)」
ホルヘ・ロレンゾ
「とは言えイタリアはヤマハにとっては2つ目の故郷のようなものですからね。ポイントは拮抗していますから全力を尽くしていきたいと思います。」

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ニック・ハリス
「ホルヘ ありがとう。マルク、シルバーストーンの結果においてチャンピオンシップ優勝の可能性は無くなったと言えるでしょうか。」
マルク・マルケス
「シルバーストーンで完全にチャンピオンシップの可能性が消え去ったわけではありませんが、実に実に優勝は難しくなりました。ただバイクの感触は良いですからリスクを冒していきたいと思います。重要なことは自分達はドライでは速いということで、今週も晴れそうなのでベストを尽くします。ここでは夏にテストをして良い結果でしたし、良いベースセットアップがあります。ここはヴァレンティーノのホームですし、ホルヘが速いトラックです。ここでトラックの内側からヴァレンティーノを見れるというのは素晴らしいですね。」
 
ニック・ハリス
「新しい路面は良いタイムが出そうですね。」
マルク・マルケス
「夏に非常に暑い中試した時は朝のグリップが凄く良かったですね。今までのタイムより1秒近く速かったんです。ですからどの程度のラップタイムが出るか楽しみですね。出来ればもう少し涼しいと良いと思うんですが。」
 
ニック・ハリス
「MotoGPクラスでは勝利がありませんが、他のクラスでは良い結果を残していますね。」
マルク・マルケス
「125ccとMoto2では良い思い出があるコースですが、MotoGPでは昨年転倒してしまいました。今年は転倒せずに最後まで優勝をかけて争いたいですね。」

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ニック・ハリス
「マルクありがとう。それではドヴィヅィオーソ 良い結果から今回のレースに繋がっていますね。」
アンドレア・ドヴィヅィオーソ
「シルバーストーンで表彰台を獲得してホームレースを迎えるというのは素晴らしいですよね。今週は自分にとってもDucatiにとっても重要な一戦になると思います。ここではテストもしていますし、自分たちのペースはかなり良いと思いますよ。」
 
ニック・ハリス
「表彰台には近づきますが、ここではまだ表彰台獲得がありませんね。」
アンドレア・ドヴィヅィオーソ
「今年は表彰台獲得が非常に難しいですね。ホンダとヤマハの両ファクトリーが全てのトラックで速いです。ただ難しいとは思いますが不可能だとは思いません。テストをした時のスピードは悪くなかったですし、接近戦になればどんな展開になるかはわかりませんね。」

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ニック・ハリス
「ダニロ、シルバーストーンの後はかなりお祝いが続いたんでしょうか?」
ダニロ・ペトルーチ
「あの後はあまり祝っている時間が無かったんです。多くのインタビューに答える必要がありましたし、先週はずっとかかってくる電話に答えているような状態でしたからね。レースというよりもそういった事が大変な週でした。」
 
「シルバーストーンは全体的には良いレースウィークではなかったです。というのもドライではタイムが伸びず、日曜に雨が振ってようやくトップのライダー達と競り合う状態に持っていくことが出来ましたから。この先はドライでもこうした良いレースをしたいと感じています。現時点ではドライコンディションで表彰台争いが出来るような状態ではありませんし、トップ5も厳しいでしょう。ですから「雨が降ればペトルーチが速い」というような状態ではなく、「ドライでもペトルーチは速いな」という状態に持っていくこと。これが現在の目標です。」
 
ニック・ハリス
「シルバーストーンもそうでしたが、チャンピオンシップを考えても素晴らしいシーズンを過ごしていますよね。」
ダニロ・ペトルーチ
「正直に言ってチャンピオンシップをトップのライダー達と戦うのが怖いんですよ。彼らとこうしてチャンピオンシップで戦うというのは初めての経験なので、ミスに対する恐怖がとても大きいんです。ただ彼らレベルが高いライダー達と戦うというのはとても素晴らしいことだと思います。現状のランキングは8位ですが、自分の目標はトップ10です。ただエスパロガロ兄弟、クラッチロー、そしてビニャーレスのほうが自分よりも少し速い状態です。いくつかのレースでは自分のほうが速いこともありますけど、シルバーストーンの雨は大いに助けになりました。」
 
