★MotoGP2017 チームスズキEcstar セパンで2017年のチーム体制を発表

29日日曜日にスズキが2017年のMotoGPチーム体制を発表しました。今年のスズキはスピードをすぐに発揮出来る経験あるライダーとしてイアンノーネ選手、成長が期待出来る若手としてリンス選手という組み合わせで、基本的な思想としては2015年2016年のアレイシ・エスパルガロ選手、マーヴェリック・ビニャーレス選手の組み合わせと変わりません。マシンは僅かにグラフィックデザインが変わったのみですが、エテインテークの中までイエローのラインが入っているのは面白いですね。 スズキの2017年の完全に新しいMotoGPチームライダーであるアンドレア・イアンノーネ、ルーキーのアレックス・リンスは、日曜にセパンで2017年型のGSX-RRと共に現れた。スズキはそのMotoGPプロジェクトを完全にやり直すことを決めた。これはMotoGP復帰後僅か2年での出来事で、スズキは昨年マーヴェリック・ビニャーレスを失っている。ビニャーレスはスズキに2007年シーズン以来の優勝をもたらし、チャンピオンシップ4位を獲得。しかし何度もチャンピオンシップ優勝を果たしているヤマハの魅力には逆らえなかった。スズキはアンドレア・イアンノーネとすぐに契約。その後イアンノーネはDucatiに2010年以来の優勝をもたらしている。

アンドレア・イアンノーネ

「この新しい冒険をスタート出来て本当に嬉しいです。スズキは自分にとってずっとモーターサイクルレースで大きな存在でしたし、この素晴らしいチームの歴史の中で多くの偉大なライダーがしてきたように、自分も多くのファンから愛されたいですね。今シーズンは大きなチャレンジです。ただ同時に自分にとっては長年同じブランドでライディングしてきた後で大きなモチベーションでもあります。この自分のキャリアにおける変化は非常に刺激的ですし、スズキが自分に示してくれた関心と愛情にお返しをしたいと思っています。新しいシーズンをこのブルーのバイクでスタートし、最高の結果をもたらしたいと思います。」

Moto2のスターライダーであるリンスはビニャーレスの後を継ぐ可能性ある若手ライダーだ。そのためにアレイシ・エスパルガロのの居場所が無くなったわけで、彼もまたビニャーレスと同様に2015年からスズキに所属していた。イアンノーネは11月のバレンシアで素晴らしいスズキでのデビューを見せた。リンスは2日目の怪我によりヘレスでのプライベートテストに参加することが出来なかった。

アレックス・リンス

「全てのライダーの最大の目的はMotoGPカテゴリーで走ることです。それはMotoGPがモーターサイクルにおいて最高の舞台だからです。それをスズキと共に実現出来るというのは考えうる限り最高のことですね。チームも素晴らしく、最初の段階から最高の待遇で迎えてくれました。バイクも最高ですし本用に嬉しいです。本当にやる気に溢れていますし、信頼してくれたスズキには本当に感謝しています。今年は多くを学ぶことになりますが、本当に素晴らしい1年になるでしょう。バレンシアの事故で自分達のプランは遅れていますが、それに負けないように懸命に作業をしています。スズキGSX-RRに再び乗るのが待ち遠しいですし、新しい”家族”にボックスで早く会いたいです。」

最新型のGSX-RRは今までどおりのブルーとイエローのカラーリング。そしてメインのスズキのインハウスのオイルブランドであるEcstarの名をカウルに纏う点も変わらない。技術的には2017年型は2016年型の進化版とされ、エンジン、シャーシ、そしておもにエレクトロニクスに変更が施されている。ビニャーレスが獲得して4回の表彰台により、スズキは今年からコンセッションを受ける事が出来ない。つまりエンジンの変更、プライベートテストの回数が少なくなり、シーズン中のエンジン開発は出来ない。多くのファクトリーと同様、スズキも2017年のカウルデザインを最終決定したわけではない。イアンノーネとリンスは、新しいカラーリングのGSX-RRを明日のセパンテストでライディングする。 www.crash.net