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★ポラリス 2016年は売上高、純利益ともにマイナス成長

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ポラリスの2016年の売上高、純利益は2015年と比較してマイナスとなるとのこと。全体で見た時に足を引っ張っていたVictory Motorcyclesをブランドとして廃止して、その分の利益が出てくるのは2018年頃からになると予想されます。 f:id:teletele916:20170127073717p:plain ポラリスインダストリーは2016年の第4四半期の業績を発表した。これはVictory Motorcyclesを廃止すると決定してから初めての業績発表となる。第4四半期は2輪車の売上高としては対前年比35%のマイナス。2015年と比較して売上高は横ばいとなった。


昨年はポラリスにとって厳しい1年だった。これはRZR UTVの1303,000台というリコールに起因するもので、オフロード車両とモーターサイクル自体の販売も芳しくなかった。ポラリスの2016年の売上高は45億ドルで、2015年の47億ドルから4%のマイナスとなる。全体での純利益は11億ドルとしており、2015年の純利益は13億ドルであった。


モーターサイクルの売上高(Victory、Indian、Slingshot、関連パーツ、ギア、アクセサリー)は合計で7億850万ドルとなり、昨年の6億9830万ドルから1%の成長となる。第4四半期の売上高は対前年比で35%マイナスとなる1億570万ドルとなった。これはポラリスのSpirit Lake、Iowaファクトリーでのペイントシステムのアップグレードに伴う生産数減少も影響している。


Victory Motorcyclesに関しては、ポラリスはこのブランドを1998年に取り込んだ時以降赤字であるという。Victoryの販売は2012年に頭打ちとなる。これはポラリスがIndianを自らのブランドとして獲得した1年後の出来事で、Indianを再スタートさせる前の出来事、ポラリスがSlingshotを発表する前の出来事だ。Victoryに牽引される形で、ポラリスのモーターサイクルの売上高は2012年に2400億ドルに達している。そして現在はVictoryの売上はピークから20%減という状態だ。


Indianは20数%の伸びを見せており、ポラリスの中でも最も売れているブランドに成長。そしてVictoryのリソースはIndianとポラリスに回されることとなった。ポラリスによるとVictoryのブランド廃止はIndianとSlingshotの商品開発を加速するためで、赤字のブランドを閉じる事で財政的な重荷を取り除くという意味合いもあるとのこと。


ポラリスはVictoryのブランド廃止にともなうコスト増は予想しており、これらは工場のツール、在庫の廃棄、サプライヤーとの契約破棄、Victoryディーラーの在庫処分をサポートするなどによるもの。ポラリスは2017年にはモーターサイクルの売上高は減少すると考えており、IndianとSlingshotの売上だけに頼るのであれば、ポラリスの将来の成長はかろうじて二桁のかなり小さい数値となるだろう。
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