ニック・ハリス
「全てのレースでポイントを獲得していますし、これはとても重要なことですよ。」
ダニロ・ペトルーチ
「チャンピオンシップでもっと強さを発揮しないといけないと考えています。18戦は長い戦いですからね。シーズン開幕したころはトップ15位に入れればと考えていました。それから目標をトップ10に変更して現在は8位ですけど、現状は今の位置に満足しています。」
 
Q
「ホルヘとヴァレンティーノに質問です。ポイント差は12ポイントで、残りのレースの中でマルケスがどのように重要になってくるでしょうか。彼はレフェリーのような存在になると思いますか?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「残り全戦で可能なら勝利したいと思っているような状態のマルケスは、レフェリーにはなれないでしょうね。シルバーストーンの後はかなり状況が変わったと思っています。マルケスは完全にチャンピオンシップから消えたわけではありませんが、ポイント上では非常に遠くなりました。そして自分とホルヘの一騎打ちという状況になりました。レースが進むにつれてこれはさらに難しく厳しい戦いになっていくでしょう。」
 
「12戦を終えて12ポイントですが、12ポイントなんて無いのと同じですからね。レースごとにチャンピオンシップで優勝するために集中していくでしょうし、マルケスはポイントの獲得しようとするでしょうし優勝を狙ってくるでしょう。ですからそういった事を除けば、自分とホルヘは同じ状況だと言えるでしょう。」
ホルヘ・ロレンゾ
「マルケスはレフェリーにはなりませんよ。レフェリーは白と黒だけど、彼はブルーとオレンジだしね。それに彼は全てのレースで勝利を狙っているわけですし。もし彼がブルノのように自分とヴァレンティーノの間でフィニッシュしたとするとその重要性は大きいわけです。自分にとって一番のシナリオとしては自分が優勝してマルケスが2位。ヴァレンティーノは3位という状況ですけどね。マルケスは全戦で勝とうとするだろうし、彼は誰のことも助けようとはしないでしょう。」
 
Q
「ザルコはMoto2に残るべきですか?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「ライダーのオファーなどの状況にもよりますね。個人の問題にもよるところですからアドバイスを与えるのは難しいですね。前回もダニー・ケントにMoto2に残ったほうが良いと言いましたが、これはライダーが頭の中で何を考えているかにもよる問題です。彼らのターゲットは何なのかにもよりますね。ザルコのような素晴らしいシーズンを過ごしていて、MotoGPからのオファーがあれば良いタイミングだと言えるでしょう。Moto2に残ったとしても同じような成績を繰り返せるかというのはわからないですからね。」
アンドレア・ドヴィヅィオーソ
「ヴァレンティーノに賛成ですね。来年にほとんどの(ライダーの)契約は終わりになるわけですから、彼もそれを考えているかもしれません。ただ彼の場合はそこまで若くないですから、MotoGPで良いチームを確保出来ないとあまり良い結果にはならないでしょう。現在のMotoGPのレベルはとても高いですからね。ですから来年まで待つのが良いんじゃないでしょうか。」
ホルヘ・ロレンゾ
「ブルノでその事は話していたんですよ。え、ああザルコのことね。う~ん難しいでしょうね。アンドレアから的確なコメントがありましたね。でもザルコはどのバイクでも速い良いライダーだと思いますよ。速いライダーであればどのバイクに乗っても速いものですし、明確なアイディアも持っていると思います。」
マルク・マルケス
「ヴァレンティーノやアンドレアの言うとおりに2016年に一旦ライダーの契約は終わる事が多いですよね。彼は賢いライダーですからそのことを考えているでしょうし、Moto2に残るにしてもこの先のことをしっかりと考えていると思いますよ。」  
 
Q
「今週は新しいバイクでのレースになりますね。(※GP14.2)新しいバイクに何を期待しますか?」
ダニロ・ペトルーチ
「完全な新型というかヨニー・ヘルナンデスが使っているものと同様です。ファクトリーチームが昨年使用していたGP14.2です。7月にテストをしたんですが、新しい路面でGP14.2単体でテストをしたので比較して細かい事を言える状態ではありません。ラップタイムは当然良かったですけどね。やはり2台を同じトラック、同じ路面、同じコンディションで試さないと細かいことはわからないですね。出来ればバイクがどのコンディションでも速いと嬉しいです。」
 
