★ビンテージアディクション ヤマハYZF-R1
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今となっては1998年に登場した初期型のYZF-R1も20年近く前のバイクとなりました。こうしたバイクをこうして蘇らせて乗るというのもまた楽しそうですね。 1998年にヤマハがR1をリリースした時の事をはっきりと覚えている。バイクになんとなく興味を持っていた人間もバイクについて語りだし、多くのライダーがヤマハのディーラーに向かったものだ。ヤマハのYZF-R1は革新的なスポーツバイクのエンジンデザインで、今まで以上に無いほどにパフォーマンスと技術レベルの限界を引き上げた、そうした伝説的な車体であるにも関わらず、このビンテージアディクション(中毒)のケニー・ロバーツスタイルのR1を見るまでは、R1がReturn of the Cafe Racersに登場することになるとは思っていなかった。
ビンテージアディクションというショップ名なのにYZFがポートフォリオに並んでいるのは妙なものだ。しかし、カルロス・グズマンと彼のクルーは「これは古いレーシングバイクなんです」と語る。「小さなアマチュアレーシングチームがこのバイクで耐久レースを何度も優勝したんです。」チームが解体したあと、このバイクのライダーであったジョルジはこのバイクを保管しておくために購入。彼がビンテージアディクションに依頼して、このバイクに新たな生命を吹き込むまで、このバイクは彼の家で保管されていた。
単純にR1をロードゴーイングバイクとして仕上げるのではなく、ジョルジは何かしらクラシカルな要素が欲しかった。そのため彼がこのバイクをビンテージアディクションの手に委ねた。このバイク自体がチャンピオンを何度も獲得したバイクであったことから、ビンテージアディクションのメンバーは、このバイクをヤマハのレースにおける最高のレーサー、キング・ケニーとして知られるケニー・ロバーツに捧げるオマージュをテーマとしてカスタムした。スケッチが描かれ、R1はそのレーシングカウルを脱ぎ、1970年代の世界チャンピオンシップで勝利したケニーのバイクのカウルから影響を受けた新たなカウリングが作られた。
このバイクの製造はまずは98年式のR1のキャブレターの分解から始まった。サスペンションはオーリンズのフルアジャスタブルのフロントとリアを組み込んでいる。ヤマハの純正ブレーキもブレンボ製のキャリパーとコントロール類とに改められた。(※写真はではオリジナルの住友のキャリパーとなっていますが。。)ノーマルのエキゾーストはアクラポビッチのスリップオンマフラーへと変更された。1000ccのエンジンはジョルジがレースをしていた当時も十分なパワーを持っていたために、シンプルに耐久性と信頼性を考えてリビルドされている。
ビンテージアディクションのクルーが直面した一番のハードルであったバイクのボディワークはバイクのパフォーマンスを損なう形にはなっていない。結局のところこのバイクは280km/hに到達するようにデザインされたバイクであるのだ。こうしたパフォーマンス上のゴールを達成するため、ビンテージアディクションのメンバー達は、R1のオリジナルカウルの寸法を参考にしている。燃料タンクは純正のままリフレッシュされたが、リアエンドは完全に新しいものだで、R1のアルミフレームに注意深く溶接されている。
キング・ケニーのチャンピオンシップ優勝バイクのようなカウルは、R1のステアリングキャラクターを少しも損なっていない。純正のR1のカウルとは異なり、ビンテージアディクションのメンバーはR1のエンジンをアルミニウムフレームと共に視覚的な要素としたいと考えた。そのため彼らはアルミニウムフレームを労を惜しまずにポリッシュし、ミラーフィニッシュとしている。ハーフカウルには別体のベリーパンが装備される。フェアリングの中にあるヘッドライトは公道走行に適しており、ラジエーターが突き出しているフレームに取り付けが出来るようにノッチが設けられている。
キング・ケニーへのオマージュとして、ビンテージアディクションのクルーは、ボディワークをキング・ケニーのバイクのカラーパターンで塗装している。ケニーのフラットトラック、グランプリマシーンのような鮮やかなイエローにブラックとホワイトのストライプパターンに加え、ホワイトのゼッケンスペースがこのバイクのレースの血統を感じさせる。
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