Q
「過去6戦2人のうちどちらかが勝利しているわけですが、接戦になると思いますか?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「あり得る展開でしょうね。過去3回勝利した時もホルヘとのバトルでした。彼が勝った時自分はもっと後ろでしたけどね。ホルヘとはレースの仕方が違うんですよね。ホルヘは最初の1コーナーから速いですからバトルするのは難しいですね。でもこのトラックがバトルをするには良い舞台だと思います。」
ホルヘ・ロレンゾ
「完全に独走よりも誰かを従えて勝ったほうが嬉しい理由はよくわからないですね。今回もそういう勝利になると良いですね。マルクも速いでしょうしヴァレンティーノにとってはホームトラックです。でも自分もこのトラックが大好きなんですよ。最後までもつれるレースというのはありえるでしょうね。」
 
Q
「マルクはここでテストをしていますし、ヴァレンティーノはR1で多くの周回を重ねています。どちらがよりアドバンテージを持っていると思いますか?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「自分にとっては肉体的なトレーニングであって、バイクは全然違うんですよね。走行ラインも違いますし。明日は皆もテストを初めて直ぐに新しい路面に対応するでしょうから、そこまで大きな違いがあるとは思えませんけどね。」
マルク・マルケス
「アドバンテージがあるとしてもFP1だけでしょうね。FP2は皆すぐに追いついてくるでしょう。昨年もヤマハは速かったですから、彼らを止めるのは正直難しいだろうなと思います。」
 
Q
「ブルノではホルヘはミサノはヴァレンティーノにとって最高のトラックだろうと語っていましたが、貴方にとってミサノのアドバンテージはファンの助け以外にどのような部分でしょうか?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「ファンの応援はいつも素晴らしいものです。でもそれはあまりレースの結果には関係なくて、ムジェロでは同様に素晴らしいファンの応援がありましたが、ムジェロはホルヘにとって今シーズで最高のレースの1つでしたよね。ここは自分にとって相性の良いサーキットですが、それは昨年勝っているから言えることでもあって、ここから先のレースの中でどのトラックが自分にとって有利かどうかというのは言いにくいですよね。というのも2人ともどのトラックのこともよく知っていますし、経験がありますからね。それよりは、その週の調子、練習走行の結果、天候だとかのほうが大事になってくるでしょうね。」
 
Q
「ホルヘ、ヴァレンティーノがこのトラックでR1で走行しているのはアドバンテージになると思いますか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「もしR1でレースをするなら話は別だけどね。R1はMotoGPに性能的にも5、6秒遅れ、もしかしたら4秒遅れくらいのパフォーマンスかもしれませんが、あまり意味は無いと思います。本物のMotoGPバイクでテストをしているマルクのほうが有利だと思いますよ。」
 
Q
「アラゴンテストの内容を教えてくれますか?あとどちらが速かったのかなど。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「テストの目的は来年のバイクを試すことでした。ブルノのテストが雨でしたので、日本人エンジニア達が日本にバイクを送り返す前にテストして欲しいってことだったんですよね。ただブリヂストンタイヤでテストする事自体はあまり意味がないんですよね。結局新しいタイヤでのセッティングを出さないといけないわけですから。数キロ走ってみて感触は悪くなかったですね。2人のラップタイムは非常に接近したものでした。」
ホルヘ・ロレンゾ
「新しいバイクをブリヂストンタイヤで試しました。ただこのバイクはミシュランタイヤで走らせるわけですから、あ、ミシュランって言っていいんだっけ?ミシュランタイヤ、いや新しいタイヤですね。新しいバイクはブリヂストンタイヤである側面では良かったですが、今シーズンは使えませんからね。まぁ最後のほうのレースで何かしら新しいパーツを使えるかもしれませんが。。ドライでは最終的にヴァレンティーノより速いタイムが出せました。テレビスクリーンでタイムが出るわけではないですが、両チームともに相手のラップを測っているクルーがいたんでね。でもレインコンディションでは最初は良いフィーリングだったんですけど、ヴァレンティーノに負けてしまいました。ですから1勝1敗です。」
 
Q
「あなたの弟がここで参戦するわけですが、どのようなパフォーマンスを期待しますか?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「彼はミサノでMoto3で参戦したことがあるんですが、彼は自分よりも背が高いのでMoto2に出たほうがいいって言っていたんですよ。Moto2のトップライダー達とレースをするのは難しいと思いますが、マルクの弟を追うなどして今回の経験から多くのことを学べると思いますよ。」
 
Q
「アラゴンテストでは新しいソフトウェアも試したんでしょうか?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「いや試してないですね。」